たしかに、どの勉強法が良いのか分からないですよね。
英会話の教材は、ほぼ無限にありますし。
しかし、英会話の勉強法は有限です。
ですので、今回、151個にまとめて、ほぼ全部の英会話・英語の勉強法をカバーしました。
はい。
1ヵ月以上かけて、ほぼ全部の英会話と英語の勉強法をカバーして、分かりやすくまとめました。
そこは、ご心配なく。
初心者さん向けの勉強法が一目でわかるように、1つ1つ初心者マークがついていますので。
その初心者判定の基準(理由)は、のちほど。
はい。
ではまず、ネタバレで…
1分で要点!
★手っ取り早く結論 = 初心者さんの上達ロードマップ(勉強法)は、カンタンに言えば、
☑ 発音マスター ⇒ フレーズを使いながら覚えて、とっさに口から英語が出る瞬発力(英会話の筋肉)を上げる
以上です。
ですので、
「つべこべ言わずに、さっさと勉強始めたい!」という場合は、
コチラの「始め方記事」へどうぞ。
こちらもCHECK(タブで開く)
-
【シンプル】英会話の始め方【独学初心者におすすめ】
☑ 手っ取り早く結論 = カンタン3ステップ。
Step1.モチベ環境(キッチン環境)をととのえる
Step2.先に、教材(食材)に触れてみる
Step3.上達ロードマップ(レシピ)を見る
続きを見る
※以下すべての勉強法の中から、初心者用に選び抜かれたトップ1、2の精鋭を紹介。
迷ったり、伸び悩んだら、ヒントがあると思うので、いつでもまた戻って来てくださいね😌
ご自身で納得して勉強法を選び、始めたい場合は、一緒に1つ1つ見て行きましょう!
頑張るあなたのお役に立てれば幸いです。
それでは、よろしくお願いします🙇🏻
☑ 本記事の内容(メリット)
- ほぼ全ての英会話・英語勉強法がわかる
- 初心者向けかどうか「初心者マーク」で一目でわかる
- 納得して、英会話を始められるようになる
☑ 本記事の信頼性
- 元イーオン英会話講師
- TOEIC980点
- 慶応義塾大学SFCにおいて:
第二言語習得研究に関する優秀賞を受賞
【実際の英会話の実力】
以上の「理論・研究」 と 「実践・現場」の両面から記事を書いています。
ちなみに、元々、私は、20歳以前は…
- センター試験で偏差値40台
- カタコト英語
で、全く英語が話せませんでした。身振り手振りと、知っている英単語を単発で連呼するだけでした。
英会話力が本当にゼロだった私でも、20歳(成人)以降から本格的に英会話に独学で取り組み、上記の音声レベルまでには上達しました。
ですので、ラクな道ではありませんが、あなたも、今から英会話を始めても確実に上達できます。
一緒に頑張っていきましょう!!
初心者が独学できる英会話の勉強法大全|はじめに。
はじめに。
これから勉強法ごとに表で説明していきますが、全部読む必要はなく、以下の
が付いている部分だけを読めばOKです。
また、
などの判断の裏付けは、すべて以下のCLAメソッドで行っています。
» 拙著『 CLAメソッド(英語上達レシピ)』(無料)
※以下すべてのP(ページ数)の表記も、このCLAメソッドのページ数を表しています。
※小難しい内容なので、辞書・事典のように「ひろい読み」でOKです。
はい。正直、長いです。
ですので、繰り返しになりますが、全部読む必要はありません。
表内の「初心者マーク」部分と「 カンタン(^-^)♪ 」パートだけザーーーーーっと読んで、
気になる勉強法を見つけて、そこだけ深く読めばOKです!
お好きなところだけ、つまみ食い(ひろい読み)してください。
英語が話せる本質とは?
ここでは、古(いにしえ)から最新の勉強法まで、教材を含めずに、大小合わせて全151個の勉強法をまとめました。
※大:数字が振ってある大枠の勉強法(親19個)
※小:大枠の「親」勉強法カテゴリー内にある、具体的な勉強法(子供132個)
あくまでザックリ言うと、、、
昔ながらでも、最新でも、時代と勉強法は変われど、
英語が話せる本質(原理・仕組み)は、何も変わっていません。
☑ 英語が話せる本質(原理・仕組み) = 脳内の英語データを増やし、その使用を自動高速化すること
どことなく、筋トレと似てませんか?
古くからある腕立てから、最新ジムのマシンまでありますが、、、結局は、筋トレの本質(負荷をかけて、狙った筋繊維を傷つけて、そこで発生した乳酸による酸性濃度を薄めるために、超回復により筋肥大させること)は変わっていません。
ただ、その本質へのアプローチ方法が変わっただけです。
ですので、英会話でも重要なことは、、、
- どの英語力(筋肉の部位)をきたえているかをちゃんと狙って学習トレーニングすること
- ちょっとキツい(筋線維を傷つけられる)ぐらいの負荷の学習トレーニングを行うこと
- そのために勉強法(筋トレ手法)ごとの負荷レベルを把握しておくこと
- 英会話に必要な複数の英語力(全身の筋肉部位)を、バランス良くきたえること
ありがちな失敗例1
(ポイント2&3の「負荷コントロール」ができていない)
■ 映画・洋楽など、超高負荷な教材(ベンチプレス100kg級)から、いきなり学習を始めてしまう。
※高負荷すぎると、肉離れなどのケガにつながるように、英語ではメンタルがケガして、ざせつにつながってしまう。
毎日触れて、学習効果を狙わず、楽しむ目的ならOKですが。(その理由・詳細は、以下で説明しています。)
※逆に、100gの軽すぎるダンベルでいくら筋トレしても全く筋肉がつかないことと同じで、聞き流すだけや、カンタン過ぎる英語教材の学習からは成長は見込めません。
(こちらについても、のちに説明します。)
ありがちな失敗例2
(ポイント1&4の「ターゲティング」ができていない)
■ とりあえず単語を暗記しまくったけど、英会話がうまくならないから、モチベが下がってフェードアウト(徐々にやめてしまう事)してしまう。
※単語力は必要な能力ですが、あくまで1つのパーツです。単体では総合的な英会話力は向上しません。
また、単語に限らず1つの勉強法、一撃で、ペラペラになることはありません。
ただし、語学の天才(ETTL)は例外ですが。
※ETTLとは・・・ETTL(Exceptionally Talented Language Learner)と呼ばれ、左脳への言語能力の側頭化が進んでおらず、言語に関する記憶力が極めて高い特異な学習者。
筋肉だと成果が目に見えますが、英語は目に見えないので、英会話の成長って分かりづらいですよね。
がんばりによって力はついているだけに、本当に、もったいないです。
この失敗を避けるために、どうすればいいのか?
こういう落とし穴の失敗を避けるためには、、、
あなたがこれから行おうと思っている勉強法の、
- 学習効果(狙っている筋肉部位/目的)
- 負荷レベル(初心者向け~中上級レベル)
この2点だけは、以下の説明表でチェックしながら、ながめて行ってください!
学習効果だけでもわかっていれば、がんばりがペラペラに直結していなくても、
「今は、あくまで重要な1パーツをゲットしてるんだ。」
と、落ち込むことなく、あせらず、学習を継続できるようになりますので!
ちなみに
という場合は、この2点のいずれか(もしくは両方)が、おさえられていない可能性があります。
ですので、まずは、この2点をクリアーしてください。
その後に、各勉強法における「使い方」(筋トレでいえば正しいフォームなど)の細かい微調整をすることで、より学習効果がアップしますので。
ちなみに2
■ 結論は、「インプットも重要ですが、大人は学習(筋トレ)でOK」です。
その詳しい理由は、コチラの記事にあります。
これで、準備はととのいました。
それでは、いよいよ説明表へ行きましょう!
リスニング
日本人の英語成功者187名の上達パターン(上達の流れ)
1.発音
2.高い音(周波数)への慣れ
3.シャドーイング(リスニングを含む)
4.音変化への慣れ
5.多聴
この裏づけ(エビデンス)は、拙著『 CLAメソッド(英語上達レシピ)』の P15にあります。
勉強法1(負荷レベル1)
発音への慣れ(単音26音の体得) | 初級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「発音マスターしようぜ!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:メンタルレキシコン(心的辞書/脳内のデータベース)内の音韻データがないと、そもそも英語を認識できない。 |
例えば、英語学習初心者はこれを有していないので、英語の音声を聞いた場合に、解釈することができず、意味処理をする前段階で、雑音として処理されてしまう。 ※[裏付け・詳細] P15 & P35 |
オススメは、こちらのDVD付きの 『英語の発音がよくなる本』巽 一朗 (著) です。
※DVDで英語独特の舌の使い方まで確認し、マネできるため。
ですが、今売られている教材はどれも優れたものばかりですので、正直、どれでも良いです。
YouTubeを活用すれば、無料で発音練習もできますし。
ただ注意点が2つあります。
2.モチベを保つために、発話(スピーキング)練習と並行して行う、もしくは、短期集中で2,3週間で一気にマスターしてしまうこと。
です!
はい。
1つの目安としては、日本人が苦手な発音である、主にこの5種類が発音できるようになるレベルです。
- apple[æ] と up[ʌ] の言い分け (日本語では同じ「あ」の言い分け)
- z と g の言い分け
- c と sh の言い分け
- l と r の言い分け
- f と th の2つが言える (日本語に全くない音)
これらを入れ込んだタン・ツイスター(早口言葉)の1文を作ってみました。
The fifth updated apple on the sheet is seeking for a G-shock in a zippy parallel world.
1単語ずつ分解して練習して、最後に合体させて、以下の音声認識での「発音の正確さチェック」に挑戦してみてください!
■ 正しく発音できるかどうかは、スマホなどのSiri(音声アシスタント)の言語設定を英語に変えて、Siri や OK Google に話しかけることでチェックできます!正しく認識されて、文字として英語が正確に表記されればOKです。
実際にチェックしてみました!
■ また、「英語発音トレーニング」というアプリでも、無料で、単音レベルから発音がチェックできるのでとても便利です♪
※価格 : 無料
※また、アプリ主体で、がっつり発音トレーニングしたい場合は、有料の「エルサ スピーク(ELSA Speak)」という発音アプリがオススメです。
この5種類(本質・コア部分)さえマスターできれば基礎としては十分なので、教材を買わなくても、YouTubeなどで5種類の発音を調べて練習することも十分可能です。
例えば、、、
勉強法2(負荷レベル2)
英語の高い音への慣れ(聞こえる周波数音域の拡大) | 初級レベルだが、真偽が不明 |
カンタン(^-^)♪ 「英語の高い周波数にキミの耳をチューニング!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:英語の周波数帯を知覚できるようになったとしても、中間言語を排除した形での語彙/音変化などの脳内データが不足し、知覚ならびに意味処理プロセスが自動化していなければリスニングができるようにはならない。 |
また、周波数を論拠とした、”英語耳”、”英語脳”、”右脳英語倍速学習法”などをうたった英語学習教 材や手法には、いささか疑いの念を持って接していく必要がある。(ただし、周波数と関係がなく、単純にキャッチコピーとして「英語耳」や「英語脳」という文言を使っている教材の場合は、その限りにあらず。) ※[裏付け・詳細] P12 & P37 ただし、100%は否定はしきれないので、抑えきれないほどの興味があるなら、Go! |
勉強法3(負荷レベル3)
シャドーイング(通常のリスニングを含む) | 種類・教材(負荷)によりレベルが変わる |
カンタン(^-^)♪ 「影のように、聞こえたモデル音声をマネして話してみよう!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:シャドーイングの効果5つ。 効果1.音声知覚の自動化 効果2.音声復唱の高速化 効果3.リテンション能力の向上 効果4.長期記憶への保存 効果5.「内語反復プロセスの効率化・顕在化」による「新情報の内在化機能」の発揮 ※大脳の広範囲にわたる活性化(新たな情報を記憶・獲得するための準備状態=レディネス[readiness])を伴う。 |
これらの効果は、脳内のワーキングメモリ内部の音韻ループ(音韻性短期ストアとサブボーカル・リハーサル)という機構内で得ることができる。 音韻的類似性効果の実証実験や、fMRIなどによる実験心理学的データ(ブレーンイメージングなど)により、大脳皮質における、音韻ループの機能的配置も明らかになってきている。 ※[裏付け・詳細] P15 & P39 |
1.通常のリスニング(スクリプトなしで聞いて意味を理解する)
※アイ・シャドーイング(スクリプトを目で追いながらリスニング)
2.マンブリング(小声で行う初期のシャドーイング)
※リップシンク(声を出さず口だけ動かすマンブリング)
3.パラレルリーディング(オーバーラッピングとも呼ばれ、テキスト付きで行うシャドーイング)
4.K/Hシステム方式のシャドーイング(テキストなしの通常のシャドーイング、スラッシュリーディング/スラッシュリスニング、やまと言葉落とし、自分の声の録音、目的の意識化)による音律体系の習熟
5.コンテンツ・シャドーイング(意味をつかみながらのシャドーイング)
6.リピーティング(リテンションとも呼ばれ、テキストなしで、句・節や文単位で音声を止めてポーズを入れながらのシャドーイング)
7.ディレイド・シャドーイング(1秒遅れで行う、さらに負荷が増す強化版のシャドーイング)
8.レシテーション(暗唱)
※ルックアップ&セイ(1文ごとにスクリプトから目を離して口に出して暗唱)
9.多聴用の英語音声(YouTube・ネットラジオ・TV番組など)を集中して聞きながら頭の中でシャドーイング
10.「立体ノートテーキング → 英語戻し」
通訳で使われている手法。
まずリスニングしている内容を、リスニングと同時並行でキーワードをひろいながらメモを取る。聞き終わった後に、そのキーワードを元に、聞いた内容を英語で表現しなおすという手法。
※「リプロダクション」や「ディクトグロス」とも呼ばれる。
通常は、少し背伸びをするくらいの負荷を与える教材や手法が良いとされていますが、シャドーイングに関しては、それ自体が非常に負荷が高い手法なので、少し簡単に感じる程度(100語に対して未知語が2、3語以内の程度)の教材が好ましい。
初心者さんの場合は、「シャドーイング用のテキスト」を買わなくても、すでにお持ちの発音テキストやアプリ、YouTube、スピーキング用のカンタンなフレーズ集テキストに付いているCDやダウンロード音声を、聞いて、シャドーイングするところからスタートでOKです!
ただ、がっつりシャドーイングに挑戦してみたい場合のオススメは、
» 『【音声DL付】究極の英語学習法 はじめてのK/Hシステム』国井 信一 (著), 橋本 敬子 (著)
また、初心者さんが、順を追って、着実にリスニング力を上げていきたい場合は、、、
こちらをCHECK(タブで開く)
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【深く聞く】リスニング上達のかんたん3ステップ【英会話の初心者向け】
☑ 手っ取り早く結論 = かんたん3ステップ。
Step1.1語からの英会話(アプリ)
Step2.英会話リスニング(アプリ)
Step3.はじめてのK/Hシステム(音声DL付きテキスト)
以上です。
続きを見る
オーディオブック(児童書~ビジネス書まで)や絵本朗読のリスニング
※本自体が、スクリプト(台本)なので、ちくいち確認しながら繰り返し聞くことができます。ただ、実際、Lv1の童話や児童書でも、聞きなれない英単語が意外に多いので、初心者向きではなく、初級~中級者向けです。
例えば、、、
◆ Amazonの「聴く」読書 Audible(オーディブル)
※児童書の例 : 星の王子さま
※ビジネス書の例 : 金持ち父さん 貧乏父さん
◆ IBCオーディオブックス
※Lv1(童話)からLv5(経済)まであり、あなたに合ったレベルをチョイスできます。
◆ 英語で絵本の朗読「Storyline Online」というYouTubeチャンネル
※英語字幕をOnにすれば、英語字幕をスクリプトとして使うことができます。
「テッド(TED)」や「シャドーイング」というアプリもありますが、英語でのレクチャーや演説が題材であるため、難易度は中級レベル以上と高めです。
※「テッド(TED)」とは、第一線で活躍するプロフェッショナルによるプレゼン動画・プレゼン番組を提供するアメリカのメディア。
ココに注意
■ 逆に、簡単すぎる教材や、集中力がない状態でのシャドーイングでは、シャドーイングによる効果がほとんどなくなってしまうので注意が必要です。
なぜなら、脳全体が活発で言語の内在化を促進している状態(レディネス)を持続しながらタスクを行えていないからです。
そういうことです。
ただ単純に英語音声を聞き流しているだけでは、
☑ 負荷がない ⇒ 集中しない ⇒ 重要であるという潜在的な意識がない ⇒ レディネスを得ることができない
という理由で、音声知覚の自動化、脳内ループの効率化(ひいては、言語の内在化)もあまり期待できないと言えます。
カンタンに言えば、100gの軽すぎるダンベル(聞き流し)で、いくら筋トレしても全く筋肉がつかないことと同じです。
ただし、英語音声に慣れる目的で聞き流したり、シャドーイングをはさみながら聞き流したり、英語環境を作る目的で音声を聞き流すのはOKです!
また、以下のTED動画の「9:37」には、「前もって伝達内容・メッセージの意味を理解していれば(その基礎的な前提条件をクリアーしていれば)、無意識に言語は身に付く」という主張があります。そして、「12:21」には、その前提条件にもとづいて、「脳を浸すように大量にリスニングすることで、たとえ意味が全部理解できなくても、重要な音声として注意が払われ、リズムや繰り返されるパターンを習得される」という主張があります。
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
言語習得には、才能は関係ないが、基礎と自ら学ぶ意志がないと、いくらネイティブ言語環境に飛び込んでも言語は身に付かない
6ヵ月で言語をマスターするためには【5原則と7つの行動】が必要(「6:59」から1つずつ解説)
このクリス・ロンズデール氏(ニュージーランドの言語学者)の研究成果にもとづけば、
◆ 英語の音声自体が「(雑音ではなく)すでに意味ある言語」であると認識できる中級レベル以上の学習者は、聞き流しても無意識に言語に習熟できる
◆ たとえ初心者であっても、何度もリスニングやシャドーイングを繰り返して、意味まで理解しきった英語音声を聞き流すことで、よりリズムや表現のパターンなどの習熟に役立つ
と言えます。
こちらもCHECK(タブで開く)
-
【1分で解説!】英語の聞き流しで効果がある、たった1つの方法【英会話の初心者向け】
☑ 手っ取り早く結論 = 初心者さんにとっては、「一度、内容を理解した英文の聞き流し」が、たった1つの効果的な方法。
その理由と仕組みを、わかりやすい筋トレ(負荷)のイメージをつかって、深堀りしていきます。
また、初心者さん向けに厳選した、聞き流しアプリも紹介します。
続きを見る
勉強法4(負荷レベル4)
音変化への慣れ(音変化の音韻データ収集) | 中・上級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「音が変化しても聞けるようになれば、映画も字幕なしで聞けるようになるよ!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:ワーキングメモリにおける、音声知覚段階の下位処理の中でも高度な処理(モジューラモデルでは、音韻分析段階での高度な処理)。例えば、日本語の口語の場合「といいますか → ていうか → てか」という3つの理解があってはじめて、「てか」と聞いたときに、正式には「といいますか」という意味で、会話の中で潤滑油的に使われている、ということを理解できる。 |
それと同様に、「~したい」という「want to → wanna」の音変化も知識として知っていて、はじめて理解できる。 また、「with the table」などtの音が脱落したり重複したり、連結したりしても、その脱落/重複/連結のパターンが音韻データとして獲得されていれば、日常会話で頻繁に起こる音変化に対応し、その音変化を含む音声を音韻分析段階で処理することが可能となる。その音変化の音韻データを多く収集することで、教材の音変化が非常に少ないモデル音声だけではなくて、音変化が常に起き続ける実際の会話(例えば映画、TVでの会話)などの英語を聞けるようになる。 ※[裏付け・詳細] P15 & P50 |
1.映画の英語音声のディクテーション(一字一句聞こえた音声を、PCや紙に書き出して文字化する学習法)
※それが終わったら、書き出した内容とスクリプト(台本)とを照らし合わせて、答え合わせを行う。
ネットフリックス(Netflix)であれば、クローム(Chrome)というブラウザの拡張機能「Netflix 同時字幕で英語学習」(月額97円)というサービスが学習に便利。
※Netflixの日本語と英語字幕を同時に表示。3秒巻き戻し機能。英単語の意味を表示。ひとつのセリフをリピート再生。再生速度の変更。フレーズをお気に入りに追加。
学習に向いている海外の映画・ドラマは、Fワードなどの暴力的な言葉がなく、楽しい日常会話がベースになっている「フレンズ」や「フルハウス」など。
2.アクティング(映画をシャドーイングしつつ、英語という言語部分だけではなく、登場人物のしぐさや口調まで真似て、英語で演技をする学習法)
3.オーラルディクテーション(PCや紙に書き出す作業を省略し、聞こえた音声をそのまま口頭でディクテーションする)
「ケーク(Cake)英会話」や「テッディクト(TEDICT)」などのオーラルディクテーション向きアプリの活用も効率的。
たとえば、Cake(ケーク)というアプリでは、以下のように『フレンズ』などのアメリカのホームドラマや映画でも学べます!切り抜きショート動画なので、学習もしやすいです。
≫ 詳細は、『Cake(ケーク)』という映画・動画を題材にした英会話学習アプリ(基本無料)
4.洋楽を真似して歌う(日本語の歌と同様、歌は、通常の会話ではないため、会話以上に音変化が激しく、実は教材としては最高難易度。ただし、楽しむ目的ならどのレベルでも活用OK。)
ココに注意
■ リスニングの基礎力がない状態(音声知覚の自動化ができてない状態)で、音変化が頻発する映画・洋楽を教材に選んでしまうと、学習効果がほぼ期待できません。
なぜなら、そもそも音変化する元の音韻情報が乏しいことに加え、
音声知覚処理と、視覚情報処理で、ほとんど認知資源(※カンタンに言えば、集中力/注意力/余力)を使い果たしてしまい、音変化に対応できないからです。
また、音声では理解できていないのに、視覚情報で「なんとなく理解できた!」という勘違いも頻発してしまいます。
逆に、基礎力があれば、最高難易度の教材である映画(洋楽)でトレーニングすることで、「音変化への慣れ」(音変化の音韻データ収集)という、さらなる学習効果が期待できます。
そうです!
音変化がたくさんあるので、映画・洋楽や、英語のTV(ドラマ・アニメ・トークショー・ニュース番組)などは、超高負荷な教材(ベンチプレス100kg級)だというワケです。
ですので、基礎力をつけてから挑戦しましょう!
もちろん、初心者さんであっても、学習効果を狙わず、「生きた英語」との接触機会を増やす目的や、単純に英語を楽しむ目的で、映画・洋楽を活用するのはOKです(^^)
例外としては、 幼児向け人気アニメ「Caillou」などならば、初心者さんでも、ある程度の学習効果は期待できます。
※とはいえ、ネイティブの幼児向けなので、使われるフレーズや英単語が多く、意外にムズかしく感じられるかもしれません。
そういう場合は、 NHKゴガク番組(ラジオ・TV)なら、レベルに合わせて番組を選べますし、ていねいな日本語の解説もあるので、ムリせず続けられます。
※疑似英会話トレーニング機能などがある無料のアプリも便利です。
また、以下のTED動画でも、楽しむことの大切さが強調されています。
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
とにかく自然に毎日続けてしまうような「楽しい!」と思える自分なりのハマる言語学習法を見つけること
その楽しさに加えて、「メソッド(やり方)」、「システム(仕組み・ルーティン化)」、「忍耐」が必要
このTED動画内でリディア・マコワ氏(スロバキアの言語メンター)が主張されている通り、負荷レベルうんぬんの前に、継続に一番重要なことは、楽しめることです。
ですので、注意点は頭に入れつつも、毎日見たいぐらい映画や洋楽が好きなら、むしろ、やらない手はないですね!
勉強法5(負荷レベル5)
多聴(長期記憶内データベースへのアクセス高速化と情報量の向上) | 上級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「基礎力ついたら、たくさん生の英語を聴きまくって、理解の範囲と理解のスピードを上げていこう!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:脳内の長期記憶データベースへの、ワーキングメモリによるアクセスの高速化を図る段階である。データベースへのアクセスの高速化とは、「1.データベースへのショートカットが形成されること」、「2.脳内の長期記憶の中に、よく使用され、常に活発である状態の部位(レディネス)が増えること」の2点である。例えば、学校の概念イメージについて、「学校」という日本語ではなくて、「School」という単語が先に頭に現れる状態をつくる。 つまり、Schoolという単語の方が、データベース上で、学校という単語よりもアクティブ(先にアクセスしやすかった状態)をつくるということ。 |
もう1つの多聴の目的は、長期記憶データベースの情報量の向上である。すなわち、物理的にその情報がなければ音声の意味が理解できないという類いの情報量の向上である。 例えば、しきたり/文化などのスキーマ(背景知識)情報や、人名/スラング/言い回し/格言などの語彙情報の蓄積などが挙げられる。 また、文脈、文法、表現や言葉の真意、背景知識が総合的に蓄積してくることで理解力が上がれば、英語による冗談も分かってくるようになる。これはもう、ほぼ母語と変わらないレベルである。いわば、第二言語(L2)が母語(L1)のレベルに近づいていく過程である。 ※[裏付け・詳細] P15 & P53 |
メインは、スクリプト(台本・字幕)が手に入りやすい映画(洋画)を楽しむ+意味調べのセット
※DVD・Blu-rayや、Netflix・フールー(hulu)・アマゾン プライムビデオ(Prime Video)などのストリーミングに加え、「Cake(ケーク)英会話」や「RedKiwi」などのアプリ利用も便利。
Cake(ケーク)というアプリでは、映画(洋画)だけではなく、英語版『ワンピース』や英語版『推しの子』などの日本のアニメでも多聴できます!
≫ 詳細は、『Cake(ケーク)』という映画・動画を題材にした英会話学習アプリ(基本無料)
「言語学習用の字幕(プライムビデオ)」 ← この英語表記「Subtitles for Language Learning (Prime Video)」というクローム(Chrome)ブラウザの無料の拡張機能を追加すれば、アマゾンPrime Videoでも、以下のように日英などの字幕と辞書機能を追加することができます。
・「鬼滅の刃」など日本のアニメを英語字幕で見ることができます。
・英語学習向きの「フレンズ」や「フルハウス」を見たい場合は、アマゾンプライムビデオでは、(※2022年9月時点で)別途購入が必要かつ30日間の視聴期限付きなので、見放題のNetflixの方がベター。
・ただ、アマゾンプライムビデオの見放題の映画の中には、上図のように「ショーシャンクの空に」などがあり、日英の字幕を同時に出しながら見ることができます。
(※2022年9月時点では、「ショーシャンクの空に」は、見放題ではなく、30日間の視聴期限付きになってしまっていました。ですが、他にもたくさんの洋画が見放題なので、あなたのお気に入りの洋画があれば、1つにしぼって聴き込んでみてください!)
”生の英語”(ネイティブが話すナチュラルな英語)に、どんどん触れていく
※英語のTV(ドラマ・アニメ・トークショー・ニュース番組など | VoiceTubeというアプリが便利)/ラジオ(TuneIn Radioというアプリが便利)・ポッドキャスト(podcast)・ボイシー(voicy)/SNS(特にYouTube)/プレゼン・講義(TEDなど)/会話/洋楽(歌)など。
ちなみに、注意点として、TuneIn Radioというアプリをダウンロードして開いた最初の画面にて、、、
ずっとフリー(0円)で使い続けたい場合は、右上にある小さい [×] ボタンを押すようにしてください。
誤って[ 無料トライアルを開始 ]ボタンをタップしてしまうと、7日後に課金が開始されてしまいますので、ご注意ください。
英語のオンライン学習媒体を活用し英語で情報を取りにいく・情報源を増やす
※世界最高峰のスキルを学べるマスタークラス(MasterClass)、リンクトイン・ラーニング(LinkedIn Learning ※元Lynda.com)、ユーデミー(Udemy)の英語でのオンラインコース、世界中の大学の講義がオンラインで受けられるコーセラ(coursera)など。
ココに注意
勉強法1~4まで終え、音声知覚が自動化すれば、映画レベルの教材でも、見るだけで理解できるようになる素地が形成され、自動的に新しい情報を内在化できるようになる基盤が整います。
つまり、映画に限らず、TVやラジオなどの、いわゆる”生の英語”に浴びるように大量に触れることで、どんどん新しい知識を吸収できます(長期記憶に保存することができます)。
注意が必要なのは、勉強法1~4の基盤ができたからこそ、多聴の効果が最大化されるという点です。
繰り返しになりますが、音声知覚の自動化が完全にできていない状態では、認知資源に余りがないため、映画やTVなどの視覚情報が入ってくると、聴覚情報との相互干渉を引き起こし、音声だけに集中することができなくなってしまいます。
ただし、歌の手法の説明時にも触れたように、初級レベルであっても、生の英語に触れることは動機付け/楽しさの観点から非常に大事なことです。
ですので、学習効果を狙わずに(十分な認知資源が確保できないと予測できるため)、教材として視覚情報を含んだTVや映画を選択し、楽しむというスタンスで学習するのはOKです!
繰り返しになりますが、むしろ、「楽しい/楽しむ」という感覚は、継続的動機付けにおいて、とても大切なことですし。
スピーキング
日本人の英語成功者187名の上達パターン(上達の流れ)
1.発音
2.パターン練習
3.英会話の実践
この裏づけ(エビデンス)は、拙著『 CLAメソッド(英語上達レシピ)』の P15にあります。
勉強法1(負荷レベル1)
英語の舌作り(日本語的発音からネイティブに近い発音への変換作業) | 初級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「ネイティブのモデル音声をTTP(徹底的にパクる)して、ネイティブっぽい発音を出せる顔面と舌の筋トレじゃい!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:(目的1)単音26音の発音(手法:発音教材のパラレルリーディング、口まね) ← リスニングの勉強法1と同じ。 (目的2)基礎的な単語の発音を体得、舌作り(音、文字、脳、舌の連結) (目的3)「日本語的英語」の語彙(中間言語)から、「英語的英語」の語彙への変換作業(リスニングの勉強法1・3でも行う作業) Ex. キャリア と career ( /kəríər/ ) へと変換。(日本語を介さず、英語を英語のまま記憶しなおす作業でもある。) (目的4)初歩的文法の体得と活用形の練習(=英語における「九九」の体得。算数で習う「九九」のように、意識しなくても三単現のsやesが自動的につけられる状態を目指す。) |
目的4では、「基本文例・表現の徹底暗記」を実践する。 誤解のないように付け加えておくと、丸暗記が批判される原因として、「暗記のための暗記」、「中間言語による暗記の弊害」が考えられる。「暗記のための暗記」は、会話などでのアウトプットを想定しない暗記であるために、記憶された学習事項が眠ってしまっている、もしくはインプットの理解時のみでしか活用されない学習である。 一方、「中間言語による暗記の弊害」は、繰り返しになるが、中間言語、つまり日本語式英語の発音で丸暗記してしまうことで、リスニング、スピーキングにおいて記憶した事項が活用されづらい形で脳内の記憶データベースに保管されてしまうという弊害である。この2点に注意すれば、丸暗記の効果は最大化され、言語(英語)習得、特に、スピーキングに関して力を発揮する。 ※[裏付け・詳細] P15 & P59 |
【発音練習】の教材については、上記のリスニングの勉強法1をご参照ください。
【英語の九九】の教材については、スピーキングの勉強法2でご紹介します。
くわしく
【英語の九九】ととらえられる、英語における活用形についてだ。
例えば、、、
I go to ~.
を例に取った場合、
go を went, will go のように変える「時制の活用」
I を You, He, She, We, They に変える「人称の活用」
「~」部分を Japan, The US, Korea などに変える「目的語の活用」
などを総括して、英語における活用形ととらえられる。
また、その活用形を変える発話練習方法をパターンプラクティス(パターン練習)と言う。
ちなみに、じっくり基礎文法・基礎単語からやり直したい場合は、こちらの『ニュー ホライゾン(New Horizon)』中学テキスト(ポップな絵が多めで取っつきやすい)で、基礎をつけてから、英語の九九に挑戦してみてください!
それなら、こちらの『マンガでおさらい中学英語 (中経☆コミックス)』から新しいスタートを切ってください!
勉強法2(負荷レベル2)
パターン練習と独り言(チャンク会話法の6つのステップ) | 初中級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「英会話の試合本番に向けて、セルフで、フレーズを使って1000本ノック発話練習じゃーーーーーー!!!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:それを、難しく表現すると、「行動主義的手法(練習)から構成主義的手法(試合)への移行段階」となる。この移行段階を、以下の、6ステップで実現する。 |
また、スピーキングにおいては、「流暢さ」と「正確さ」のトレードオフの問題もある。つまり、認知資源(注意資源)には限りがあるため、発話する際に、流暢さにフォーカスすると正確さが失われ、逆に流暢さにフォーカスすると正確さが失われるという関係である。 学習の初期段階においては、正確さよりも、“通じた”という喜びの感覚が継続的動機付けの意味でも非常に重要となる。であるから、始めは正確さよりも、ある程度の流暢さを重視した方が学習が進みやすい。 そして、学習段階が進むにつれて、徐々に正確さへとフォーカスを移していく。 ※[裏付け・詳細] P15 & P60 |
step
1フレーズ表現集(チャンク集)の丸暗記
step
2パターン練習(パターンプラクティス・英会話の筋トレ)
step
3CDなどのモデル音声で、表現例文のパラレルリーディングを行いリズムを体得
step
4さらにパターン練習を行い、その例文の後に、一文ずつ新たな内容を加えながら独り言
step
5ボイスメモアプリなどで発話を録音して確認と修正
step
6テーマ決めて、体得した表現チャンクを使って自由に独り言
step
1フレーズ表現集(チャンク集)の丸暗記
※チャンク、、、かたまり・フレーズ・表現のこと。
以下のような教材を利用します。
会話フレーズ集・構文集・中学レベルのチャンク収集用の教材(テキスト)
例えば、オススメは、、、
» 『英会話なるほどフレーズ100』スティーブ ソレイシィ (著)
フレーズを扱うWebサイト、SNS(特にYouTube)、アプリ、メールマガジン、ラジオ英会話講座などのチャンク収集用のメディア
例えば、オススメは、、、「日常英会話表現」というシンプルな無料アプリです。
以下でくわしい使い方を解説しています。
こちらもCHECK(タブで開く)
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【1つに厳選!】初心者向けの英会話アプリ【独学】
☑ 手っ取り早く結論 = 選ばれたのは「日常英会話表現」というシンプルなアプリです。
その厳選基準と、実際の使い方を深ぼりしていきます。
続きを見る
英語の九九の活用表(時制や主語や目的語などの1単語を変えるためにパターン化した表のこと)
例えば、、、
» 『中学英語で言いたいことが24時間話せるパート1』 市橋 敬三 (著)
こちらのテキストは、かわいいイラストなどは皆無ですが、「九九」の活用をベースに例文が構成されているので、中学の基礎を復習しながら、ひたすら反復練習したい場合には最適です。
この「英語の九九」を通して、口から英語がすぐ出てくる瞬発力(英会話の筋肉)もきたえられます。
上記の、I を You, He, She, We, They に変える「人称の活用」のように自作で表やリスト化も可能です。
※また、もう少しポップなイラスト付きでパターン練習の反復を行いたい場合は、『英会話は筋トレ。 中2レベルの100例文だけ! 1か月で英語がスラスラしゃべれる。』船橋 由紀子 (著) などを参照してください。
モチベーションの観点から、最初は、初心者向けの教材、かつ、ご自身が好印象が持てる(テンションが上がる)教材を選んでください♪
また、以下のように、、、
※クリス・ロンズデール氏のTED動画内「13:40」より抜粋
たった10語ずつの、トータル30単語だけで、単純に1000通りの表現ができます。
ですので、「全部覚なければ!」というマインドは捨てて、好きな表現だけつまみ食いでOKです(^^)
step
2パターン練習(パターンプラクティス・英会話の筋トレ)
パターン練習(パターンプラクティス・英会話の筋トレ)は、さきほど上記の【英語の九九】で説明した勉強法です。
もう一度、別角度から説明します。
パターン練習(英会話の筋トレ)とは、、、
くわしく
パターン練習(パターンプラクティス)とは、
フレーズなどのパターンの一部を変える反復練習のことだ。
例えば、
「I want to ~」(~したい)
というパターン・フレーズの「~」部分を、speak English や go abroad などと入れ替えながら発話することで、英会話のバリエーションを増やすことが可能だ。
また、パターン練習の別の効果として、
受け身(他人事)で覚えた英語フレーズの記憶(きおく)を、とっさに使える能動的(自分事)な記憶(きおく)にレベルアップすることができます。
さらに、本当に自分が実際の会話で話ているイメージ(自分事化)をしながら、感情を込めてパターン練習を行えば、英語フレーズの記憶定着率もアップします。
- 英会話のバリエーションUP
- とっさに口から英語が出る瞬発力UP(英会話の筋力UP)
- 英語フレーズの記憶定着率UP
実際には、
上記で紹介した『英会話なるほどフレーズ100』の1つ目の紹介フレーズが、
「Go ahead and ~ .」(どうぞ ~ してください。)
Ex.「Go ahead and use mine.」(どうぞ私のを使ってください。)
なので、この「~」部分に色々単語を入れ替えて遊びます。
例えば、、、ちょっとやってみました。
こんな感じで、どんどん手持ちのコマを増やすように、”使える”フレーズを増やしつつ、とっさに口から英語が出てくる瞬発力(英会話の筋肉)もきたえていきます。
また、英単語については、そのつど、パターン練習(英会話の筋トレ)中に言いたくても言えなかった英単語を調べて、発音も含めて覚えていきます。
冒頭で、ご説明差し上げましたように、英語が話せる本質(原理・仕組み)は、、、
☑ 英語が話せる本質(原理・仕組み) = 脳内の英語データを増やし、その使用を自動高速化すること
ですので、
このパターン練習をとおして、スグ口から出てきて”使える”フレーズ(脳内の英語データ)の量を増やし、その使用をドンドン自動高速化(瞬発力UP)することで、英語が話せるようになっていきます。
実は、これが、いわゆる「ペラペラになっていく」主な仕組みです。
その仕組みの、脳科学における根拠(エビデンス)は、、、
くわしく
まず、そもそも、パターン練習は、、、
「能動的に、他の記憶と関連づけながら、英語のフレーズの使用をくり返す反復学習」じゃ。
そこには、先述したとおり、この3つの効果がある。
- 英会話のバリエーションUP
- とっさに口から英語が出る瞬発力UP(英会話の筋力UP)
- 英語フレーズの記憶定着率UP
パターン練習の効果2つ目の、
とっさに口から英語が出る瞬発力UP(英会話の筋力UP)について。
その仕組み1.アクティブリコール
その仕組み2.記憶内でのショートカット形成とレディネスの増加
※くわしくは、CLAメソッドP53へ
パターン練習の効果3つ目の、
英語フレーズの記憶定着率UPについて。
その仕組み1.「注意・意味・関連性」による自分事化
その仕組み2.脳内のワーキングメモリ内部の音韻ループ(音韻性短期ストアとサブボーカル・リハーサル[反復])という機構内での言語処理(精緻化リハーサルも含む)
※くわしくは、CLAメソッドP40へ
また、この精緻化リハーサルは、「既存の知識との関連づけをして知識として長期記憶に格納するための仕組み」。
つまり、、、
パターン練習の効果1つ目の、
英会話のバリエーションUPの根拠でもあるんじゃ!
step
3CDなどのモデル音声で、表現例文のパラレルリーディングを行いリズムを体得
※パラレルリーディング、、、テキスト付きで行うシャドーイング(影のように聞こえたモデル音声をマネして声に出す学習方法)のこと。
以下、CLAメソッドP43より抜粋。
とくに注目してほしいのは、以下の(4)フレーズの効率的な記憶という効果で、シャドーイングが、スピーキング力UP(パターン練習の精度UP)に大きく貢献することを示しています。
(1)音声知覚の自動化(リスニングの下位プロセス)
(2)知覚した音声復唱の高速化/効率化(中位プロセス)
(3)約2秒間で音声入力を復唱できるスパンの拡大(リテンション能力の向上/中位プロセス)
※(1)、(2)、(3)により、認知資源の余剰分が増加(認知資源の開放)し、理解プロセス(上位プロセス)の効率化を図ることができる。
(4)語彙、語彙チャンク(フレーズ)、文法情報の効率的な記憶(長期記憶への保存)
(5)第二言語の習得(シャドーイング訓練を活用した「内語反復プロセスの効率化・顕在化」による「新情報の内在化機能」の発揮)
step
4さらにパターン練習を行い、その例文の後に、一文ずつ新たな内容を加えながら独り言
例文の流れで、次に言いそうな内容を英語にして発話してみます。
そして、それをフレーズごとに行い、反復練習します。
ちなみに
■ パターン数を増やしたその先にある、パターンにない新しい状況でも、極めたフレーズでとっさに対応できる瞬発力(英会話の筋肉)をきたえるのが真の狙いです。
ちなみに2
その瞬発力(英会話の筋肉)UPについては、、、
くわしく
英会話の筋肉、つまり、瞬発力UP(フレーズ使用の自動化・高速化)の仕組みは以下のとおりだ。
自動化の仕組みとして、2つのモデルが提示されている。
1つ目: 長期的ワーキングメモリー(作業記憶)のモデル
長期記憶内の活性化した記憶要素を、通常の短期ワーキングメモリーとみなし、それと他の記憶要素をリンクさせることで長期的ワーキングメモリー(自動化された状態)を形成するモデル。
カンタンに言えば、脳の記憶内で、活性化する範囲を広げることで、自動化がなされているとするモデルだ。
2つ目: 長期記憶内の手続き記憶のモデル
この手続き記憶は、長期記憶の中で、非宣言的記憶(潜在記憶)に分類される記憶だ。反復により、この潜在記憶に格納された記憶は、無意識に自動化された記憶操作を可能にする。
カンタンに言えば、先述のかけ算の九九が良い例だ。ほぼ忘れることなく、そして、集中しなくても、無意識にスグ使うことができる。
いずれにしても、フレーズの使用が自動化されることで、ワーキングメモリ内の処理資源・認知資源(カンタンに言えば、集中力の量)に余裕が出てくる。
そうなれば、テンポよく英語を発話したり、頭の中で発話内容を修正してから発話したり、運転しながら英会話ができるようになるなど、英会話の精度・質が上がる。
高速化については、、、
くわしく
高速化の仕組みも2つのモデルが提示されているんじゃ。
1つ目: 不必要な処理段階のバイパス化
カンタンに言えば、パソコンのデスクトップのように、繰り返しよく使う記憶・処理(パソコンで言えばファイル)に対して、記憶内にショートカット(近道)を作るイメージじゃ。
2つ目: 情報の活性化と配置替え
情報を脳内の長期記憶から、ワーキングメモリーに取り出すにあたり、繰り返しよく使う記憶・処理に対しては、活性化した準備状態(レディネス)をつくっておくこと。
カンタンに言えば、デスクの引き出しから、デスク上に物を取り出すにあたり、繰り返しよく使うペン・消しゴムなどに対しては、すぐ取り出しやすいように引き出しの手前側に配置して、準備万端にしておくイメージじゃ。
これらが、フレーズ使用の高速化の仕組みじゃ。
例えば、
私(足立)の実体験として、英語をずっと話していた後(英語に関する脳内部位が活発な状態の後)、日本語に戻って話しているのにも関わらず、学校の概念イメージについて、「学校」という日本語ではなくて、「School」という単語が先に頭に現れて、それを口にしたことがあります。
つまり、Schoolという単語の方が、脳内記憶のデータベース上で、学校という単語よりもアクティブ(先にアクセスしやすかった状態)だったわけです。
実は、このフレーズ使用の高速化、ひいては、長期記憶データベースへのアクセスの高速化のその先に、「母語を介さない理解回路」の形成があります。
イメージとしては、、、
「Fire ⇒ 火 ⇒ 火のイメージ」だった理解の流れを、「Fire ⇒ 火のイメージ」のように直接ひもづけ直していく。
そして、英単語・フレーズの聞き取りや発話使用の反復により、そのひもづけたパイプをさらに太くしていく。
そうすることで、心的イメージへの英語との直接的なつながり(母語の日本語を介さない理解回路)をつくっていくことができます。
つまり、頭の中で、和訳せず、英語を英語のまま理解し、日本語を介さずに英語を発話できるようになるわけです。
まとめると、
結局、言いたいことはただ1つ、、、
ということです。
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5ボイスメモアプリなどで発話を録音して確認と修正
ボイスレコーダーなど、録音してチェックできれば、何でもOKです!
録音したご自身の発話内容を聞いて、発音・イントネーションのクセや瞬発力などを、客観的に確認して修正していきます。
英語の音声で日記を残すような(音声日記)感覚で、誰にも聞かせるわけではないので、気楽に、自由に発話してみてください(^^)
1日1文(ひとこと)だけでもOKです♪
なぜなら、単発で、一度にたくさんの発話量を録音するよりも、少しでも毎日アウトプット(発話)する習慣をつける方が英会話力UPに直結するからです。
音声日記の具体的な効果としては、、、
- 継続的・日常的に発話を修正し続けられる
- 英語の発話頻度が高ければ高いほど、英語が当たり前になり、「英語を話すこと」自体への抵抗(恥ずかしさ)が減っていく
- どれだけ成長したか、音声で振り返って確認できるので、間接的にモチベーションUPにもつながる
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6テーマ決めて、体得した表現チャンクを使って自由に独り言
会話シミュレーションです。臨場感を持って、外国人の会話相手が目の前にいるのを想定しながら、英語を自由に発話してみます。
さらに発展させて、現状(今の気持ちや天気の様子など)を英語で表現してみる「英語実況中継」の手法や、うまく表現できなかった過去の「英会話を復習・反芻(はんすう)」し、英会話シミュレーションとして、一人で表現し直してみる手法なども有効です。
ちなみに、テーマや、自分自身への質問がスムーズに出てこない場合は、「英会話1000本ノック」シリーズがオススメです。
» 英会話1000本ノック[入門編](CD付)|スティーブ・ソレイシィ (著)
また、英会話レッスンや英語でのレクチャーを受けている場合は、許可を得て、その内容を録音しておけば、「英会話の復習・反芻(はんすう)」もしやすいですし、何度も聞くことで、単純にリスニング力もきたえられます。
さらに、最新 AI(ChatGPT・新しいBing)を使えば、完全無料で【無限ぼっち英会話】が可能です。この最新 AI のおかげで、自分が発話した英語が、「正しいかどうか?」「通じるかどうか?」「別の表現はないか?」まで、一人でチェックすることが可能になりました!
くわしくは、、、
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【体感できる革命!】最強AIツールChatGPTで英会話・英文添削
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結論1.ChatGPTとは、一言でいえば、最新 AI による「対話型ネット検索」
結論2.ChatGPTとスマホとのコラボ技で、英会話風チャットが可能になった
結論3.ChatGPTによる英文添削は、日本語で解説まで付けられる
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1フレーズ表現集(チャンク集)の丸暗記
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2パターン練習(パターンプラクティス・英会話の筋トレ)
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3CDなどのモデル音声で、表現例文のパラレルリーディングを行いリズムを体得
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4さらにパターン練習を行い、その例文の後に、一文ずつ新たな内容を加えながら独り言
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5ボイスメモアプリなどで発話を録音して確認と修正
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6テーマ決めて、体得した表現チャンクを使って自由に独り言
勉強法3(負荷レベル3)
ネイティブとの実際の英会話(実践英会話) | 全レベル対象だが、レベル・目的により活用方法が異なるので注意 |
カンタン(^-^)♪ 「練習の成果を、英会話の試合本番で試そう!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:勉強法2が、認知行動主義(練習)と社会構成主義(試合)の過渡期であったが、この勉強法3の段階では、ほぼ完全に社会構成主義(試合)に軸足を置いて、スピーキングの学習を進めていく段階である。 |
基本的には、英会話を通してのチャンク実践による試行錯誤(修正)を繰り返すことで、さらにチャンクの精度を上げ、それに伴う「正確さ」と「流暢さ」をともに向上させていく。 ※[裏付け・詳細] P15 & P64 |
英会話スクール
※以下で、効率的な活用方法を詳しく解説しています。
(対人の事前練習として)AIと英会話する
※すぐ上記で紹介した、最新 AI(ChatGPT・新しいBing)や、Siri などの音声アシスタント(英語設定)、「スピークバディ」や「AI Speak Tutor」といった AI英会話アプリを活用してみる。
また、ChatGPTを開発したOpenAIと提携し、最先端のAI技術を活用した【 Speak(スピーク)】などのAI英会話アプリ(AI英会話サービス)を活用してみる。
オンライン英会話
※多くは安価でマンツーマン指導が受けられるので、英語日記や、英文のメモ・文章を添削してもらうことも可能。それをネタにして話を自分から広げられる。
≫ オンライン英会話からもう一歩進んだ「VRメタバース英会話」はコチラ。
また、ゲシピの【 eスポーツ英会話 】など、eスポーツ・ゲームで遊びながら英語が学べるメタバース関連の英会話サービスも、新しく生まれてきています。
先生探しのマッチングアプリやサイトを利用する
※英会話先生マッチングアプリ(フラミンゴなど)やサイト(ハロー先生.com など)で、個人の英会話講師を探す。
ボランティアの英会話先生や話し相手探し
※アプリ(ハロートークなど)やFacebookなどで、お互いの言語を教え合う相手や、ボランティアの英会話先生を探す。
外国人のパートナー探し
※外国人参加率が高いマッチングアプリでパートナーを探す。
外国人が集まる場所に参加する
※古くは、教会の集まりに参加。今では、エアービーアンドビー(AirBnB)のホストをしたり、英会話カフェ・バー(パブ)、英会話イベント、国際交流や英会話サークル・クラブ・サロン、語学系のオンラインサロンやZoom・Skypeなどを使ったオンライン英会話コミュニティへの参加など。
英語を使うボランティア活動・バイト・仕事に携わる
※ツアーガイドのボランティア・バイトなど。また、仕事に関しては、機会があれば、外国人が所属する職場への転職、海外転勤、海外出張、海外関連の部署異動、海外の案件・プロジェクトへの参加など。
拠点を海外に移す
※海外移住、フリーランスなどのノマドワーカー、アドレスホッパー、デュアラー(デュアルライフ:二拠点生活をする人)など。
留学・ワーホリ・海外旅行(バックパッカーやカウチサーフィンも含む)・海外での就職
※「英語環境づくり」のパートで詳しく解説しています。
映画のアクティング
※リスニングの勉強法4の手法であるアクティングにより、チャンクを収集し、それをスピーキングの場面でも活用する。
洋楽
※同じく、リスニングの勉強法4の手法である、音変化に富んだ歌という教材/素材を使って、チャンク収集を行い、それをスピーキングの場面でも活用する。また、楽しさ/動機付けという点においても有効。
ボイスメモアプリで録音しながら、テーマを決めて独り言
※「チャンク会話法の6つのステップ」のステップ5・6を継続的に行う。ここでは、英会話から収集したチャンクを繰り返し反復し、自在に使えるチャンクとして体得する補完的な役割を果たす。
SNSやブログを、英語で投稿し、アウトプットの練習をかねて英語ログを残す
※SNSは、インスタ・Facebook・YouTube・Twitterなど。英語日記(Blog)や、英会話の様子(Vlog)など。
英会話スクールの効果的な活用方法!
結論は、、、
- 英会話スクールは、あくまで良質な「環境」であることを理解する
- 受け身ではなく、その良質な環境を「自分から」使い倒す意識を持つ
- 具体的には、「20時間メソッド」を使う
筋トレのイメージでいえば、、、
英会話スクールは、あくまで最高なジム環境です。
トレーナー(講師)のサポートはありますが、トレーニングするのはあなた自身です。トレーナーに丸投げでは、筋肉(英会話)の成長はほぼ見込めません。
スポーツのイメージでいえば、、、
英会話スクールは、試合の場です。
その試合本番(英会話)に向けての、週6での自宅などでの練習(自主トレ・筋トレ)がメインです。
練習の成果を、試合で試して、反応・フィードバックにより改善し、また自主練習します。
またそれを次の試合(英会話)で試してみる。
という試行錯誤のループが重要です。
※仮説検証・プロジェクト向きのPDCAループというよりも、英会話講師の反応を見ながら、現場向きのウーダ(OODA)ループを回し続けるイメージです。
3ステップにまとめてみると、、、
step
1(土台)基礎練で、基礎体力をつける
※中学レベルの基礎単語・基礎文法を身につける。
step
2(週6)自宅での自主トレで、何度も反復練習を繰り返す
※発音練習・シャドーイング・パターン練習などを繰り返す。
step
3(週1)試合本番で、練習の成果を試す
※「英会話スクールでの英会話の実践」から得たフィードバックをもとに、修正し、ステップ2と3を繰り返す。
また、批判的な意見としては、、、
学術的には、、、
※裏付け・詳細は、CLAメソッドP49へ。
(目安)1つの技術・学習を、超一流の技術まで磨き上げるには「1万時間」が必要とされる(1万時間の法則)。
※マルコム・グラッドウェル氏の著書『天才! 成功する人々の法則』(講談社、2009年)(原題:Outliers: The Story of Success)で紹介され広まった法則。
※心理学者のアンダース・エリクソン教授(フロリダ州立大学)らが1993年に発表した研究(プロチェロ演奏家・プロのアスリート・世界的に有名な音楽家が対象)が論拠。
※以下のジョシュ・カウフマン氏のTED動画の「4:21」でも、K.アンダース・エリクソン教授について言及している。
※教育改革実践家・藤原 和博氏によるレクチャー動画「たった一度の人生を変える勉強をしよう」(「56:30」にて)においても、この1万時間ルールが使われている。
たしかに、ネイティブ並みの言語力や、超一流の技術を習得するには、1万時間以上必要かもしれません。
しかし!!!
初心者が「ある程度」うまくなるには、たった最初の20時間で十分であると、ジョシュ・カウフマン氏(アメリカのビジネスコーチ)は以下のTED動画(プレゼン)で主張。
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
【20時間メソッド】の4ステップ
※言語学習にも適用可能
ステップ1.スキルを分解し、必要なスキルだけを選ぶ
ステップ2.まずは、自己修正できるレベルまで学ぶ
ステップ3.TVやインターネットなど集中の邪魔になるものを取り除く
ステップ4.20時間練習する(最初の「初心者で何もできずに恥ずかしい」という心の壁も突破できる)
【20時間メソッド】の成功事例
実際に、20時間だけで、ウクレレをゼロから学び、動画内で生演奏を披露している
それは、中学英語の基礎文法と基礎単語の土台はある状態ですか?
それならば、、、
【6時間】かけて、まず、コアの5種類の英語発音だけを、ひたすら特訓。カンペキを目指さず、質も6割でOKとします。
【10時間】かけて、「I want to ~.」(~したい)のような使い回しがきくフレーズを30個だけ選んで、ひたすらパターン練習を繰り返します。
※初回の英会話レッスン前に、すでにある程度、英語で自己表現できるように準備しておく。
※英会話レッスン後のフィードバックによる改善時間も含む。
【4時間】かけて、その練習の成果を英会話レッスン(週1の1時間/1ヵ月で4時間)で試し、フィードバックをもとに、自宅で改善を加えて、また同じ30個のフレーズだけをパターン練習し精度を高める。
この流れ(メニュー)で、1ヵ月の20時間で、基本的な英語の受け答えができるレベルまで持っていくと思います。
英会話のみに集中できる覚悟と環境が必要ではありますが。
1番始めの「リスニングの勉強法1」でご紹介したやつです。
「発音ができる」の1つの目安 : 日本人が苦手な発音である、主にこの5種類が発音(本質的なコア部分)ができるようになること。
- apple[æ] と up[ʌ] の言い分け (日本語では同じ「あ」の言い分け)
- z と g の言い分け
- c と sh の言い分け
- l と r の言い分け
- f と th の2つが言える (日本語に全くない音)
これらを入れ込んだタン・ツイスター(早口言葉)の1文:
The fifth updated apple on the sheet is seeking for a G-shock in a zippy parallel world.
※これを、1文全部通して正確に Siri などで認識されなくても、1単語ごとなら正しく認識されるレベルまで練習します。
とりあえず6割の質でOKとして、パターン練習に移ります。
正直、5~10%と低いと思います。
10人に1人できれば良い方ではないでしょうか。
自分で書いてて、ムリヤリ20時間にねじ込んでる感がMaxでしたので。
そもそも、忙しい日本社会で、英会話を第一優先順位に持ってこられる社会人の方は少ないでしょうし。
ジョシュさんは、TED動画内で「言語でもいける!」のように発言されてましたが、現実的には、言語の上達には、もう少し時間が必要だと思います。
20時間は、理想値に近いので、あくまで上記のメニューも、目安・たたき台としてご活用ください。
ただ、一旦、このメニューなどによって、「基本的な英語の受け答えができるレベル」まで到達できると、基礎英会話力(基礎文法・基礎語彙・基礎発音・基礎フレーズの習熟)というスノーボール(雪玉)ができあがるので、あとはラクです。
コロコロと、同じこと(別の発音やフレーズでも同じメニュー)を繰り返して転がしていくだけで、雪だるま式にどんどん英会話で表現できる幅が広がっていくからです。
逆に、この基礎の土台(雪を吸収して当て込む核・スノーボール)がないと、いくら英会話で実践を繰り返したり、英語のシャワー(雪シャワー)を浴びても、残念ながら成長しようがありません。なぜなら、蓄積されずに、溶けていってしまうからです。
※例外は、上記のように、17,520時間もの間、英語のシャワーを赤ちゃんのようにインプットできる場合は、自然に基礎(スノーボール)もできあがりますが。
基本いけます。
ただ、ビジネスレベルなど、基礎以上のスキルを望む中上級者は、上記の結論部分でもお伝えしたように、英会話レッスンは「週1の試合」ととらえて、「週6でしこたま練習する」ことが、より求められます。
実際に、担当させて頂いた生徒様の中で、とくに成長されていた生徒様は、自主的に、レッスンの内容を100回以上シャドーイングしてきたり、レッスンでの質問内容を用意してきたりなど、週6の自主練部分が圧倒的に充実していました。
かつ、試合本番(英会話レッスン)でも、レッスン内での提案・質問など、積極的に「環境(先生)」を使い倒す姿勢がありました。
結局、伸びる生徒様に共通していたのは「受け身じゃない」ということでした。
初心者さんの場合は、最大の敵はフェードアウト(徐々にやめてしまう事)です。
ですので、最初の一歩はムリのない範囲で始めてください。
ムリせず続けることを最初の目標にしてもいいほどです。
その意味では、
☑ (先に自己投資でお金を払ってしまって)「英語をやらざるを得ない環境」
もしくは、
☑ (スタッフのサポートも受けられる)「楽しくモチベーションも保ちながら続けられる英語環境」
として、英会話スクールを活用すれば、第一関門のフェードアウトを突破しやすくなるはずです。
また、オンラインであれば、、、
例えば、英会話オンラインスクール アクエス(AQUES)さんでは、スパイラルカリキュラム(忘却曲線に沿って復習してくれるレッスン構成)を採用しているので、自宅での復習・予習(宿題)がありません。
イメージで言えば、英会話の試合中に練習(復習)もしてくれるミックス型です。
ですので、かなり忙しい初心者さんには向いています。
ただ、システム(スクール)に頼る分、自発性は減り、ご自宅での反復練習、ひいては、英語という言語に対する大脳の活性化(レディネス)も減少するトレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず状態)には、注意が必要です。
このように、英会話スクールによって個性が様々ですので、ご自身に合った英会話スクールを見つけることも、継続のカギになります。
「スピーキング」パートの最後に、、、
英会話スクールに限らず、独学であっても、初心者さんの場合は、未知の英会話に、勇気を出して最初の一歩を踏み出しただけでも、本当にすごいことなんです。
その点については、自分で自分を褒めてあげてください!
- 英会話スクールは、あくまで良質な「環境」であることを理解する
- 受け身ではなく、その良質な環境を「自分から」使い倒す意識を持つ
- 具体的には、「20時間メソッド」を使う
リーディング
日本人の英語成功者187名の上達パターン(上達の流れ)
1.基礎(英単語と文法)
2.音読(精読)
3.多読
この裏づけ(エビデンス)は、拙著『 CLAメソッド(英語上達レシピ)』の P15にあります。
勉強法1(負荷レベル1)
基礎を固める(基礎語彙・基礎文法の習熟) | 初級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「まず、英語を読むための基礎をつけよう!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:音読のための文字音声化(黙読による精読時は内語への文字音声化)の前段階として、単音、そして基本的な英文のリズムも含む知覚的な音韻データを収集しながら、同時に、意味理解をした上で、語彙データを収集する必要がある。 なぜなら、この両方が揃わないと、そもそも音読(文字音声化)自体ができないからである。 |
ちなみに、留意点として、音韻データ収集時には、中間言語(日本語式英語発音)を使わないようにすることが肝要である。 というのも、モデル音声(ネイティブの発音)の音韻データを初期から収集しておくことで、リーディングの知識が、リスニングやスピーキングに生かされる可能性が大きく広がるからである。 ※[裏付け・詳細] P15 & P69 |
スピーキングの勉強法1でもご紹介しましたが、もう一度!
じっくり基礎文法・基礎単語からやり直したい場合は、こちらの『ニュー ホライゾン(New Horizon)』中学テキスト(ポップな絵が多めで取っつきやすい)で、まず基礎をつけましょう!
それなら、こちらの『マンガでおさらい中学英語 (中経☆コミックス)』から新しいスタートを切ってください!
アプリ
※例えば、、、
・【英単語クイズ】ミカン(mikan)
・【音ゲー風】英単語ハマル(HAMARU)
・【受験向け】英単語ターゲットの友
・【リスニング力もアップ】デュオリンゴ(Duolingo|世界で一番ダウンロードされている外国語学習アプリ)
・【ソシャゲ風】英語物語
・【ほぼソシャゲ】英語とクイズのココロセカイ(ココセカ)
・【ほぼほぼソシャゲ】イングリッシュモンスターズ(イグモン)
など。アプリは、ゲーム性や、進度レポートやプッシュ通知によるリマインド機能があるので、継続しやすくて便利。
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サイト
※iKnow.jp(忘却曲線に沿って自動的に復習できる/アプリもあります)など。
SNS(YouTube・Twitter・インスタなど)
※イムラン先生の「1日1言」系のYouTubeなど。ただし、SNSでの単語暗記は、復習がしづらいので注意。
メルマガ
※古くからある勉強法・メディアで、「1日1単語」のようにメール配信で1つずつ学べる。ちなみに、忘却曲線に沿って自動的に復習しながら学べるメルマガもある。
英単語帳
※「中学英単語をひとつひとつわかりやすく。」 & 「[音声DL付]イラストだから覚えられる 会話で必ず使う英単語1100」 & 「絶景を旅するシンプル英会話50」、受験向けで言えば、ターゲット、キクタン、速読英単語など。
復習用の単語帳・単語カード
※通常の紙の単語カードに加えて、「自分で作る単語帳 ワードホリック(WordHolic!)」というアプリ、手書きの単語をアプリ内に取り込んで単語帳が作れるスマ単(SmaTan)、ウェブリオ(Weblio)辞書内の単語帳(200語までなら無料会員でも使用可能)など。
語呂合わせ暗記
※「イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880」など。覚えやすいが、中間言語(日本語発音)で暗記してしまうのが難点。ただ、基礎発音をマスターした後なら、楽しみながら覚えられる。
語源やイメージで英単語を覚える手法
※語源に関連づけて芋づる式に単語を暗記する暗記法。具体例は、「わんわんの芋づる式図解英単語(本)」 & 「英単語の語源図鑑(本)」 &「語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本」など。語源(語根、接頭辞、接尾辞)を中心に英単語が選ばれるため、難易度は中級レベル。ただし、イメージで英単語を覚えたい場合は、全部覚えようとせずに、好きな単語だけ選んで覚えるような使い方であれば、初心者さんでもOK!
マンガという表現方法を用いた英単語帳
※「名探偵コナンの12才までに覚えたい英単語1200」 & 「オールカラー マンガで覚える英単語・フレーズ」など。
マンガ(アニメ)の英語版
※「ワンピース」、「ナルト」、「鬼滅の刃」などマンガの英語版で、マンガを読みながら英単語を覚える勉強法。
ただし、こちらは注意が必要。
⇒ 日本語版の同じコミックを用意するか、対訳がすぐ横に付いている「進撃の巨人(バイリンガル版)」や「君の名は。(バイリンガルコミック版)」などがベター。
もしくは、以下の【ランガク】という、マンガで楽しく英語が読めるアプリを活用する。1タップで日本語訳や辞書も呼び出せる、すぐれもの。
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Step1.『エンペラーといっしょ』というマンガでパターン練習
Step2.4周テクニック
Step3.パターン練習と4周テクニックのコンボ技をくり返す
以上です。この3ステップを、深ぼりしていきます!
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⇒ 実際に、私が、ニューヨークで言語交換相手のニューヨーカーの女性に、日本語を教えていた時に、その女性が突然「〇〇だぜ!」という発言をされて驚きました。ワケを聞くと、幽遊白書が大好きでアニメで日本語を学んだとのこと。ですので、こういうニュアンスが分かる中級レベルになるまでは注意が必要です。
このように、「マンガ(アニメ)の英語版」は、見かけはカンタンそうに見えますが、実は、中級レベル。
ですので、マンガ・アニメが大好きな初心者さんで、どうしても挑戦したい場合は、この2点を踏まえた上で勉強してください。
ちなみに、すぐ上記で紹介した【ランガク】という、マンガで楽しく英語が読めるアプリでは、11作品(2024年4月時点)が初心者向けマンガとして用意されています。とくに、『エンペラーといっしょ』というフルカラーの初心者向けマンガがおすすめです!
≫ ランガクアプリ内の、初心者さんにオススメまんが【エンペラーといっしょ】
また、基礎1000語が、全体の英会話の85%(3000語でなんと98%!)を占めているというデータもあります。
さらに、、、
基礎語彙に関しては、日本の大学試験の文章の90%が、2500~3000語の単語数で構成されている
※早見寛(1992) 『速読英単語 —必修編』 増進会 より引用
という分析データもあります。
ですので、
☑ 日常英会話を目指す場合 : 1000単語を目安
もしくは、
☑ それ以上を目指す場合 : 3000単語を目安
にして、暗記学習をおこなってください。
☑ 暗記のコツ1.文脈化/音声化/身体化/イメージ化/ネットワーク化などの多重経路と複数の手がかりを使い暗記する
・文脈化、、、「速読英単語」のように、ストーリー・文脈の中で単語を覚えることで、脳内ワーキングメモリー(エピソードバッファ)によるエピソード長期記憶が活用可能になるため、記憶定着率が上がる。
・身体化、、、発音することで顔の筋肉の使い方や、手で文字を書く動作、ボディランゲージなどの動作の身体記憶とセットで英単語を覚えることで定着率が高まる。
・ネットワーク化、、、カテゴリーごとで覚えたり(Ex. リンゴは果物の1つ)、連想イメージ(Ex. リンゴは赤い)を紐づけたり、語源の活用など。
☑ 暗記のコツ2.エビングハウスの忘却曲線を考慮して反復して復習を行う
上記の動画「9:45」にもあるように、復習の最適期間は、まだ解明されていません。
ですが、
定期的に期間をあけて復習することは分散学習と呼ばれており、記憶率アップの効果が実証されています。
たたき台としては、、、
1回目の復習:翌日
2回目の復習:1週間後
3回目の復習:1ヵ月後
のパターンで復習・反復を行うことで、定着率が高まります。
また、この分散学習を行う際に、何も見ないで内容を思い出す学習法(アクティブリコール)をセットで行うとさらに効果的です。
※効果の詳細は、上記のフェルミ漫画大学の動画「4:52」(引用元)にあります。
ちなみに
■ 上記のフェルミ漫画大学の動画「2:14」から、効果が高くない勉強法として、
- くり返し読むこと
- ノートに書き写すこと
- ハイライトや下線を引くこと
この3つが挙(あ)げられています。
その理由は、記憶を定着させるためには脳に負荷をかける必要があるけれど、この3つは脳への負荷が低いため。
具体的には、なんとなくくり返して読んで、思考停止でノートに書き写し、下線を引いただけで「分かったつもり」になって満足してしまい、脳への負荷が低いため。
いや、そうではないです。
本質は、脳に負荷をかけること。
くり返しになりますが、筋トレと同じです。軽すぎるダンベル(負荷)では筋肉はつきません。
たとえば、
脳への負荷が高いアクティブリコールを行うための「下準備」として、覚えたい内容を下線(アンダーライン)して目立たせておけば、「下線」を立派に有効活用することだって可能です。
大事なことなので、もう一度。
本質は、脳に負荷をかけること。
☑ 暗記のコツ3.「注意・意味・関連性」が記憶の定着率を高める
例えば、、、
・凍(こご)えながら寒い環境で覚えた生命維持に関わる情報(英単語を含む)は、温かいコタツの中で覚えた情報よりも定着しやすい。なぜなら、脳がより重要な情報だと認識するため。
・あなたの達成したいゴール、自分の電話番号や好きな趣味(Ex.料理など)に関連する自分事の内容の英単語であれば、定着率が高まる。
など。
勉強法2(負荷レベル2)
音読(文字と音[内語]のつながりの強化) | 初中級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「声に出して英語を読もう!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:【音読による効果】 1)音読訓練を通して、文字と音(内語)のつながりを強化し、それを繰り返すことで、反応スピードも上がっていく ※脳内にあるメンタルレキシコン内の語彙データベースと音韻データベースの連関の強化 ↓ 2)1)が達成されると、ディコーディング(「文字を見て→その語彙を脳内の長期記憶データベースから検索して→ワーキングメモリの音韻ループに内語として音声化する下位処理」)の自動化・スピードが促進される ※つまり「知覚と理解」における知覚が自動化される ↓ 3)それにより、理解(上位処理)に、知覚の自動化によって開放された認知資源を費やすことができるようになり、理解度も上がる ↓ 4)また、音読によって、ループ中の復唱能力も向上するため、内語反復過程スピードが高速化され、リテンション能力が上がり、インプットされた情報(学習内容)が短期記憶でとどまらず長期記憶になりやすくなる(長期記憶データベース量が増強される) ↓ 5)さらに、音読によるリテンション能力向上は、リスニング能力の向上にまで効果が波及する (※ただし中間言語を介さずに音読する場合に限る) |
こうして、シャドーイングの場合と同様に、音読訓練が「内語反復プロセスの効率化・顕在化」を促進させ「新情報の内在化」を可能にする。言い換えれば、これが、音読を通じた内語反復の自動化をはかり、第二言語を獲得するための道筋と言えよう。 また、脳の可視技術であるブレーンイメージングを駆使した研究により、シャドーイング、音読時における大脳の広範囲にわたる活性化(新たな情報を記憶・獲得するための準備状態=レディネス[readiness])についてのデータを提示しており、脳科学の知見からもシャドーイング・音読の内在化に関する効果は高いと言える。(P44より) ※[裏付け・詳細] P15 & P67 |
- シャドーイングと比較した場合、音読自体の負荷が小さいため、常に速いスピード(負荷)で行うこと
- 音読は集中型ではなく、長期継続型で繰り返すことで効果が増す
※論拠はCLAメソッドP68・69を参照
- 音読は教材をまず理解してから行うこと
※長期記憶データベースへのアクセスの高速化に伴う理解度の向上、音韻符号化・単語認知の自動化、内在化の高速化も同時に行えるため
- それに伴い、音読をする前に、理解のための精読(細かく分析的に読む手法)を行うことになる
- 音読はモデル音声をしっかり聞いてから行う方が好ましい
※中間言語 (カタカナ発音のこと)の排除のため
- 手法自体に高い負荷がかかるシャドーイングと違い、音読は負荷がそれほど高くないため、学習者のレベルよりも少し高めの、少し背伸びをするくらいの負荷を与える教材が好ましい
例えば、音読教材としては、文脈の中で、基礎単語も同時に覚えられる「速読英単語」(本)の文章など。
» 【音声無料】速読英単語 中学版|風早 寛 (著)
上記の通り、まずは精読して意味を理解し、音声を聞いて、パラレルリーディング(テキスト付きのシャドーイング)を行ってから、音読してください。
もっと基本的な、英会話(パターン練習)を前提としたカンタン(単文ベース)な音読教材が良い場合は、「なりきり英語音読」(本とYouTubeがセット)がオススメ。
具体的な使い方は、、、
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【1つに厳選!】初心者向けの英会話テキスト【独学本】
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その厳選基準と、実際の使い方を深堀りしていきます。
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ココに注意
よく紹介されている「英英辞典を活用する」という勉強法は、一見、「母語に訳さないで読む」ことに効果的な印象が受けますが、実は注意が必要です。
以下がその理由です。
そもそも、母語(日本語)に訳さないで英語が読めるようになるためには、以下の5つの能力必要です。
(1)勉強法1の基礎語彙力と文法構文の習熟
(2)勉強法2の音韻符号化(ディコーディング・文字の音声化)の自動化
(3)勉強法2の単語認知(メンタルレキシコン内への語彙情報アクセスに関係する心的操作)の自動化
(4)前から意味を汲み取っていく英語特有の語順への慣れ(勉強法2、勉強法3で強化される)
(5)英語特有の表現様式への慣れ(勉強法2、勉強法3で強化される)
以上の5つの能力がそろってようやく、英語を英語のまま理解できる状態がつくられます。
逆に言えば、その5つの能力が乏しい状態では、完全には英語を英語のまま理解できない状態なので、そのような曖昧な状態で英英辞典を活用しても、ほとんど学習効果が期待できません。
つまり、それほどまでに英英辞典の活用は難易度が高い手法であって、勉強法3の終盤でようやく使いこなせる程の最高難易度の手法・勉強法なんです。
※もちろん、リスニングにおける最高難易度の教材である映画と同様に、単純に「英単語を英語でどのように表現するのか」などの英語特有の表現様式を学習するためだけの目的であれば、どのレベル段階でも「触る」程度の活用は可能です。
また、上記の5つの能力が示すように、、、
「母語に訳さないこと」と「英語語順で読むこと(上記の能力4)」は、勉強法ではなく、むしろ自動化できた後の現象・学習効果です。
この2つを意識するのはとても大事なことですが、手段ではなく、目的に近いことは念頭に置いてください。
ただ、意味の塊ごとにスラッシュを入れて理解する「スラッシュリーディング」は、初期の精読時には「英語語順で読む」補助として非常に有効ですので、活用してみてください。
勉強法3(負荷レベル3)
多読(理解処理の自動高速化と言語経験の増大) | 中上級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「たくさん英語を読んでいこー!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:多読の目的は、勉強法1、2で培った語彙/音韻データベースと、音韻符号化の自動化をもとに多読を行うことによる、ループ内での理解処理過程で行われる、メンタルレキシコン内に存在する各種データベースへのアクセス高速化と関連強化である。 また、その理解という過程の処理自体の自動化も促進され、言語経験/データベース量を増大していく目的も兼ねている。 |
この多読に対応する、より具体的な手法として、雪だるま方式の多読法を提案した。 その雪だるま方式の多読法とは、「偏ったテーマの文章を大量に読みこなすことで、雪だるまのコアとなるような多読の基礎(主に語彙量/スキーマ情報量/大意を掴む能力の向上)を醸成し、その多読の基礎をベースに様々な文章を多読していく手法」を指す。 具体的には、手当たり次第ランダムなテーマを多読するのではなく、雪だるまを作る際の一番始めの小さな雪玉(コア・スノーボール)を作るイメージで、そのコアとなるテーマ・分野を1つ決める(例えば、ビジネス分野など)。 そして、その分野を徹底的に多読してコア(多読の基礎)を醸成した後に、別のテーマ・分野へと多読範囲を広げていくことで、転がす雪玉(コア)に雪が自然と付いていくように、どんな文章でも読みこなせる多読力が自然と付いていくという学習法である。 また、この手法を語彙習得に転用すれば、雪だるま方式の語彙習得法 =「偏ったテーマの単語集で集中的に語彙数を増やすことでコアとなる語彙群を獲得し、その語彙群をベースに、関連付けを行いながら他のテーマの語彙も覚えていく」という手法も可能である。 ※[裏付け・詳細] P15 & P71 |
多読としてバーーーっと読むのではなく、1文ずつかみしめて、意味を調べながら読むのであればOKですよ!
もちろん、先に日本語版の小説を読み終えて、ストーリーが頭にだいたい入っている状態の方がスムーズですし、より楽しめます。
上記(リスニングの映画の所)のTED動画の「3:55」で、リディアさんも、
スペイン語は、ハリーポッターを1冊読み切って楽しみながら学んだ。
とおっしゃってますし、楽しむことが継続の鍵(まほう)なので!
アプリ
※例えば、レシピー(元POLYGLOTS:ポリグロッツ)には、多読用の英語の記事(日本語訳付きの記事もあり)が数多く用意されており、1タップで日本語の意味(発音付き)も分かる。また、スラッシュリーディング用のスラッシュも入れることができたり、ペースメーカーや難易度表示があるなど非常に便利。
もしくは、上記でも紹介した、以下の【ランガク】という、マンガで楽しく英語多読できるアプリを活用する。1タップで日本語訳や辞書も呼び出せる、すぐれもの。
こちらをCHECK(タブで開く)
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【マンガで英会話】ランガクアプリで英語力UP!【 Langaku・マンガ専用AI 】
☑ 手っ取り早く結論 = ランガクのオススメの使い方【初心者さん向け3ステップ】
Step1.『エンペラーといっしょ』というマンガでパターン練習
Step2.4周テクニック
Step3.パターン練習と4周テクニックのコンボ技をくり返す
以上です。この3ステップを、深ぼりしていきます!
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RSSリーダー
※フィードリー(Feedly)では、自分の興味がある英語の記事(お気に入りサイトの新着情報)をまとめて読むことができるので便利。アプリもあり。
ニュースサイト・英字新聞
※BBC、CNN・CBS、「The New York Times」,「The Japan Times」など。また、「The Japan Times Alpha Online」では英単語の和訳補助付きで日本のニュースを英語で読むことができる。
興味がある分野のサイトを英語でググってネットサーフィン
※英語で情報を取りにいく、もしくは、単純に楽しむ。分野をしぼることで、かたよった語彙(雪だるまのコア)を覚えられるので、その後は、雪だるま式に語彙が増えていく。
その際に、1冊、英語専用の【英語ノート】をつくり、そこに語彙・フレーズをメモしていくと便利
※ちなみに、この英語ノートは、英語の「リスニング・リーディング」インプットの中から、「スピーキング・ライティング」アウトプット用のフレーズを収集する際にも使えます。また、うまく言えなかった表現や状況をメモっておいて、あとから辞書を引いて解決し、その都度、フレーズ・持ちネタも増やしていけます。
SNS内の英語ソースをネットサーフィン
※文字ベースのツイッターなど。口語・スラングが学べるが、ノンネイティブの発言も多いため、正確性の担保は自身で行うことが求められる。
洋書・和書の2冊を使う
※ハリーポッターや、上記の1万時間の法則に関する本(マルコム・グラッドウェル氏の著書『天才! 成功する人々の法則』 & その洋書『Outliers: The Story of Success』)など。和書を読んでから洋書を読む、もしくは、同時並行で読むことで、効率よく多読できる。もちろん、上級者は、洋書1冊のみでOK。
対訳付きの洋書
※『対訳 禅と日本文化(Zen and Japanese Culture)』鈴木大拙(著)・北川桃雄(訳)など。
和訳されていない、最新の洋書をKindleで購入・挑戦し、情報を取りにいく
※その際は、ブリンキスト(Blinkist)という洋書要約アプリや、ゲット アブストラクト(getAbstract)という洋書要約サービス(アプリもあり/フライヤー[flier]の洋書版のイメージ)で、まず要約からチェックすると効率的。
ライティング
日本人の英語成功者187名の上達パターン(上達の流れ)
1.基礎(英単語と文法)
2.英借文
3.添削
この裏づけ(エビデンス)は、拙著『 CLAメソッド(英語上達レシピ)』の P15にあります。
勉強法1(負荷レベル1)
基礎を固める(基礎語彙と文法構文の習熟) | 初級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「まず、英語を書くための基礎をつけよう!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:英語の達人たちの文法における共通パターンとして、 ・「形式やルールを意識的に学ぶ」 ・「学んだ形式やルールについて文脈の中で気づき、確認する」 がある。 |
この「学び」と「気づき」の二つは、学んでいなければ気づくことができず、学んでいても実際場面での形式やルールの使用に気づくよう注意を向けられなければ知識の段階で終わる、というような関係にある。 こうしてみると、日本における従来の文法教育は「学ぶ」側面に重点がおかれすぎており、大量の題材に触れながら文脈の中で「気づく」側面を十分に強調しえなかったことが、役に立たないとの批判を受けてきた理由の一つなのかもしれない。 ※[裏付け・詳細] P15 & P75 |
そちらを参照してください。
勉強法2(負荷レベル2)
英借文の習熟(チャンク会話法のライティング転用) | 中上級レベル(一部、初級) |
カンタン(^-^)♪ 「ライティング用のフレーズを借りてきて、ちょっと変えて書く!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:英借文の利用とは、チャンク会話法と同じく、論述用のチャンク集を使って(表現を借りてきて)、そのチャンクの一部を変えて、自分のアウトプットとする手法である。 チャンク・フレーズ集の補助があるため、英文も書きやすい利点がある。 |
例えば、When it comes to ~ ( ~ に関しては)という論述向きのチャンクを使い(表現を借りてきて)、以下のようにパターンプラクティスを行い、実際にアウトプットしていく。 When it comes to [ this issue ], When it comes to [ the current situation ], When it comes to [ decision making ], ※[裏付け・詳細] P15 & P76 |
毎日2,3行程度の英語日記・ライティング練習を行うケース
※特別にライティング用の本を買う必要はなく、スピーキング用のフレーズ集を活用できます。パラパラっと開いて目についたフレーズを使って、パターン練習のやり方で、今の気持ちや状況を感想として気軽に書いてみるだけでOK!
また、その文章を口に出して読み上げれば、スピーキング力もアップします。
例えば、
I want ~.(~がほしい) という表現が目についたら、
I want a new bicycle.(新しい自転車が欲しい)
などのように書いて、発話します。
ちなみに、、、
もし、テキストを買うとすれば、ライティングによってスピーキング力を高めていく「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD付きテキスト)」がオススメ(有料アプリもあり)。
この本は、上記のスピーキングパートでご紹介した英語の九九のライティング版のイメージです。
英語の九九同様に、とっさに英語が口から出る瞬発力(英会話の筋肉)がきたえられて、中学英語を「わかる」から「できる」に変換してくれます。
つまり、受け身だった閉ざされた英文法が、叩き起こされて、開かれたアクティブで使える英文法に進化を遂げられます。
ただ、注意点としては、「瞬間的な英訳」ができるようになって終わってしまうリスクがあります。
ですので、もう一歩踏み込んで、
完全に暗記できたフレーズを、上記のパターン練習を活用して、英会話でもとっさに口から出てくる柔軟性を付け加えてください。
※類似の英作文アプリとしては、「瞬間英作文/英会話アプリ | アン インスタント リプライ(An Instant Reply)」(一部無料)などもあります。
数行がムズかしく、単文の感謝日記から始めるケース
※手帳や日記などの空いているスペースに、
Thank you, 〇〇, 〇〇 and 〇〇.
例えば、、、
Thank you, my PC, smart phone and Siri.
というように、単語だけを入れる日記を1文だけ書き添える。
これならば、フレーズ集すら不要。
また、英単語が分からない場合は、ウェブリオ(Weblio)などの英語辞書アプリ(サイト)・Googleでの検索や、Siriなどの音声アシスタントに、
「英語で 〇〇」
と聞くだけで、英単語と発音まで教えてくれます。
■ 英単語量が増えます。
※しかも、自分が感謝を伝えたい相手・モノ・出来事なので、注目度・重要感(関連性)が高く、記憶定着率も高い。
■ 慣れてきたら、最後に、「for ~ 」を付けて、、、
Thank you, my PC for logging ideas and thoughts!
(アイデアとか考えを記録してくれてありがとう、パソコン!)
のように、感謝の理由をつけて表現力を発展させることも可能です。
ツイッターなどSNSで単文を書いてみるケース
ココに注意
■ インターネット・SNS上は、たとえクローズドなグループであっても、「公共の場」なので、他人の目にさらされるリスクは十分に考慮してください。
特に、口語・スラング・Fワードなどを書き込む場合は、誤解を招くリスクがあるので、ニュアンスまで把握した上で使用してください。
参考書籍
・『カジュアル系英語のトリセツ~SNS時代に必携のイマドキ英語フレーズ集』
・『知らないと危険な英語表現』
外国人のパートナーや友人とのライン・チャット・メール・テキストメッセージなどでのやりとりのケース
参考書籍
・『今すぐ使えて、会話がはずむ 今日のタメ口英語』
・『知っておきたい 男と女の英会話』
ビジネス文書・Eメールなどのケース
以下が、大まかな流れです。
参考書籍【音声DL付】改訂版 英会話ペラペラビジネス100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)
※まずは、ビジネスシーンにおけるスピーキング用フレーズ集を使い、ビジネスシーンで許容される表現の感覚をつかむ(口語との区別をつける)。Eメールのサンプルも少しあり。
参考書籍「英文ビジネスEメール 実例・表現1200 [改訂版] (Z会のビジネス英語) 」
※その次に、ビジネスEメール(ビジネスシーンでの文書)の型を学ぶ。
参考書籍「思い通りに相手を動かす 英文パワーメール20の鉄則――ビジネスメールに自信がつく!」
※次に、学んだ型をベースに、実戦型に進化させる。
参考書籍「文脈でどんどん覚えるTOEICテストの英単語」などトイックテストの文章や、実際のビジネス文書(リーディングからの転移効果)
※多読ができる能力が身に付けば、これらのリーディングから、ビジネス用の「お気に入りのフレーズ」(ライティング用チャンク)が、自動的に収集される。具体的には、Eメールなどにとどまらず、広告・通知案内などについても書き方や表現を借りて、英借文を自由自在に作ることも可能になる。
ちなみに、、、
プレゼン資料作成については、本で学ぶのも良いですが、本記事でも紹介している第一線のTEDプレゼン動画で、実際に使われているプレゼン資料・パワポ(PPT)をTTP(徹底的にパクる)する方がより実践的です。
上手なプレゼンターのパワポ(プレジ)に共通しているのは、、、
■ 文字は少なくほぼキーワードのみ
■ イメージ多め
■ ときに、パワポなどのスライドを使わず、トーク1本で観衆を魅了している
つまり、資料は、シンプルかつ、飽きさせず、要点がすぐ分かるイメージで構成されるあくまで脇役で、トーク内容が1番重要であるということです。
学術論文のケース
以下が、大まかな流れです。
参考書籍「最新 英語論文によく使う表現 基本編」
※まず、こちらの論文用のフレーズ集で、論文特有の英語の言い回し/表現を習得し、英借文を実践する。
参考書籍【増補改訂版】はじめての英語論文 引ける・使える パターン表現&文例集
※次に、英語ならではの学術論文のフレームワーク(決まった書き方や型)を習得する。この本は、論文用のフレーズに加えて、論文の構成・書式や、引用のマナーなどまで学べる。
参考書籍「科学技術英語論文 英借文用例事典」
※次に、ご自身の専門分野における、表現/専門用語の単語をまとめて習得する。例えば、科学技術・自然科学が専門の場合は、こちらの書籍を参照されたい。
参考書籍トフル(TOEFL)や実際の論文(paper)の文章(リーディングからの転移効果)
※多読ができる能力が身に付けば、これらのリーディングから、論述用の「お気に入りのフレーズ」(ライティング用チャンク)が、自動的に収集される。それらのフレーズで英借文を行うことで、表現の幅が自然と広がっていく。
勉強法3(負荷レベル3)
添削(閉ざされた文法から開かれた文法への進化) | 中上級レベル(一部、初級) |
カンタン(^-^)♪ 「書いた文章を添削してもらおう!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:チャンク表現をより柔軟に即座に使えるように何度も書く練習を重ね、すぐ柔軟に使えるチャンク数も増やしていくことで、自由に英語を書くことができるようになる。 抵抗なく自分の考えを英文として表現できるレベルにまで、使えるチャンクを獲得したら、オンライン添削などで、ネイティブの方に直接修正してもらう。 添削してもらうことで、より表現の正確さに磨きをかけ、最終的には、正確かつ、自在にライティングを操れるレベルを目指す。 |
また、リーディング力が多読可能なレベルにまで成長すれば、多読を通して、「お気に入りのフレーズ」(ライティング用チャンク)を、自動的に収集できるようになる。 つまり、リーディング能力向上に伴う自動的なライティング能力の向上である。 このレベルにまで学習が進めば、学習初期段階では、インプットされた情報を処理するためだけに、受動的な形でしか活用されなかった文法(統語データベースとその処理)が、「開かれた文法」に進化を遂げる。 すなわち、パターンプラクティスを通してアウトプットを重ねることで、文法の能動性が開発され、最終的に、チャンクを自動的に収集し、それを再利用できる形で文法処理関連データベースに記憶していくことが可能になる。 いわば、閉ざされた文法から、開かれた文法への進化とも呼べるべき現象が起こるわけである。 ※[裏付け・詳細] P15 & P76 |
AIによる英文の自動添削(修正)アプリ・Webブラウザ拡張機能
※グラマリー(Grammarly)とジンジャー(Ginger)など。クローム(Chrome)の拡張機能で、両方とも無料版が使用可能。スマホアプリでも、両方とも無料版が使用可能(※2022年2月時点)。
さらに、最新の AI(ChatGPT・新しいBing)による英文添削は、、、
こちらをCHECK(タブで開く)
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【体感できる革命!】最強AIツールChatGPTで英会話・英文添削
☑ 手っ取り早く結論 = 3つの結論。
結論1.ChatGPTとは、一言でいえば、最新 AI による「対話型ネット検索」
結論2.ChatGPTとスマホとのコラボ技で、英会話風チャットが可能になった
結論3.ChatGPTによる英文添削は、日本語で解説まで付けられる
続きを見る
アプリ(ライティングのトレーニング用)
※BTライティング(Writing)というアプリ(一部無料)では、中学英語をベースに、ポップなアニメ風キャラと一緒に「穴埋問題 ⇒ 並べ替え問題 ⇒ 英作文」とステップを踏んで、中学英語を復習しつつライティング力も磨ける。また、作成した英文は外国人の先生が判定し、解答例を提示してくれます。
英文日記やEメールや試験用ライティングなどの添削サービス
※英文添削アイディー(IDIY)、英文添削・英作文指導専門のフルーツフルイングリッシュなど。
カリキュラムに従ってネイティブ添削で英文ライティングを学ぶサービス
※英語便など。本格的にライティング力を磨きたい中上級者向け。
英検などの試験専用の添削サービス
※英語試験ライティングセンター、大学受験ならZ会英作文添削など。
ビジネス用文書の添削サービス
※アイディービジネスなど。
学術論文の添削サービス
※エディテージ(editage)、エダンズ(edanz)、フォルテ(FORTE)、研究支援エナゴ(enago)など。
無料で世界中のネイティブがボランティア(言語交換)で添削・回答してくれるサービス
※ハイネイティブ(HiNative)・ライブモカ(Livemocha)などの英語・語学のQ & Aアプリ。ただし、無料だが、添削のプロでない点には注意が必要。
■ ちなみに、ハイネイティブのプラットフォーム内の英語学習サービス(有料)として、ハイネイティブ・トレック(HiNative TREK)というサービスもある。これは、アプリに毎日課題が送られてきて、アプリ上で音声と英作文を回答し、フィードバックをもらいながらアウトプット力を磨くサービス(リアルな英会話はなし)。
■ また、同様のサービス(アプリ)として、エイゴー(Eigooo!)という、チャットを通して、その場で添削してもらいながら日常的なライティング力を磨けるサービスもある。
英会話と英文添削がセットになっているサービス
※ベストティーチャー英会話やワンナップ英会話など。
■ ベストティーチャー(Best Teacher)オンライン英会話は、英作文・添削がメインで、その英作文の内容をトピックにして英会話を実践するスタイル。
■ ワンナップ(One Up)英会話は、サブで無料のライティング添削(宿題)がついてくる。
フリートークでのマンツーマン指導英会話で「英文添削」のオファーを出してみる
※例えば、毎日、英文日記を書いている場合は、事前にメールや写メなどで添削をお願いしておき、その英文をトピックにしたフリートークで英会話力も磨くことができる。
英語環境づくり
【英語環境づくり】における、日本人の英語成功者187名の共通パターン
1.心の環境づくり
2.ルーティンづくり
3.外部の英会話環境を活用
4.身の回りをすべて英語化
5.留学(拠点を海外に移す)
この裏づけ(エビデンス)は、拙著『 CLAメソッド(英語上達レシピ)』の P15にあります。とくに、このチャプターの「英語環境づくり」に関わる、【メタ認知方略】における成功者の共通パターンを参照してください。
英語環境づくり1(負荷レベル1)
心の環境を整える | 初級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「心の壁(英語への苦手意識)をぶっ壊そう!」ということ。 | ※[裏付け・詳細] P15 |
以下は、「英語への苦手意識」に関連する、マリアーナ・パスカル氏(カナダの英語教育専門家)のTED動画です。
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
英会話には英語力の前に、「態度」が必要
その態度とは、「間違えたら恥ずかしい」という自分の事にフォーカスせず(自意識過剰にならず)、目の前の話している相手と、得たい結果だけにフォーカスして話すこと
つまり、「うまく言おう」とするより、「相手に伝えよう」とする姿勢の方が大事ってことですね!
また、日本においても、、、
英語での討論会に参加することで、言語能力の向上だけにとどまらず、コミュニケーションを円滑に行う方略や知識が身に付き、他者とやりとりしようとする態度(意欲、積極性、動機付け)が高まり、普遍的コミュニケーション能力が向上するというデータが出た(統計的に有意)。その能力が向上することで、英語に対する、継続的かつ意欲的な学習も助長されることが予測できる。
※引用元:遠藤忍(2010) 「普遍的なコミュニケーション能力と学校外国語教育 —茨城県・英語インタラクティブフォーラムの調査・分析」慶應義塾大学湘南藤沢会.
つまり、言語の種類に限らず、コミュニケーションにおいて「受け取り・伝えようとする態度」が1本の背骨のように筋が通っていれば、より伝わりやすくなるということです。
言語の初心者は、みんな0点からのスタートで減点しようがないので、加点方式でいきましょう!
できたところにフォーカスして褒めて、またできることが増えていけば、少しずつ自信も育っていきますし。
英語環境づくり2(負荷レベル2)
ルーティン(生活)の一部に英語習慣を付け足す | 初級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「英語学習を歯磨き化しよう!」ということ。 | ※[裏付け・詳細] P15 |
よくあるのは、通勤・通学時に英語音声を聞いて学習する
手帳に一行英語日記(感謝日記)を書き添える
「1時間刻みの1週間分の手帳」などでスキマ時間の把握
※CLAメソッドのP105~111に、実例を添えた【1週間の時間リソース確認表】と【年間ガントチャート】があります。プリントアウト可能です。
スタディサプリ(新日常英会話)などのアプリを活用して、プッシュ通知によるリマインド機能で、ルーティンを補助し安定化する
英語ゲームアプリを活用して楽しむ
» モチベ用の英語ゲーム無料アプリ【6選】はコチラ
英語版のマンガを楽しむ
※たとえば、上記リーディングチャプターでも紹介した、以下のランガク(Langaku)という、マンガで楽しく英語が読めるアプリを活用してみる。
こちらをCHECK(タブで開く)
-
【マンガで英会話】ランガクアプリで英語力UP!【 Langaku・マンガ専用AI 】
☑ 手っ取り早く結論 = ランガクのオススメの使い方【初心者さん向け3ステップ】
Step1.『エンペラーといっしょ』というマンガでパターン練習
Step2.4周テクニック
Step3.パターン練習と4周テクニックのコンボ技をくり返す
以上です。この3ステップを、深ぼりしていきます!
続きを見る
映画(洋画)・海外ドラマ・アニメ・YouTubeで楽しく英語にふれる
※たとえば、上記リスニングチャプターでも紹介した、『 Cake(ケーク)』という映画・海外ドラマ・アニメ・YouTube動画で楽しくリスニングを学べるアプリを活用してみる。
Ex. 英語版『推しの子』アニメなど
ツールの活用・電子版のテキストでどこでも学習可能にする
■ 「キンドル(Kindle)版の電子書籍」と「その音声」をアンドロイドのスマホか iPad にダウンロードしておけば、2分割画面で同時に表示しながら学習可能。
※iPhoneでも、バックで音声を流して、キンドルでテキストを見れば問題ありません。
■ Kindle版がない本の場合は、スキャナーでスキャン(自炊)してPDFで読む。
※スキャナーがない場合は、スキャン代行サービスなどを利用。
■ もしくは、スキャナブル(Scannable)というアプリなら無料で、スマホでスキャン可能です。
※スキャナブルは、エバーノート(Evernote)のクラウドサービスとも連携しているので、英語専用の「ノートブック」を作っておけば、マルチデバイスで学習可能。
■ また、エバーノート以外にも、ドロップボックス(Dropbox)や、グーグルドライブ(Google Drive)、マイクロソフトのワンドライブ(OneDrive)、アップルのアイクラウド ドライブ(iCloud Drive)などのオンラインストレージで、英語専用の「フォルダー」を作ってスキャンした写真を保存しておけば、マルチデバイスで学習可能。
写メで十分ですよ!
例えば、10ページぐらいずつ写メって、スマホに保存しておけば、ちょっと見にくいかもですが、十分どこでも学習可能です。
10ページやっつけたら、また次の10ページを写メっていく感じでOKです。
■ できるなら、写真アプリ内に、英語の写真を入れられる「アルバム」を作っておけば、すぐ開けるので便利です。
■ もしくは、スマホのLineアプリ内にある「Keepメモ」のトーク内に、写真を投げ入れおけば、Lineを開くたびに英語に触れる習慣もつくれます。
※また、MacやWindowsのPCにもLineアプリをダウンロードできるので、Lineを通して、マルチデバイスで学習可能。
以下は、リスニングのパートでご紹介したTED動画ですが、今度は、「ルーティン化」の視点から見てみてください。「6:34」から1分間ほど。
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
とにかく自然に毎日続けてしまうような「楽しい!」と思える自分なりのハマる言語学習法を見つけること
その楽しさに加えて、「メソッド(やり方)」、「システム(仕組み・ルーティン化)」、「忍耐」が必要
英語環境づくり3(負荷レベル3)
ネイティブとの実際の英会話(実践英会話) | 全レベル対象だが、レベル・目的により活用方法が異なるので注意 |
カンタン(^-^)♪ 「英語環境として、英会話スクール・英会話カフェやコミュニティを活用しよう!」ということ。 | ※[裏付け・詳細] P15 |
そちらを参照してください。
英語環境づくり4(負荷レベル4)
自室を全て英語のみにする | 中上級レベル |
カンタン(^-^)♪ 「目と耳に触れるものを全て英語にする!」ということ。 ※生活を、英語一色で染め上げるイメージ。 |
※[裏付け・詳細] P15 |
※ちなみに、基礎が固まった後の中級レベル時に、一時期、私はやってました。自室の全部の日本語をシールで貼って消して、英語の音声を流しっぱなしで生活し、寝る時も流しっぱなしにしていました。考え事もできるだけ英語ファーストで。まさに四六時中、脳みそを英語漬けにしていた時期がありました。
初心者さんで、覚悟が決まって、どうしてもトライしてみたい場合は、以下を1つずつ試してみてください。
※いきなり「自室を四六時中」英語にするのがキツい場合は、まずは、移動・通勤時にイヤホンや車内で聴く音声を、英語にしてみる所から始めてみてください。
部屋に1冊洋書を置いてみる
※これだけでも、部屋の雰囲気がガラっと変わります。
英語のSNS・サイトを見てみる
※海外の人をフォローしたり、ブラウザーでの最初の表示画面を英語のサイトにしてみる。
スマホの言語設定を英語にしてみる
スマホの音声アシスタントの言語設定を英語にして Siri や OK googleに話しかけてみる
手帳の内容の一部をカンタンな英語で書いてみる
英語の音声を流しっぱなしで生活してみる
※例えば、、、
◆ オーディオブック(AmazonのAudibleなど)や英語音声CDなどのリピート再生
◆ ラジオ(TuneIn Radioというアプリが便利|上記の注意点もご確認の上、ご使用ください)・ポッドキャスト(podcast)・ボイシー(voicy)・テッド(TED)などの英語音声を連続再生
◆ TVでディズニー映画などの洋画DVD・Blu-rayを流しっぱなしにする(英語字幕もONでOK!)
◆ 英語のTV番組(NHKワールドJAPANやABC Newsなど)を流しっぱなしにする
※テレビに、Apple TVやRoku、Amazon Fire TVなどの端末を接続してアプリをダウンロードすることで、海外の番組や、YouTube(好きな海外の配信者さんの動画)、Amazon Prime Videoチャンネル(洋画)などを流すことができます。
英語環境づくり5(負荷レベル5)
留学(ワーホリ/拠点を海外に移す) | 中上級レベル(ただし、例外あり) |
カンタン(^-^)♪ 「留学して海外の英語環境を、自分からフル活用しに行こう!」ということ。 【学習効果】関連の専門知識:留学はあくまで良質な環境(本場の「生」英語の大量インプットやアウトプットの機会の宝庫)であって、そこに学習者の危機感/重要必要性(負荷)が伴わないと、レディネスが形成されず、英語が記憶/内在化されなくなり、結果、英語がうまくならない。 実際に、私が留学先で出会った、10年以上アメリカに滞在している日本人の家政婦の方は、英語が全く話せなかった。 アメリカにいても日本人コミュニティーに属し、英語への危機感/重要必要性(負荷)が全くなかったからである。 また、UCLAで物理学を専攻し、大学の成績が非常に優秀な日本人留学生の方も、英語では全く話すことができなかった(日本語での会話になると、むしろ驚くほど外向的な性格になり、よく話していた)。 物理学は、比較的、会話をそれほど必要とせず取り組める学問であったことが起因していると予測できる。 |
逆に、海外の中学や高校に留学した中高生、臨界期を過ぎてからカナダで一人で生活しなければなかなかった30代の女性の留学生は、非常に流暢な英語を身につけていた。 前者は、学校という半強制的な大量のインプットと、友達とのコミュニケーションにおけるアウトプットを余儀なくされ、その大きな負荷と危機感を伴う生活を通して、英語を習得していた。 また、後者は、病気になっても片言の英語や筆談で一人で対応するなど、文字通り生命の危機を感じながらの生活/英語学習を営んでいた結果と言える。 結局、留学すれば英語が自動的にうまくなるというのは幻想であり、留学という良質な英語環境を、どのように危機感/負荷をもって活用するかは学習者自身にかかっている。 ※[裏付け・詳細] P15 & P48 |
☑ 留学アドバイスにおける信頼性:
CLAメソッドP48(上記の表内に一部抜粋あり)が裏づけです。
☑ 留学体験談(一次情報)における信頼性:
私は、4年間のアメリカ(NYとLA)滞在で、語学留学(ESL)、大学生活、大学での社会人コース、現地での就活・現地インターン4社、就労まで、一通り経験しました。
※また、学業・仕事だけにかぎらず、国際恋愛、ダンス留学、免許・SSN・証書等の取得なども経験済です。
留学の効果的な活用方法!
結論は、、、
- 留学は、あくまで良質な「環境」であることを理解する
- 受け身ではなく、その良質な環境を「自分から」使い倒す意識を持つ
- 基礎を固めてから挑戦すること(例外アリ)
筋トレのイメージでいえば、、、
英会話スクール同様に、留学(留学先の海外)は、あくまで最高なジム環境です。
留学先は、最高のトレーニングマシンがそろっているジムだけど、基礎体力のない人が行っても、宝の持ちぐされで使いこなせず、筋肉(英会話)の成長はほぼ見込めません。
また、英会話を水泳で例えると、、、
留学先は「荒波がある大きな海での遠泳」のイメージです。
素人が行くとおぼれるだけです。基礎練を経て、プールで何回も何回も反復練習してからでないと泳ぎこなせません(留学先を使いこなせません)。
ネイティブ言語環境に、飛び込み浸(ひた)るだけでは言語は身に付かない。
どうしてか?
おぼれてる人は、そもそも、泳ぎ方を学べないからだ。
※以下の、リスニングパートでもご紹介したクリス・ロンズデール氏によるTED動画の「6:45」から引用
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
言語習得には、才能は関係ないが、基礎と自ら学ぶ意志がないと、いくらネイティブ言語環境に飛び込んでも言語は身に付かない
6ヵ月で言語をマスターするためには【5原則と7つの行動】が必要(「6:59」から1つずつ解説)
以上を根拠にした留学の効果的な活用方法が、この3ステップです。
step
1基礎練で基礎体力をつける
※基礎単語・基礎文法を身に付ける
step
2安全なプールで、何度も反復練習を繰り返す
※パターン練習やシャドーイングなどを繰り返す
step
3荒波の海での遠泳実践
※留学先などでの英会話の実践
このように、ステップ1、2で、一人で自走できる実力がついてはじめて、ステップ3の「留学先の環境」を使いこなせるようになります。
ここからは、例外(初心者でも留学OKなケース)について説明していきます。
それは、親が常に寄り添って、補助してくれているからです。
まさに、手取り足取り。
やさしく愛を持って、カンタンなインプットを、ジェスチャーをつけつつ浴びせ続けてくれます。
また、言い間違いすらも褒めてくれて、何度も修正し続けてくれます。
一人で泳げるようになるまで。
※しかも、赤ちゃんは、時間はたっぷりありますし、恥を知らない強みもあります。
ということは、、、
(例外1)言語の親のような存在、例えば、英会話の専属コーチなどを雇い、四六時中サポートしてもらえるなら、初心者さんでも留学は意味(成長)をもたらしてくれるでしょう。
(例外2)また、小中高校生の留学であれば、強制的にネイティブのクラスメートができ、友達(言語の親)としてサポートしてくれるので留学が意味(英語の成長)を持ちます。
逆に、大学生以上の留学(ワーホリなども含む)は、急に交友関係が自由になり、現地の人はほとんど相手をしてくれません。
言語交換(ランゲージ・エクスチェンジ)などで自ら交友関係を切り開いていく必要があります。
それでもそういう言語の親のような存在に出会えるかどうかは、運ゲー要素もあります。
そのためにも、基礎的な英会話力がないと、ただでさえアウェイな環境で、さらに、現地の交友の輪に飛び込むことは、よほど魅力的な容姿か秀でた一芸がない限り厳しいです。
それができずに、現地にある日本人コミュニティに属さざるを得ず、基本的に日本語で過ごす留学生が数多くいます。
※ただし、留学初期は、日本人の友人から、現地の生活に役立つ情報を共有してもらったり、辛い時期を支え合ったり、その後、親友やパートナーになるような貴重な出会いもあるので、100%日本人を避ける必要はないです。
とはいえ、日本人が多いと甘えてしまうので、日本人が少ない環境(地域・語学学校など)を選ぶようにしてください!
しかも、現地の語学学校(ESL)は、グループレッスンが中心で、言語の親のような役割は期待できません。
つまり、厳しいアドバイスになってしまい申し訳ないんですが、「留学先に飛びこめば勝手に英語がうまくなる」という幻想は捨てなければなりません。
※上記のTED動画「6:23」でクリスさんもご指摘のように、現地に飛び込む手法(イマージョン教育)は、補助付き、もしくは、基礎力がないと、おぼれてしまい、学べません。
それは、私自身が失敗したからです。
半年間、アメリカでの留学が経過した頃に、飛行機に乗る機会がありました。
アメリカ人のCAさんに英語で、
「席はどちらですか?」
と聞かれたので、
「Gです。」
と答えたら、、、
C席に連れていかれました。
一瞬、頭が真っ白になりました。
「あぁ、半年アメリカにいて、自分は、CとGの言い分けすらできてないんだ…」
そこに気づかされました。
ないものはしょうがないので、
基礎のなさを認め、受け入れ、恥とプライドを捨てて、日本から発音練習のテキストを取り寄せました。
アメリカにいながら、自宅に引きこもって、「apple, apple, apple,,,」とひたすら発音練習しました。
苦しかった。
半年間での成果のなさや、日本でできることをやってこなかった自分への情けなさもありました。
これから留学される方には、こういう苦い想いをしなくて済むように、あえて、「キソ基礎キソ基礎」とうるさく伝えています。
※また、今現在、留学中で英語に伸び悩んでいる場合は、プライド・恥を捨ててABCの基礎からやり直してみてください。
きっと、基礎があなたを支えてくれるはずです。
逆に、ステップ1とステップ2の基礎をクリアーした中上級者にとっては、留学は最高の環境です。
筋トレの例えなら、初心者では使いこなせないような、最新鋭の筋トレマシンも使いこなせるように、留学環境も使いこなせます。
水泳の例えなら、英語の海の荒波にもまれながらも、おぼれずに食らいつくことができるので、どんどん英語力を伸ばすことができます。
もちろん、「飛び込めば、やらざるを得ない環境」も手に入りますし、それが後押ししてくれます。
(例外3)ただし、初心者さんでも、武者修行をかねて、「やらざるを得ない環境」を得て、現地で基礎練習もやって、その間、英会話がほぼ通じない辛さを耐えられる覚悟がある場合は GO です!
ただ、その場合も、先に一度、バックパッカーなどで海外旅行をしてみたり、短期留学(1週間から1ヵ月ほど)からスタートしてみて、いい感じに行けそうなら延長するという段階を踏めば、、、
「勢いだけではどうしょうもない」
「単語やジェスチャー中心のサバイバル英語でなんとか乗り切れたが、それ以上は伸びない」
と悟った場合に修正がききます。
また、現地の大学に入る・編入する場合も、大学所属の語学学校(ESL)やレッスンに参加することになるので、上記の通り、中級レベルの英語力をつけてからの方が講義にすっと入れて理想的です。
しかし、(日本の)高校生の時に、その中級レベルへの習熟時間を取るのは難しいことが多いので、現地で基礎練習からやる覚悟は持っておいた方がいいでしょう。
(例外4)以上のような就学・語学目的ではなく、一芸が秀でており、英語以外の目的(歌・ダンス・デザイン・料理など)がある場合も GO です!
(例外5)他には、大学生がキャリア形成のために留学を活用する場合も例外です。
■ 海外のキャリアフォーラムなどでは、たった2日間の2回の面接だけで、日系一流企業の内定を得られることもザラにあります。
■ 英語力が初中級程度でも、現地の日系企業でインターンを重ねて、そのまま採用を勝ち取れるケースもあります。
それは、拠点を海外に移す場合も同様です。
現地で、日本人コミュニティに属してしまえば、英語力向上への外部圧力を失います。
さらに、今はネットを開けば日本の情報に触れられてしまうので、現地の英語環境を生かすことが困難になってしまいます。
実際に、10年以上アメリカにいても、ほとんど英語をしゃべれない日本人の家政婦の方にもお会いしたことがありますし。
(例外6)また、単純に、世界中に友達(人脈)を作る出会い目的や、海外経験を得る目的の場合も例外です。
結論は、、、
- 留学は、あくまで良質な「環境」であることを理解する
(イメージ:最新鋭の筋トレマシンが並ぶジム・荒く波打つ大海での遠泳) - 受け身ではなく、その良質な環境を「自分から」使い倒す意識を持つ
- 基礎を固めてから挑戦すること(例外アリ)
留学の効果的な活用方法が、この3ステップです。
step
1基礎練で基礎体力をつける
※基礎単語・基礎文法を身に付ける
step
2安全なプールで、何度も反復練習を繰り返す
※パターン練習やシャドーイングなどを繰り返す
step
3荒波の海での遠泳実践
※留学先などでの英会話の実践
このステップ1、2の基礎が固まって中級レベルになれば、自走して、その環境を使いこなせて英語力を磨き上げられる。
※ただし、現地の交友関係を自ら切り開いていく勇気と、現地の日本人とほぼしゃべらない覚悟が必要。
逆に言えば、ステップ1の初心者/初級者では、その環境を使いこなすことは難しい。
※ただし、以下の例外はのぞく。
(例外1)「言語の親」のような専属コーチを雇える場合(語学学校のグループレッスンでは不十分)
(例外2) 小中高校生の場合
(例外3)「英語をやらざるを得ない環境」に飛び込み、現地で基礎練習からやる覚悟、そして、その間、英会話が通じない辛さに耐えられる覚悟がある場合
(例外4) 一芸が秀でており、英語以外の目的(歌・ダンス・デザイン・料理など)がある場合
(例外5) 英語習得以上に、大学生がキャリア形成のために留学を活用する目的の場合
(例外6) 世界中に友達(人脈)を作る出会い目的や、海外経験を得る目的の場合
以上です。
はい。
最後に、留学環境を使いこなせる「中級レベル」(ステップ1,2の基礎が固まったレベル)を具体化してから、去ります。
あくまで目安ですが、
(中の下レベル)
☑ 3ヵ月以上の語学留学の場合なら、、、
【リスニング】
・勉強法1の「発音マスター」している状態
・勉強法3の「4.K/Hシステムのシャドーイングまでできる状態」(音声知覚が自動化ができている状態)
【スピーキング】
・勉強法1の「英語の舌作り」ができている状態
・勉強法2の『英会話なるほどフレーズ100』という1冊をパターン練習しきって、日常英会話の英語なら、すぐ口から出る状態
【リーディング】
・勉強法1の中学レベルの基礎語彙・基礎文法が身に付いている状態
【ライティング】
・勉強法1の中学レベルの基礎語彙・文法構文が身に付いている状態
(中の中レベル)
☑ 海外の大学進学・転入の目的なら、、、
・上記に加えて、高校の文法・語彙までの基礎は必要。
・さらに、トフル(TOEFL)を通して、講義形式の英語に対しても習熟しておく。特に、講義を聴き取って理解し、ペーパー(小論文)を書けるようにしておく。
(中の上レベル)
☑ MBA・キャリア形成・海外転勤の目的なら、、、
・上記の大学のレベルに加えて、『英会話ペラペラビジネス100』という1冊分のパターン練習は済ませておく。
・また、トイック(TOEIC)を通して、ビジネス英語に対しても習熟し、基本的なビジネス文書は書けるようにしておく。
それぞれの目的に対して、これらの実力が整っていれば、留学環境におぼれることなく、自走して使いこなし、荒波にもまれながら英語力も向上していくことでしょう。
繰り返しになりますが、「これらが整っていないから留学してはいけない」というワケではありません。
目安レベルと、現状の自分自身のレベルを比較して、足りてない部分は現地でやる覚悟を持っておけばいいだけのことです。
ですので、
チャンスが来ている場合は、タイミングを逃さないようにしてくださいね!
あります!
さらに、留学成功率をUpさせたい場合は、、、
こちらをCHECK(タブで開く)
-
40才の自分から、20才(英会話初心者)の自分に贈る言葉
☑ 5つのアドバイス :
「アドバイス1」留学すべし。
「アドバイス2」留学は、あくまで、ただの最良の環境にすぎない。
「アドバイス3」やみくもはNG。
「アドバイス4」1に基礎、2にも基礎、3、4も基礎で、5にも基礎。
「アドバイス5」若さを燃やせ。
続きを見る
最後に
おつかれ様でした。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
それでは、よい英語の旅を!
【お持ち帰り用】まとめ
★手っ取り早く結論 = 初心者さんの上達ロードマップ(勉強法)は、カンタンに言えば、
☑ 発音マスター ⇒ フレーズを使いながら覚えて、とっさに口から英語が出る瞬発力(英会話の筋肉)を上げる
以上です。
その実践方法は、、、
冒頭でご紹介した、コチラの「始め方記事」でシンプルにまとめてあります。
こちらもCHECK(タブで開く)
-
【シンプル】英会話の始め方【独学初心者におすすめ】
☑ 手っ取り早く結論 = カンタン3ステップ。
Step1.モチベ環境(キッチン環境)をととのえる
Step2.先に、教材(食材)に触れてみる
Step3.上達ロードマップ(レシピ)を見る
続きを見る
※以上すべての勉強法の中から、初心者用に選び抜かれたトップ1、2の精鋭を紹介。
また、英会話学習に行き詰まっている場合は、ブログのお問い合わせフォームからご連絡いただけたら、可能な限り回答します。英会話学習がんばりましょう( ◜◡‾)