たしかに、不安ですよね、いきなり留学するのは。
ただ、その不安からくる質問と、挑戦したい気持ちの両方をあわせ持っている時点で、すでに留学成功率が高いと言えます。
なぜなら、だいたいの人は、不安が先行して挑戦したくても挑戦しないか、準備もせずに「えいや!」で留学してしまうからです。
もちろん、慎重になる姿勢も、タイミングを最優先して「えいや!」と飛び込む姿勢もとても大事ですが、可能な限りの事前準備をおこたれば、留学後にしわ寄せがくるのは当然です。
また、「留学すれば英語が勝手にペラペラになれる」というような幻想を抱いていたり、楽しく美しくフワフワした憧れの留学イメージが先行しがちです。
しかし、美しさの裏には、同じだけの泥臭さがあるものです。
実際に、私(足立)の4年間の留学経験を通して、そこは断言できます。
ですので、本記事では、あえて、みんなが目をそらしがちな留学の「泥臭さ・厳しさ」の面にフォーカスしていくことで、逆に、あなたの留学成功率を上げることを狙っています。
あまりセクシーな話ではないですが、ぶっちゃけ本音トークしていきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
その前に、まずはネタバレで…
1分で要点!
★手っ取り早く結論 = 留学は、中上級向けであり、初心者向けではないが6つ例外あり。
具体的な、留学の効果的な活用方法は、、、
- 留学は、あくまで良質な「環境」であることを理解する
- 受け身ではなく、その良質な環境を「自分から」使い倒す意識を持つ
- 基礎を固めてから挑戦すること(6つの例外アリ)
以上です。
この6つの例外(初心者でも留学OKなケース)の深堀りが、メインの内容です。
否定的な結論ではありますが、初心者さんでも留学をうまく活用できる方法はあります!
ベストな準備ができるように、お手伝いできれば幸いです。
☑ 本記事の内容(メリット)
- 留学の効果的な活用方法がわかる
- 厳しい意見(本音)も聞ける
- 留学成功率が上がる
☑ 本記事の信頼性
- 元イーオン英会話講師
- TOEIC980点
- 慶応義塾大学SFCにおいて:
第二言語習得研究に関する優秀賞を受賞
【実際の英会話の実力】
以上の「理論・研究」 と 「実践・現場」の両面から記事を書いています。
ちなみに、元々、私は、20歳以前は…
- センター試験で偏差値40台
- カタコト英語
で、全く英語が話せませんでした。身振り手振りと、知っている英単語を単発で連呼するだけでした。
英会話力が本当にゼロだった私でも、20歳(成人)以降から本格的に英会話に独学で取り組み、上記の音声レベルまでには上達しました。
ですので、ラクな道ではありませんが、あなたも、今から英会話を始めても確実に上達できます。
一緒に頑張っていきましょう!!
ちなみに
☑ 留学アドバイスにおける信頼性:
拙著CLAメソッドP48が裏づけです。
☑ 留学体験談(一次情報)における信頼性:
私は、4年間のアメリカ(NYとLA)滞在で、語学留学(ESL)、大学生活、大学での社会人コース、現地での就活・現地インターン4社、就労まで、一通り経験しました。
※また、学業・仕事だけにかぎらず、国際恋愛、ダンス留学、免許・SSN・証書等の取得なども経験済です。
目次(クリックで移動 )
留学の「英語環境」としての結論
「英語環境」としての結論
留学(ワーホリ/拠点を海外に移す) | 中上級レベル(ただし、例外あり) |
いきなり、初心者さんの留学挑戦を否定するような結論で申し訳ありません。
ただ、全面的に否定ではなく、かなり例外もありますし、あなたの留学への挑戦意欲は心から応援しています。
なぜなら、初心者で留学しようとするガッツは、それ自体が、すでにスゴいことですので。
それなのに、あえて厳しい情報をシェアしている理由は、、、
留学するなら、
「あぁ、ほんと~~~に留学してよかった!」
と帰国後に思えるような留学にしてほしいからです。
もう少し読んでいただければ、その想いと意図がわかると思います。
留学の効果的な活用方法!
その結論は、、、
- 留学は、あくまで良質な「環境」であることを理解する
- 受け身ではなく、その良質な環境を「自分から」使い倒す意識を持つ
- 基礎を固めてから挑戦すること(6つの例外アリ)
筋トレのイメージでいえば、、、
英会話スクール同様に、留学(留学先の海外)は、あくまで最高なジム環境です。
留学先は、最高のトレーニングマシンがそろっているジムだけど、基礎体力のない人が行っても、宝の持ちぐされで使いこなせず、筋肉(英会話)の成長はほぼ見込めません。
また、英会話を水泳で例えると、、、
留学先は「荒波がある大きな海での遠泳」のイメージです。
素人が行くとおぼれるだけです。基礎練を経て、プールで何回も何回も反復練習してからでないと泳ぎこなせません(留学先を使いこなせません)。
ネイティブ言語環境に、飛び込み浸(ひた)るだけでは言語は身に付かない。
どうしてか?
おぼれてる人は、そもそも、泳ぎ方を学べないからだ。
※以下の、クリス・ロンズデール氏(ニュージーランドの言語学者)によるTED動画の「6:45」から引用
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
言語習得には、才能は関係ないが、基礎と自ら学ぶ意志がないと、いくらネイティブ言語環境に飛び込んでも言語は身に付かない
6ヵ月で言語をマスターするためには【5原則と7つの行動】が必要(「6:59」から1つずつ解説)
以上を根拠にした留学の効果的な活用方法が、この3ステップです。
step
1基礎練で基礎体力をつける
※基礎単語・基礎文法を身に付ける
step
2安全なプールで、何度も反復練習を繰り返す
※パターン練習やシャドーイング(影のように、聞こえたモデル音声をマネして話す練習)などを繰り返す
step
3荒波の海での遠泳実践
※留学先などでの英会話の実践
このように、ステップ1、2で、一人で自走できる実力がついてはじめて、ステップ3の「留学先の環境」を使いこなせるようになります。
6つの例外
ここからは、6つの例外(初心者でも留学OKなケース)について説明していきます。
それは、親が常に寄り添って、補助してくれているからです。
まさに、手取り足取り。
やさしく愛を持って、カンタンなインプットを、ジェスチャーをつけつつ浴びせ続けてくれます。
また、言い間違いすらも褒めてくれて、何度も修正し続けてくれます。
一人で泳げるようになるまで。
※しかも、赤ちゃんは、時間はたっぷりありますし、恥を知らない強みもあります。
ということは、、、
(例外1)言語の親のような存在、例えば、英会話の専属コーチなどを雇い、四六時中サポートしてもらえるなら、初心者さんでも留学は意味(成長)をもたらしてくれるでしょう。
(例外2)また、小中高校生の留学であれば、強制的にネイティブのクラスメートができ、友達(言語の親)としてサポートしてくれるので留学が意味(英語の成長)を持ちます。
逆に、大学生以上の留学(ワーホリなども含む)は、急に交友関係が自由になり、現地の人はほとんど相手をしてくれません。
言語交換(ランゲージ・エクスチェンジ)などで自ら交友関係を切り開いていく必要があります。
それでもそういう言語の親のような存在に出会えるかどうかは、運ゲー要素もあります。
そのためにも、基礎的な英会話力がないと、ただでさえアウェイな環境で、さらに、現地の交友の輪に飛び込むことは、よほど魅力的な容姿か秀でた一芸がない限り厳しいです。
それができずに、現地にある日本人コミュニティに属さざるを得ず、基本的に日本語で過ごす留学生が数多くいます。
※ただし、留学初期は、日本人の友人から、現地の生活に役立つ情報を共有してもらったり、辛い時期を支え合ったり、その後、親友やパートナーになるような貴重な出会いもあるので、100%日本人を避ける必要はないです。
とはいえ、日本人が多いと甘えてしまうので、日本人が少ない環境(地域・語学学校など)を選ぶようにしてください!
しかも、現地の語学学校(ESL)は、グループレッスンが中心で、言語の親のような役割は期待できません。
つまり、厳しいアドバイスになってしまい申し訳ないんですが、「留学先に飛びこめば勝手に英語がうまくなる」という幻想は捨てなければなりません。
※上記のTED動画「6:23」でクリスさんもご指摘のように、現地に飛び込む手法(イマージョン教育)は、補助付き、もしくは、基礎力がないと、おぼれてしまい、学べません。
それは、私自身が失敗したからです。
半年間、アメリカでの留学が経過した頃に、飛行機に乗る機会がありました。
アメリカ人のCAさんに英語で、
「席はどちらですか?」
と聞かれたので、
「Gです。」
と答えたら、、、
C席に連れていかれました。
一瞬、頭が真っ白になりました。
「あぁ、半年アメリカにいて、自分は、CとGの言い分けすらできてないんだ…」
そこに気づかされました。
ないものはしょうがないので、
基礎のなさを認め、受け入れ、恥とプライドを捨てて、日本から発音練習のテキストを取り寄せました。
アメリカにいながら、自宅に引きこもって、「apple, apple, apple,,,」とひたすら発音練習しました。
苦しかった。
半年間での成果のなさや、日本でできることをやってこなかった自分への情けなさもありました。
これから留学される方には、こういう苦い想いをしなくて済むように、あえて、「キソ基礎キソ基礎」とうるさく伝えています。
※また、今現在、留学中で英語に伸び悩んでいる場合は、プライド・恥を捨ててABCの基礎からやり直してみてください。
きっと、基礎があなたを支えてくれるはずです。
逆に、ステップ1とステップ2の基礎をクリアーした中上級者にとっては、留学は最高の環境です。
筋トレの例えなら、初心者では使いこなせないような、最新鋭の筋トレマシンも使いこなせるように、留学環境も使いこなせます。
水泳の例えなら、英語の海の荒波にもまれながらも、おぼれずに食らいつくことができるので、どんどん英語力を伸ばすことができます。
もちろん、「飛び込めば、やらざるを得ない環境」も手に入りますし、それが後押ししてくれます。
(例外3)ただし、初心者さんでも、武者修行をかねて、「やらざるを得ない環境」を得て、現地で基礎練習もやって、その間、英会話がほぼ通じない辛さを耐えられる覚悟がある場合は GO です!
ただ、その場合も、先に一度、バックパッカーなどで海外旅行をしてみたり、短期留学(1週間から1ヵ月ほど)からスタートしてみて、いい感じに行けそうなら延長するという段階を踏めば、、、
「勢いだけではどうしょうもない」
「単語やジェスチャー中心のサバイバル英語でなんとか乗り切れたが、それ以上は伸びない」
と悟った場合に修正がききます。
また、現地の大学に入る・編入する場合も、大学所属の語学学校(ESL)やレッスンに参加することになるので、上記の通り、中級レベルの英語力をつけてからの方が講義にすっと入れて理想的です。
しかし、(日本の)高校生の時に、その中級レベルへの習熟時間を取るのは難しいことが多いので、現地で基礎練習からやる覚悟は持っておいた方がいいでしょう。
(例外4)以上のような就学・語学目的ではなく、一芸が秀でており、英語以外の目的(歌・ダンス・デザイン・料理など)がある場合も GO です!
(例外5)他には、大学生がキャリア形成のために留学を活用する場合も例外です。
■ 海外のキャリアフォーラムなどでは、たった2日間の2回の面接だけで、日系一流企業の内定を得られることもザラにあります。
■ 英語力が初中級程度でも、現地の日系企業でインターンを重ねて、そのまま採用を勝ち取れるケースもあります。
それは、拠点を海外に移す場合も同様です。
現地で、日本人コミュニティに属してしまえば、英語力向上への外部圧力を失います。
さらに、今はネットを開けば日本の情報に触れられてしまうので、現地の英語環境を生かすことが困難になってしまいます。
実際に、10年以上アメリカにいても、ほとんど英語をしゃべれない日本人の家政婦の方にもお会いしたことがありますし。
(例外6)また、単純に、世界中に友達(人脈)を作る出会い目的や、海外経験を得る目的の場合も例外です。
結論は、、、
- 留学は、あくまで良質な「環境」であることを理解する
- 受け身ではなく、その良質な環境を「自分から」使い倒す意識を持つ
- 基礎を固めてから挑戦すること(6つの例外アリ)
留学の効果的な活用方法が、この3ステップです。
step
1基礎練で基礎体力をつける
※基礎単語・基礎文法を身に付ける
step
2安全なプールで、何度も反復練習を繰り返す
※パターン練習やシャドーイング(影のように、聞こえたモデル音声をマネして話す練習)などを繰り返す
step
3荒波の海での遠泳実践
※留学先などでの英会話の実践
このステップ1、2の基礎が固まって中級レベルになれば、自走して、その環境を使いこなせて英語力を磨き上げられる。
※ただし、現地の交友関係を自ら切り開いていく勇気と、現地の日本人とほぼしゃべらない覚悟が必要。
逆に言えば、ステップ1の初心者/初級者では、その環境を使いこなすことは難しい。
※ただし、以下の例外はのぞく。
(例外1)「言語の親」のような専属コーチを雇える場合(語学学校のグループレッスンでは不十分)
(例外2) 小中高校生の場合
(例外3)「英語をやらざるを得ない環境」に飛び込み、現地で基礎練習からやる覚悟、そして、その間、英会話が通じない辛さに耐えられる覚悟がある場合
(例外4) 一芸が秀でており、英語以外の目的(歌・ダンス・デザイン・料理など)がある場合
(例外5) 英語習得以上に、大学生がキャリア形成のために留学を活用する目的の場合
(例外6) 世界中に友達(人脈)を作る出会い目的や、海外経験を得る目的の場合
以上です。
はい。
留学環境を使いこなせる目安の「中級レベル」(ステップ1,2の基礎が固まったレベル)を具体的な内容に関しては、コチラの記事にまとめてあります。
繰り返しになりますが、「これらが整っていないから留学してはいけない」というワケではありません。
目安レベルと、現状の自分自身のレベルを比較して、足りてない部分は現地でやる覚悟を持っておけばいいだけのことです。
ですので、
チャンスが来ている場合は、タイミングを逃さないようにしてくださいね!
あります!
さらに、留学成功率をUpさせたい場合は、、、
こちらをCHECK(タブで開く)
-
40才の自分から、20才(英会話初心者)の自分に贈る言葉
☑ 5つのアドバイス :
「アドバイス1」留学すべし。
「アドバイス2」留学は、あくまで、ただの最良の環境にすぎない。
「アドバイス3」やみくもはNG。
「アドバイス4」1に基礎、2にも基礎、3、4も基礎で、5にも基礎。
「アドバイス5」若さを燃やせ。
続きを見る
スポンサーリンク