思春期の中学生って、
本当に手に負えないですよね,,,。
頭ごなしに注意すると、すねるだけですし。
下手に出れば、図に乗ったりして、あらゆる手段を無効化してきます。
しかし、わずかながら、効果的な方法を発見しました。
実際に使ってみて効果があった5つをご紹介します。
頑張るあなたのお役に立てれば幸いです。
その前に、まずはネタバレで…
1分で要点!
5つの対策(結論)
- (即効性が高い順)
- まずは、仕組みで解決
- ナメられない
- 型はキープしつつも、型にこだわり過ぎない
- 自発性を伸ばす
- 子供を成長に導く3ステップ
よろしくお願いしますm(_ _)m
☑ 本記事の内容(メリット)
- うるさい生徒を、うまくレッスンに集中できるように導いてあげられる
- 即効性のある5つの対策がわかり、荒れたクラスを改善できる
- より楽しいレッスンにできる
☑ 本記事の信頼性
- 元イーオン英会話講師
- 中学生のクラスも担当
R君という中学3年生の男子生徒がいました。
思春期真っ盛り。
英会話は上手な分、自己主張も強く、
日本語禁止のクラスでも日本語をしゃべってしまいます。
何度注意しても、それは変わらず、他の先生方も手を焼いていました。
そんなR君のクラスを、私が1年間、担当することになり、、、
ただただ試練の連続でした。辛かった。
合計44回レッスンを行いましたが、すべてのレッスンにおいて、R君(加えて同クラスの他の生徒様)に対する対策を立案・実行し、
フィードバックを全レッスンにおいて記録し、対策を改善し続けました。
最終的には、肌感覚では80%の日本語発話が減り、R君自身もより英会話を楽しんでくれるようになりました。
最後のレッスンでは、R君が、ホワイトボードの内容を写メりながら、、、
今までで1番最高の授業やったよ。恩師や。せんせーありがと!
という言葉を伝えてくれました。
素直にうれしかったです。
実際に行った対策のうち、効果があった対策をシェアしたいと思います。
1つでもあなたのお役に立てれば幸いです。
【対策1】まずは、仕組みで解決
「先生から生徒」への直接的なアプローチの前に、
まずは、仕組み(スケジュール・環境・ルール)で、
うるさくなってしまう問題の解決を試みます。
なぜなら、直接的なコミュニケーションの質を高める以前に、そのコミュニケーション自体を生み出している根本のルール・仕組みを変える方が、より根本解決につながりやすいからです。
特に、思春期・反抗期の中学生の生徒たちは、自分自身でエゴを制御できておらず、直接的に何度注意されてもスグには変われないケースが多いため、仕組みでの解決が不可欠です。
具体例1
☑ うるさくなってしまう生徒同士を、別々のクラスに振りわける
スクールや生徒様・保護者様のスケジュール管理上、難しいのは重々承知ですが、チャンスがあれば即座に実行してください。
なぜなら、、、
小学生と違い、中学生になると、体も気持ち(態度)も大きくなり、何度注意しても反発し続けて根本解決につながりにくいからです。
また、R君のケースでは、彼が気になっていた女子高校生2名のクラスメートが別のクラスに移った瞬間から、日本語発話が半分以下になりました。
ほんとに半分以下です。
しかも一瞬で。
このように、仕組みをいじれると、効果は絶大です。
それまでR君は、おもに気になる女の子にアピールするために、その2人にちょっかい出す形で日本語を発話してしまっていたわけです。
「あなたの生徒様がどういった理由で、うるさく騒いでしまっているのか?」
「それを仕組みで解決できないか?」
一度立ち止まって、ここで自問してみてください。
具体例2
☑ 席の位置を替える(うるさくなってしまう生徒同士を離す)
ただし、R君の場合は、逆効果でした。
彼はいつも自分が中心で自己アピールしたいため、端の席を指定したレッスンでは、ずっとスネて黙ってしまいました,,,。
ですので、生徒の特性を見極めつつ、席順を考えてみてください。
具体例3
☑ 「日本人の先生」と「外国人の先生」を入れ替える
人手・スケジュール上の都合もありますが、「外国人の先生」の方が、日本語が通じにくい分、仕組みとして日本語発話量は減ります。
また、"English please!" の説得力も増します。
具体例4
☑ 「How do you say ~ in English?」(英語では ~ を何て言うの?)などの言いかえフレーズをポスターにして貼っておく
日本語を話してしまう生徒様に対して、無言、もしくは、"English please!" を伝えつつ、このポスターを指差すことで、英語発話に自然と誘導できます。
などなど。
まずは、一歩引いて、運営側からのアプローチを試みます。
ココに注意
繰り返しになりますが、重要なことなのでもう一度強調させてください。
エゴが強くうるさい中学生に対しては、先生一人の自助努力では限界があります。
ですので、スタッフと相談しながら、必ず仕組みで解決することを主眼に置いてください。勘違いされやすいのですが、これは「逃げ」(自助努力の放棄)ではなく、むしろ根本治療です。
当然、一度固定されてしまったスケジュールを変更するのは困難です。
しかし、区切りがついたタイミングなどで、機を逃さず、積極的に変更してください。
※また、他の生徒様が日本語発話への不満を持ち、解約・退会につながるリスクもあるので、早急に対処が必要です。
そうは言っても、スケジュール・人員の都合上、現場の先生の自助努力で、うるさい生徒をうまく指導しなければならない状況が多いはずです。
そんな場合は、以下の【対策2~5】(直接的アプローチ)を参考にしてみてください。
【対策2】ナメられない
☑ レッスン進行のコントロールを取れていない = 子供たちにナメられて主導権を取られている
という場合があります。
落としたペンなどを拾っていませんか?
普段はとても温厚な尊敬する先輩講師から一度だけ強く叱られたことがあります。
それは、、、
「子供が落としたペンを拾うな。」
ということです。
たしかに、荒れているクラスでは、子供たちがペンや消しゴムをよく落とします。
これって、実は、無意識に、先生にモノを拾わせる(召使い行為をさせる)ことで、子供たちがマウント・主導権を取ってきているんです。
ですので、、、
ちなみに、ベストセラー『嫌われる勇気』というアドラー心理学の本によると、
このペンを拾わせる行為を、子供たちによる安直な優越性の追求と見ることもできます。
» この「安直な優越性の追求」の詳細と、2つの対応方法についてはコチラ。
また、その先輩講師と私のやり取りを聞いていた、R君とはまた別のヤンチャな男の子(中2)が、、、
なんか、犬のしつけみてー(笑)
と茶化してきましたが、この発言は本質を突いているのではないでしょうか。
ちなみに
先述の、『嫌われる勇気』というアドラー心理学の本によると、
大人の操作欲がひそむ「賞罰教育」では、、、
子供たちが、褒められたり、叱られないと行動できなくなり、自発性が育たなくなる面が指摘されています。
いわば、他人によってしか満たされない承認欲求のドレイ化というリスクがあります。
たしかに、子供の自発性・自由を最大限に尊重するシュタイナー教育や、プライベートレッスンであるならば、
教師と生徒が、対等な関係において、子供が自由に学ぶことが可能です。
※自制心が育った高校生以上の小人数クラスでも、可能です。
ただ、現行に広く採用されている、教師が主導してレッスンを行うスタイルにおいては、
とくにエゴが暴走しがちな小中学生の、学級崩壊・クラス崩壊のリスクの方が大きい。
そのため、どうしても、賞罰教育に頼らざるをえません。
ですので、「しつけ」という発想や、「マウント」「権力争い」に発展しやすい上下関係の教育スタイルということを理解した上で、
できるだけ、対等な関係を築けるような意識と努力は必要かと。
また、私自身が、小学生3年生の時に、当時の先生に宿題を褒められたことが「きっかけ」で、勉強への自発性が芽生えた経験があります。
今でも本当に感謝しています。
ですので、一概に、褒めることは「悪」ではないはずです。
たしかに、子供を操作して、ムリヤリ勉強させるために、褒めたり叱れば、自発性は育ちません。
ですが、「あなたをちゃんと見ています」という愛情表現であれば、褒めるのも叱るのも、
(とくに自制心が育つまでの)子供にとっては心の栄養や「きっかけ」になると、私個人は、経験上、そう思っています。
【対策3】型はキープしつつも、型にこだわり過ぎない
☑ 型はキープしつつも、型にこだわり過ぎない
この言葉も、非常に有能なアメリカ人の先輩講師からいただいたアドバイスです。
各レッスンには、レッスンのストラクチャー・フロー・型があるはずです。
ただ、子供は、「大人の予定調和」を簡単に壊してきます。
ですが、それは必ずしもワルいことではありません。
単調なレッスンよりも、そういう脱線して、ふくらみのあるレッスンの方が、生徒たちも、私たち先生も楽しいですし!
その予定調和の脱線を一緒に楽しんであげましょう!
切りがいいところで、ストラクチャーに戻れば問題ありません。
「〇〇先生って、楽しい!」
って思わせたら勝ちです。
具体的には、以下の手法を活用してみてください。
リアリア実例
子供たちは、自分が中心(主人公)になって、学び成長します。
特に、ヤンチャな子は、自己顕示欲が強いため、この傾向がさらに強くなります。
ですので、「リアリア(実物教材・実際の日常生活に結び付けた事例)」を意識すると、子供たちは、より自分事としてレッスンに参加してくれます。
例えば、テキストの例文をそのまま使わずに、、、
先生:「Which country do you want to visit?」
R君 :「ハワイ、ホノルル!!!ホ・ノ・ルル~♪」
実際にR君の「ホ・ノ・ルル~♪」という妙に軽快なリズムと上手な発音に、笑いが起こり、そのレッスン中、リアリア実例として使い倒しました。楽しかったです(^^)
※活用する際は、"What's the weather like in Honolulu?" などのように、例文の目的語や主語に、リアリアの単語を入れるだけです。
【対策4】自発性を伸ばす
R君との29回目のレッスンでの出来事。
私は、R君に、レッスン前に、こう伝えました。
「Rは、日本語なしでも、全部英語で、レッスン受けれる実力あるよ。先生はRができるって、信じてるよ。」
結果、、、
R君は、華麗に、大人のように、ほとんど英語のみでレッスンを受けきってくれました。
他の先生方も驚かれていました。
彼の成長の瞬間に立ち会ったようで感動したと同時に、どこか私自身も成長させてもらえた感じがしました。
このように、レッスン以外でのコミュニケーションを厚くして、うるさい子の欠点ではなく、「できた所・良い点」を伝えてあげてください。
特に、その生徒が得意な英語表現が見つかれば、英語で”うるさく”して自己アピールもできますし、レッスン自体も盛り上げてくれます。
そもそも「うるささ」は「楽しいレッスンのもと」でもありますので、抑えつけるよりも、うまく導いてあげてください!
ココに注意
■ ただし、それまでのレッスンで信頼関係ができていたからこそ、想いがR君に届いたのだと思うので、あまり信頼関係が築けていない場合は、以下の【対策5】を先に実践してみてください。
心の不安をケア
子供が、心の不安を抱えているケースもあります。
それは、自発性以前の問題です。
ある中学2年生の女の子が、疲れきった顔でレッスンにやってきました。
ワケを聞くと、親との深刻なトラブルがあったとのこと。
ムリしてレッスンに参加させることはありませんでしたが、これは学習以前の問題です。
こういったケースでは、親身に話を聴いてあげつつ、あなたの人生経験を生かして、生きるヒントを提示してあげてください。
例えば、
この女子生徒の場合は、レッスン外で、ストレスコーピング(対処)スキルについて英語をまじえつつシェアし、一緒に遊びながら作ってみました。
ちなみに
■ 特に中高生は、異性に敏感な時期なので、小学生生徒の感覚で、肩をポンポンと触る程度でも、過剰な反応・トラブルの原因になりますので要注意です。
ちなみに2
■ 中高生からは、いじめや進路の相談も受けることがあります。英会話講師は、親や学校の先生よりも、気軽に相談しやすい近くの大人でもあります。どんな形であれ、可能な限りの心を彼らに振り向けてあげてください。具体的な解決以上に、「見守ってくれる大人がいる」という安心感が彼らの心の支えになります。
【対策5】子供を成長に導く3ステップ
step
1子供のありのままを受け入れる
step
2子供の関心に関心を持つ
step
3堂々と導く
このように色々と効果のあった対策を、私なりに組み合わせてフロー化してみました。
ぜひ使ってみてください!
step
1子供のありのままを受け入れる
打算的に、
「ムリヤリ静かにさせるために、しょーがないから話を聞いてやるか」
というスタンスだと、子供にはバレます。
子供は思考力が弱い分、直感は強いので。
そうではなく、先生自身の打算やエゴを手放して、1つ上の視点から温かく見守ってあげる感覚で接する。
これが難しい場合は、童話の北風ではなく太陽になったイメージで、ムリヤリ相手を変えようとせず、まずは、相手の気持ち・うるさくしてしまう理由を考えてみてあげてください。
これが最初の一歩です。
【Step1の裏付け】
◆個人的に敬愛するカリスマセラピスト・石井裕之(いしい・ひろゆき)さんの音声。
≫ 引用元:石井裕之氏のダイナマイトモチベーション6ヶ月プログラム(通称:DM6)
※DM6の4ー3「相手を変えようとしてはいけない」(10:15~13:25)からの抜粋。
お急ぎ用!
音声の要点【ピックアップ】
相手を導く前に、まずは、相手を受け入れる所からスタートする
※テクニックは二の次。
「テクニックは二の次」ですが、テクニックが重要であることには変わりありません。
実際に、私は、石井さんのDMUという教材で紹介されているモメンタムという心理誘導テクニックをレッスンに応用して、生徒のやる気を後押ししていました。
くわしく
モメンタム(勢い)効果とは、、、
カンタンに言えば、ドラマでよくある、次が気になるシーンで終わって、次も見たくなるように誘導するテクニック(認知不協和の一種)だ。
レッスンでも、あえて「切りがわるい」所で終えて、「もう少しやりたい!やり切ってしまいたい!」という生徒の行動欲求を促すわけだ。
例えば、文法のクラスなどでは、あえて2、3問ほど設問を残してレッスンを終了していました。
レッスン外で、生徒が我慢しきれずに、残した設問を自発的に解いてきてしまうほどパワフルでした。
他にも、石井さんの著書である『なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて』には、こうした心理誘導テクニックがまとめられているので、「今のレッスンにスグ使えるテクニックはないか?」という意識を持ちつつ読まれると、吸収率が格段にUpするはずです。
また、このように、心理テクニックを使う側に回ると、、、
いかに普段から心理誘導・洗脳を常に仕掛けられているかを実感するようになります。
学校、会社、メディア、CM、果ては近所のスーパーに至るまで、、、。
「大金を稼いで成功しなければならない。豪邸に住もう。」
「ルールやノルマを必ず守らなければならない。」
「逃げずに全ての問題を、全力で真面目に解決すべきだ。」
「損してはならない。」
こうした洗脳(バイアス)や強迫観念が少し外れると、相手への見方(感じ方)・関係(縁起)が変わるので、そもそも問題が問題でなくなるケースも出てきます。
つまり、そもそも、問題視しなくて良くなるし、対象のありのままの状態を受け入れられるようにもなります。
例えば、、、
レッスンではなく公園で見かける、うるさく騒ぐ、元気な子供たち。
状況が違えば、うるさい事は、良くも悪くも評価されます。
またレッスンであっても、逆に静かすぎる子供たちを教える時は、反応がうすく、こちらはこちらで大変ですよね。
実際に私も「この静かなクラスに、一人、うるさくしてくれる子がいてくれたら…」と願ったことがあります。
つまり、ありのままの状態は、良くも悪くもないわけです。
固定観念が外れると、そういった当たり前のことに気づけるようにもなります。
step
2子供の関心に関心を持つ
R君の良い所も、うるさい所も受け入れようとしていたものの、やはりR君はどうしてもレッスン中に日本語を話してしまいます。
そんな時、以下のYoutube講演家・鴨頭嘉人(かもがしら・よしひと)さんの動画に出会い、その鴨頭さんの教えを実践して、その子の関心に関心を持ってみました。
ちょうどその時期、R君は、自己肯定感にハマっていました。
どうやら仲の良い学校友達に教えてもらったようで、やけに気に入った様子でした。
そこで私は、自己肯定感を英訳して、関連キーワードも英語で学べるように、以下のようなポストイットにまとめてR君にプレゼントしました。
R君は、とても喜んでくれましたし、自己肯定感を向上しようと冷水シャワーも素直に実践してくれました。
最初は「手足だけでもいい?」と、手足に冷水シャワーを3秒だけかけるところからスタートした後は、
以下のように毎週、報告してくれて、、、
「前だけ10秒できたよ!爽快感やばかった!」
「冷水シャワーの後に、お風呂入っても大丈夫?」「先生に負けん!」
「もう毎日歯磨き化したよ!冷水シャワー!」
このように1ヵ月ほどかけて、習慣化してくれました。
その2ヵ月後にも、R君の方から「冷水シャワーまだやっとるよ!」と報告してくれました。
その報告の中で、あえて日本語訳を書かなかった「 efficacy 」などの単語も、英和辞典で調べて意味を教えに来てくれました。
すぐに、R君の日本語発話が減ることはありませんでしたが、このように着実に彼との信頼関係(ラポール・承認の土台)が築けました。
つまり、彼の中での、「日常からちゃんと見てくれてる」という感覚が育ったわけです。
ちなみに
■ ペンを拾わされたり、うるさい生徒に気迫負けしている場合は、冷水シャワーで、心身を鍛えると、気迫も増すことができますよ!
個人的に、2017年3月から、基本的に毎日、筋トレ後や風呂後に冷水シャワーを浴びています。いきなり冷水シャワーが厳しい場合は、「ととのった~」でおなじみのサ道のドラマを真似して、サウナ(温冷交代浴)の水風呂の代わりに冷水シャワーを活用してみてください。よく温まった後なら、夏場のプールみたいに、むしろ気持ち良いですよ(^^)
※第1話に温冷交代浴の効用の内容あり。
※第8話は女性回。
※こちらのサ道の短い映画では、水風呂の代わりに冷水シャワーを活用する内容が出てきます。
※ただし、貧血や基礎疾患がある場合は控えてください。
【Step2の裏付け】
(※過去動画が消えてしまったため、同様の内容の別動画です。)
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
承認の土台(普段から見てくれているという感覚)を築く
※そうすれば、褒めても、叱っても受け入れられる。
そのためには、まず「相手の関心に関心を持つ」
また、以下の鴨頭さんの言葉も、大事にしていました。
「今のみんなを信じてるんじゃない、未来のみんなのことを信じてる。」
私も、それを実践して、
何度も何度も「日本語発話量を減らそう!英語もっと話そう!」という内容の小さな約束をR君と交わし続けました。
結果、、、
数ヵ月経っても、日本語発話量が減ることはありませんでした。
おそらく、その言葉の裏に、打算があったからかもしれません。
もしくは、その言葉や想いが、生徒の心に届くのにもっと時間がかかるのかもしれません。
簡単じゃないです。
うまく行かない時も多いです、実際。
それでも、根気よく待ち、生徒たちの成長を見守ってあげてください。
step
3堂々と導く
相手を受け入れ、信頼関係を築けたら、堂々と導いてあげましょう。
繰り返しになりますが、「うるささ」は「楽しいレッスンのもと」でもありますので、抑えつけるよりも、うまく導いてあげてください!
具体的な導き方として、上記の【対策2、3、4】を、このStep3の段階で行うことで、さらに効果が増します。
☑ また、レッスンでは、「説明ではなくプレゼン(プレゼント)すること」が大事です。
つまり、あなたの言葉によって、「相手の頭の中にどのような像を結んであげられるか?」が大事です。
そのためには、、、
相手の頭の中にある、「言葉、関心、世界観」を使う必要があります。
ここで有効なのが、上記の【対策3】でご紹介したリアリア実例です。
「昨日何食べた?」
「昨日テレビで何見た?」
「飼ってるペットの名前は何?」
など、子供の頭の中にある言葉を引き出して、例文などで使ってみてください。
きっと、子供たちが、レッスンを「他人事ではなく自分事」と感じる機会が増えるはずです!
例えば、ある生徒が飼っているネコの名前が「Chataro」だったので、
その生徒とのレッスンでは、
I played with Chataro yesterday.
などのように、「Chataro」を多く登場させていました。
また、レッスン外の導き方の例としては、R君に対して、
「自己肯定感が高い男は、レッスン中に日本語しゃべんないよ。」
と声をかけていました。
これはR君の頭の中にある、自己肯定感という関心を、メリットとして訴えかける話法です。
つまり、単純に「日本語しゃべるな!」と伝えるのではなく、メリットを示すことで、自発的にそうしたくなるように導く伝え方です。
» 詳細:『伝え方が9割(第二弾)』佐々木 圭一(著)
【Step3の裏付け】
◆教育改革実践家・藤原和博(ふじはら・かずひろ)さんによるレクチャー。
「たった一度の人生を変える勉強をしよう」
※38:25から「プレゼンの極意」
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
「相手の頭の中にある言葉」を使って情報を伝えると、必ず伝わる
※なぜなら、その内容を、相手は自分の考えだと思うから。
例えば、子供に「希少性」という概念を伝える場合、「レアカード」という言葉に変換・編集してから伝える
以上が、「子供を成長に導く3ステップ」でした。
step
1子供のありのままを受け入れる
step
2子供の関心に関心を持つ
step
3堂々と導く
お疲れ様でした。
色んな対策があって迷ってしまうかもしれません。
ですので、まずは、
1つだけ
ピンと来たものを試してみてください!
【お持ち帰り用】まとめ
- (即効性が高い順)
- まずは、仕組みで解決
- ナメられない
- 型はキープしつつも、型にこだわり過ぎない
- 自発性を伸ばす
- 子供を成長に導く3ステップ
こちらもCHECK(タブで開く)
-
【小学生の場合】今すぐ静かにさせたい!英会話レッスンで、うるさい子供への対策5つ【1つでOK】
☑ 手っ取り早く結論 = うるさい子供への対策5つ。
「対策1」まずは、仕組みで解決
「対策2」ナメられない
「対策3」型はキープしつつも、型にこだわり過ぎない
「対策4」自発性を伸ばす
「対策5」子供を成長に導く3ステップ
続きを見る
スポンサーリンク