たしかに、色んな意見があって、正直よくわからないですよね。
しかも、がっつり賛否両論ありますし。
しかし、あえて、一撃で答えるなら、、、
初心者さんにとっては、
☑ 一度、内容を理解した英文の聞き流しが、たった1つの効果的な方法
ということになります。
逆に、内容を理解してない場合の聞き流しは、雑音処理されるため、効果はほぼないです。
どうして雑音処理されるのか?
その理由と仕組みを、わかりやすい筋トレ(負荷)のイメージをつかって、深堀りしていきます。
はい。
そこも、初心者さん向けに厳選した、聞き流しアプリをメインに紹介していきます。
その前に、まずはネタバレで…
1分で要点!
ポイント3つ(結論)
- 意味を理解した英文を聞き流せば、初歩的な学習効果(1.雑音処理回避 2.学習内容の定着)は得られる
- 逆に、理解してない英文をいくら聞き流しても、負荷が軽すぎるために、雑音として処理されてしまい、効果はほぼない
- ただし、英語を音声重視の意識にシフトし、英語に毎日ふれる習慣づくりとしては有効
1分解説は以上です。
お急ぎの場合、または、ここで納得できる場合は、以下を読まなくてもOKです。ありがとうございました。
迷ったり、伸び悩んだら、ヒントがあると思うので、いつでもまた戻って来てくださいね(^^)
先にヒントをひろっておきたい場合は、もう少しお付き合い、よろしくお願いしますm(_ _)m
☑ 本記事の内容(メリット)
- 英語が聞ける・話せる仕組みがわかる
- その仕組みにもとづいているから効果がある聞き流し活用法がわかる
- 聞き流しアプリで「ながら時間」と「スキマ時間」を生かしてリスニング力も上がる
☑ 本記事の信頼性
- 元イーオン英会話講師
- TOEIC980点
- 慶応義塾大学SFCにおいて:
第二言語習得研究に関する優秀賞を受賞
【実際の英会話の実力】
以上の「理論・研究」 と 「実践・現場」の両面から記事を書いています。
ちなみに、元々、私は、20歳以前は…
- センター試験で偏差値40台
- カタコト英語
で、全く英語が話せませんでした。身振り手振りと、知っている英単語を単発で連呼するだけでした。
英会話力が本当にゼロだった私でも、20歳(成人)以降から本格的に英会話に独学で取り組み、上記の音声レベルまでには上達しました。
ですので、ラクな道ではありませんが、あなたも、今から英会話を始めても確実に上達できます。
一緒に頑張っていきましょう!!
この記事の裏づけは、以下のCLAメソッドで行っています。
» 拙著『 CLAメソッド(英語上達レシピ)』(無料)
※以下すべてのP(ページ数)の表記も、このCLAメソッドのページ数を表しています。
※小難しい内容なので、辞書・事典のように「拾い読み」でOKです。
また、初心者さん向け聞き流しアプリ(無料)の厳選基準は、、、
- 初心者レベルの内容(カンタンでざせつしにくい)
- スクリプト(英文字幕)と解説がある
- 楽しい(モチベが続きやすい)
という3点です。
正直に話すので、耳ざわりが心地よくない部分もあるかと思いますが、頑張るあなたのリスニング力UPのお役に立てれば幸いです。
「聞き流し」の有効性を探る
聞き流しの有効性をさぐるために、そもそも「英語が話せる本質」と「負荷」について、できるだけ丁寧に、まず解説します。
※すこしムズかしい内容なので、6~8割の理解でOKです。
英語が話せる本質とは?
あくまでザックリ言うと、、、
昔ながらでも、最新でも、時代と勉強法は変われど、
英語が話せる本質(原理・仕組み)は、何も変わっていません。
☑ 英語が話せる本質(原理・仕組み) = 脳内の英語データを増やし、その使用を自動高速化すること
どことなく、筋トレと似てませんか?
古くからある腕立てから、最新ジムのマシンまでありますが、、、結局は、筋トレの本質(負荷をかけて、狙った筋繊維を傷つけて、そこで発生した乳酸による酸性濃度を薄めるために、超回復により筋肥大させること)は変わっていません。
ただ、その本質へのアプローチ方法が変わっただけです。
ですので、英会話でも重要なことは、、、
- どの英語力(筋肉の部位)をきたえているかをちゃんと狙って学習トレーニングすること
- ちょっとキツい(筋線維を傷つけられる)ぐらいの負荷の学習トレーニングを行うこと
- そのために勉強法(筋トレ手法)ごとの負荷レベルを把握しておくこと
- 英会話に必要な複数の英語力(全身の筋肉部位)を、バランス良くきたえること
ありがちな失敗例1
(ポイント2&3の「負荷コントロール」ができていない)
■ 映画・洋楽など、超高負荷な教材(ベンチプレス100kg級)から、いきなり学習を始めてしまう。
※高負荷すぎると、肉離れなどのケガにつながるように、英語ではメンタルがケガして、ざせつにつながってしまう。
毎日触れて、学習効果を狙わず、楽しむ目的ならOKですが。(その理由・詳細は、以下で説明しています。)
※逆に、100gの軽すぎるダンベルでいくら筋トレしても全く筋肉がつかないことと同じで、聞き流すだけや、カンタン過ぎる英語教材の学習からは成長は見込めません。
(こちらについても、のちに説明します。)
ありがちな失敗例2
(ポイント1&4の「ターゲティング」ができていない)
■ とりあえず単語を暗記しまくったけど、英会話がうまくならないから、モチベが下がってフェードアウト(徐々にやめてしまう事)してしまう。
※単語力は必要な能力ですが、あくまで1つのパーツです。単体では総合的な英会話力は向上しません。
また、単語に限らず1つの勉強法、一撃で、ペラペラになることはありません。
ただし、語学の天才(ETTL)は例外ですが。
※ETTLとは・・・ETTL(Exceptionally Talented Language Learner)と呼ばれ、左脳への言語能力の側頭化が進んでおらず、言語に関する記憶力が極めて高い特異な学習者。
筋肉だと成果が目に見えますが、英語は目に見えないので、英会話の成長って分かりづらいですよね。
がんばりによって力はついているだけに、本当に、もったいないです。
この失敗を避けるために、どうすればいいのか?
こういう落とし穴の失敗を避けるためには、、、
あなたがこれから行おうと思っている勉強法の、
- 学習効果(狙っている筋肉部位/目的)
- 負荷レベル(初心者向け~中上級レベル)
この2点だけは、外さないようにしてください!
学習効果だけでもわかっていれば、がんばりがペラペラやリスニング力UPに直結していなくても、
「今は、あくまで重要な1パーツをゲットしてるんだ。」
と、落ち込むことなく、あせらず、学習を継続できるようになりますので!
ちなみに
という場合は、この2点のいずれか(もしくは両方)が、おさえられていない可能性があります。
ですので、まずは、この2点をクリアーしてください。
その後に、各勉強法における「使い方」(筋トレでいえば正しいフォームなど)の細かい微調整をすることで、より学習効果がアップしますので。
ココに注意
■ 簡単すぎる教材や、集中力がない状態でのリスニングでは、リスニングによる効果がほとんどなくなってしまうので注意が必要です。
なぜなら、脳全体が活発で言語の内在化を促進している状態(レディネス)を持続しながらタスクを行えていないからです。
※レディネスとは、カンタンに言えば、大脳の集中状態のこと。
そういうことです。
ただ単純に英語音声を聞き流しているだけでは、
☑ 負荷がない ⇒ 集中しない ⇒ 重要であるという潜在的な意識がない ⇒ レディネスを得ることができない
という理由で、音声知覚の自動化、脳内ループの効率化(ひいては、言語の内在化)もあまり期待できないと言えます。
カンタンに言えば、100gの軽すぎるダンベル(聞き流し)で、いくら筋トレしても全く筋肉がつかないことと同じです。
ただし、英語音声に慣れる目的で聞き流したり、シャドーイング(影のように聞こえたモデル音声をマネして声に出す学習方法)をはさみながら聞き流したり、英語環境を作る目的で音声を聞き流すのはOKです!
また、以下のTED動画の「9:37」には、「前もって伝達内容・メッセージの意味を理解していれば(その基礎的な前提条件をクリアーしていれば)、無意識に言語は身に付く」という主張があります。そして、「12:21」には、その前提条件にもとづいて、「脳を浸すように大量にリスニングすることで、たとえ意味が全部理解できなくても、重要な音声として注意が払われ、リズムや繰り返されるパターンを習得される」という主張があります。
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
言語習得には、才能は関係ないが、基礎と自ら学ぶ意志がないと、いくらネイティブ言語環境に飛び込んでも言語は身に付かない
6ヵ月で言語をマスターするためには【5原則と7つの行動】が必要(「6:59」から1つずつ解説)
このクリス・ロンズデール氏(ニュージーランドの言語学者)の研究成果にもとづけば、、、
◆ 英語の音声自体が「(雑音ではなく)すでに意味ある言語」であると認識できる中級レベル以上の学習者は、聞き流しても無意識に言語に習熟できる
◆ たとえ初心者であっても、何度もリスニングやシャドーイングを繰り返して、意味まで理解しきった英語音声を聞き流すことで、よりリズムや表現のパターンなどの習熟に役立つ
と言えます。
この世で1番ラクで、かつ、効果がある英語勉強法とは?(アプリ紹介あり)
それは、ここまでの話をまとめると、、、
初心者さんにとっては、
内容を理解した英文の聞き流し
ということになります。
少しだけ、専門的な話をすると、、、
この学習方法は、音に対する脳の初期フィルター処理に相当し、英語を「雑音ではなく意味ある重要なメッセージである」と脳に認識させる初歩的な学習効果が得られます。
予備的音声分析段階における、脳内のフィルター装置は、同時にさまざまな音源から競合して耳に届く聴覚信号(聴覚入力)の中から、私たちが注目する音声だけをセレクトできる装置のことを指す。つまり、この装置で、聴覚信号が言語であるか雑音であるかを判別する。ここで言語として判別されれば、模倣性記憶装置(エコイックメモリ)で、感覚記憶として、聴覚入力をそのままの形で、ごく短い間格納する処理が行われる。
※CLAメソッドP33より引用。
また、一度理解した内容を繰り返すことで、学習内容を、一時的な短期記憶から、長期記憶へと移行させることができます。
ですが、その初歩的な学習効果2点を獲得したら、次は、やはり負荷をかけなければなりません。
例えば、、、
- リピーティングやシャドーイングで聞き流しながら音声を発話する
- 1.2倍速や1.5倍速にして聞き流す
- 聞き流しで気になったフレーズの一部を替えて発話してみる
- 少し難しい英文を理解して、またそれを聞き流す
など、中級者レベルの負荷が必要になります。
残念ながら、初心者さんが、英語を雑音同様に処理している初期段階で、英文を理解しないままで聞き流しするのは、雑音やBGMの音楽を聞いているのと似た状態で学習効果はほぼ望めません。
はい、残念ながら。
ダメです、残念ながら。
※もちろん、先に英文の意味を理解済の場合はOK!
なぜなら、日英ミックスの音声では、本当は日本語で分かっただけで英語を理解できてないのに、英語が分かったつもりになってしまうからです。
※映画と同じです。映像(視覚情報)でなんとなく意味が理解できただけなのに、英語が聞き取れて理解できたと勘違いしてしまう。
そうですね。
ただ、モノにもよりますが、だいたいの聞き流し教材のスクリプトブック(日本語訳の台本)は、本当に日本語訳しかのってないので、自力で理解するのに高校英語終了時ほどの文法力は必要です。
例えば、超初心者さん向けの、オススメの聞き流しアプリは、、、
そういう場合は、もう少しだけ難易度・負荷のレベルが高い(中学英語終了程度)、同じシリーズのコチラのアプリが最適です。
すいません、すこし音声が遅れていますm(_ _)m
「周波数」問題に関しては、CLAメソッドのP12 & P37へ。
以下で、その一部を抜粋し「勉強法の1つ」として、ザックリまとめてあります。
英語の高い音への慣れ(聞こえる周波数音域の拡大) | 初級レベルだが、真偽が不明 |
カンタン(^-^)♪ 「英語の高い周波数にキミの耳をチューニング!」ということ。 専門:英語の周波数帯を知覚できるようになったとしても、中間言語(※日本語的発音のこと)を排除した形での語彙/音変化などの脳内データが不足し、知覚ならびに意味処理プロセスが自動化していなければリスニングができるようにはならない。 そもそも、言語がそれぞれ持つ周波数(Sound Waves)の距離が原因で、日本人が英語が苦手であるという主張には、すでに反例が出てしまっている。 つまり、 「イギリス英語は2,000ヘルツから12,000ヘルツの周波数を持っているのに対し、日本語は125ヘルツから1,500ヘルツの周波数であり、両者の周波数はまったく重ならない。このために日本人は英語が苦手である」という主張に対し、以下のような反例が出ている。 反例の1つを簡潔に抜粋すると、 「ロシア語は、125~10,000ヘルツと、かなりの周波数をカバーしているので、英語のリスニングに問題がないと考えられる。しかし、実際はロシア語話者のTOEFLの成績は、スペイン語話者(125~500ヘルツ と1,500~2,500ヘルツ)に比べて良くない。」 したがって、単純な母語との周波数の違いのみではリスニングの力の差を説明することができない。 |
また、周波数などを論拠とした、”英語耳”、”英語脳”、”右脳英語倍速学習法”などをうたった英語学習教 材や手法には、いささか疑いの念を持って接していく必要がある。(ただし、周波数や脳科学と関係がなく、単純にキャッチコピーとして「英語耳」や「英語脳」という文言を使っている教材の場合は、その限りにあらず。) なぜなら、左記の反例に加えて、 ・「脳科学の研究結果より、日本語話者が脳内で/l/と/r/を聞き分けている可能性がある。」 ・「日本語と英語を聞く際の脳内の活動部位には、ほとんど違いがない。」 などの反証データが出ており、"英語脳" や "英語耳" の存在を裏付ける決定的な証拠がないため。 ※[裏付け・詳細] CLAメソッド P12 & P37 ただし、100%は否定はしきれないので、抑えきれないほどの興味があるなら、Go! |
【赤ちゃん英語シャワー VS 大人筋トレ学習】その対立の先にあるもの
結論は、「インプットも重要ですが、大人は学習(筋トレ)でOK」です。
音から入る点と、カンタンなフレーズ・単語から始める点は、その通りです。
そして、もし仮に、赤ちゃんのように、常に周りに大人がいて優しく良質なインプットを、朝から晩までシャワーのように注いでくれる環境を作れるなら、最高でしょう。
ただそれって、海外在住のセミリタイアした方などを除いては、現実的ではないですよね。
逆に、大人は、不足しがちなインプットを、学習による自動化で補うことで、むしろ赤ちゃんよりも効率良く、外国語を話せるようになることを示す研究もあります。
さらに詳細を知りたい場合は、以下のCLAメソッドP49へ。
一部抜粋:
※裏付け・詳細は、CLAメソッドP49へ。
それでも、その大人にとって非効率な方法(学習ではなく自然習得)で、英語の意味を理解して自然に話せるようになりたいなら、ほんとに赤ちゃんと同じで、トータルで(目安)17,520時間もの間、英語のシャワーを浴びて聞き流し続ける必要があります。
それだったら、、、
今の自分の文法力で理解できる英文を、先に全部理解してから、何度もその音声を聞いて、シャドーイングした方が、圧倒的に早く効率よく、英語(情報)の運用能力が高まります。
第二言語習得研究の先行研究に基づき、外国語学習は「Older is faster, younger is better.」のように一般化される。
つまり、子供よりも大人の方が実は、すでに発達した認知能力を使って短期的には素早く学習することができるということを示唆している。
すなわち、大人には大人のやり方があるということである。
※CLAメソッドP50より引用。
もちろん、その分「学習を行い、先に英文を理解する」という1手間(めんどくさい負荷)を、乗り越えないといけません。
みんなそれは薄々わかっていても、ラクしたいから、理解する手間を飛ばして、聞き流しに流れていく、、、。
あたかも、やせたくて「食事制限や筋トレが必要!」って分かっていながらも、それがめんどくさいから、「飲むだけでやせる!」「腹に巻くだけでやせる!」みたいなラクな商品に流れるように。
すごく、気持ちは分かります。
なぜなら、私も、聞き流しの英語教材や右脳速聴教材などを過去にいくつも購入してきていますから。
3つ理由があります。
理由1
おもしろくキャッチーなので自然に注目してしまう
15秒で、視聴者の印象に残るために、例えば、
・キャッチーなリズムやコード進行
・身体感覚への訴求(多重経路による刷り込み)
・ダブルバインドや認知不協和などの心理テクニック
などの演出を総動員しているから、自然に印象に残ってしまう。
理由2
そもそも、日本語であること
そもそも、私たちに日本語の基礎があるから、「意味あるメッセージ」として歌詞の内容も覚えやすく、「勝手に口ずさんでしまう」ような再現も可能。
反対に、洋楽を繰り返し聞いても、英語の基礎がないと、歌詞を再現することができないし、そもそも雑音として処理されてしまう。
理由3
短いこと
15秒のCMソングは短い。
短い内容を、繰り返し刷り込めば、自然に覚える。
聞き流し教材でも、1文だけを何度も聴けば、自然に覚えることはできる。
☑ 逆に、この3つを満たせば、自然に英語を覚えることができます。
つまり、、、
- おもしろくキャッチーな英語音声を、
- 英語の基礎を身に付けた後に、
- 短い部分だけを何度も繰り返し聞けば、
自然に英語が覚えられる。
また、たとえ、この3つを満たさずに、運よく英語の1フレーズが自然に覚えられて、勝手に口から飛び出したとしても、、、
そのフレーズを応用する基礎力がないと、英会話力はほぼ上がりません。
※その応用力をきたえるためには、パターン練習というトレーニングが必要です。
ちなみに
私(足立)のめいっ子2人は、5歳と6歳の幼稚園児なんですが、、、
■ アニメ鬼滅の刃の「水の呼吸・壱ノ型 水面斬り!」
■ アニメ呪術廻戦の「領域展開!」
といった一見ムズかしいフレーズを、覚えてしまっています。
上記の3つを満たしていることに加え、幼稚園で流行っていて、関心・興味も強く、繰り返される頻度もかなり多いことが理由として考えられます。
彼女たちは、ムズかしい意味ではなく、音声をそのまま覚えているから、認知能力が低くてもフレーズ自体を覚えることは可能です。
ただ、2つとも「必殺技」であるという程度の意味・認識しか有しておらず、こんな感じで「応用展開!」などと文字ったりしてスグに言葉遊び(応用)をすることはできません。
我々、大人は、すでに培ってきた認知能力があるので、すぐに応用が可能です。( -`ω-)ドヤッ!!
つまり、子供は、1を1のまましか学べません。
逆に、大人は、1を5にも10にもして学びとることができます。
なぜなら、学習内容・インプット内容に対して、認知能力というレバレッジをかけることができるからです。
その認知能力を使わずに、ただ思考停止・認知停止状態で、音声を聞き流す・ただただ暗記するのは、あまりにももったいない行為です。
逆に、子供たちのように、認知フィルターをかけずに、音声を音声のまま覚えることは、ぜひとも真似したい部分です。
つまり、、、
音声が耳に触れる音声処理の初期段階では、赤ちゃん・子供たち(自然習得)のように、ありのままの音声を、受け入れ覚える。
その直後には、認知能力(学習能力)を活用して、覚えた音声に意味を付与して、さらに応用する。
これがベストミックスなのではないでしょうか?
よく、以下のように「AとBどちらが正しく効率的か?」という命題で議論されたり、一般のブログやYouTubeなどでも意見が対立していますが、、、
A:インプット仮説(赤ちゃんのように自然習得) VS B:大人の学習による自動化モデル
カンタンに言えば、、、
A:「とにかく実践!試合!」 VS B:「筋トレ!とにかく反復練習!」
そもそも、「どちらが正しいか?」という問い自体が間違っていますよね。
なぜなら、上記のように、それぞれに適正使用時期があるため、学習者の使用時期・状況・条件によって、どちらも正しく、どちらも間違いに変わるからです。
■ この裏付けは、CLAメソッドP49へ。
もしくは、
■ もう少しザックリ分かりやすい説明が良い場合は、以下の説明動画へ。
いい質問ですね。
まず、レミニセンス効果とは、、、
くわしく
レミニセンス効果とは、あるタスクを行った後に、しばらく期間を置く事で、そのタスクに対する能力が格段に向上している効果じゃ。
この現象は、脳科学でも身体科学の分野でも認知されておる。
それは、コップに注ぎ続けた水が、ある瞬間から、一気にあふれ出す現象によく例えられる。
つまり、日頃の継続的な学習・努力の蓄積が一定量たまることで、成果として顕現化するのであって、決して”魔法”(のような教材や勉強法)があるわけではないんじゃ。
※CLAメソッドP38より引用。
このレミニセンス効果の視点からも、「学習・努力の蓄積」が必要であり、脳がレディネス(集中)状態でタスクに取り組まないと、その効果は得られません。
つまり、集中せずにリラックスして聞き流し続けていても、「英語が勝手に口からあふれてくる」ような効果はほぼ期待できません。
わかりやすく、逆上がり(身体知)の例でいえば、、、
必死で集中して逆上がりに挑戦した回数が多く必要であり、
鉄棒をリラックスして触っているだけでは、レミニセンス効果(爆発的な上達)はほぼ期待できないのと同じです。
ここに関しては、よく言われる、
リスニング力が伸びるかどうかは、聞いた量ではなく、集中して真剣に聞いた量で決まる
とも整合性があります。
また、学習ではなく、自然習得でレミニセンス効果を期待するにしても、、、
上記のとおり、赤ちゃんは、生存戦略として命がけで言語と向き合い、「生きる上で重要な音声だ」と感じながら膨大なインプット量を蓄積しています。
目安として17,520時間もそれを継続しています。
残念ながら、多くの大人にとって、それは現実的ではありません。
ちなみに
■ 発達した認知能力による学習は、大人の特権である一方で、赤ちゃん・子供には、敏感期(0歳から7~13歳)という言語習得に有利な時期があり、大人には自然習得は不利に働きます。
■ とはいえ、言語学習におけるレミニセンス効果を得るうえでも、音声によるインプット量が必須かつ重要であることに変わりはありません。
わかりました。
では、よく日常英会話で使われる、、、
Not at all.
「大したことないですよ。」
※転じて「どういたしまして。」
というリスニングの具体例を使って、説明してみます。
その前に、先に、ここでの結論は、、、
☑ 英語音声を雑音ではなく言語として知覚処理できるようになった後の、脳の理解段階においても、大人は大人のやり方(学習)の方が、効率よくリスニング力を向上させられる
ということです。
それを説明するために、
まずは、「Not at all 」の英語的発音と、日本語的発音の違いを以下を再生してリスニングしてみてください。
英語的発音「ナラロー」
と
日本語的発音「ノット アット オール」
の違いが、お分かり頂けたでしょうか?
初心者さんであっても、大人のやり方(学習)であれば、大人のすでに発達した認知能力を使って、以下の3つが可能です。
効率1.即、辞書を引けば、英単語の意味が理解できる。
※今回で言えば、「大したことないです。」という意味が即わかる。
効率2.即、「ノット アット オール」ではなくて、「ナラロー」と発音されていることに気づき、修正できる。
※この修正を繰り返すことで、今回の「t」(ト)の脱落音などの、音変化のパターンもわかってくる。
効率3.即、応用も可能。
※例えば、そもそも「大したことないよ。」という意味なら、「どういたしまして。」の使用法の他にも、「痛かった?」「いや、たいしたことないよ(Not at all)」のように応用可能。
赤ちゃんのやり方(大量インプットのみの自然習得/英文の意味を理解しないまま聞き流す)を、初心者の大人が行うと、、、
非効率1.意味を理解するまでに、時間がかかりすぎる。もしくは、理解できずに終わる。
※今回の「Not at all」なら、辞書を引けないので、意味を理解するためには、「Thank you」の直後に「Not at all」が使われる状況の英語に、何回も繰り返して遭遇する必要がある。運任せでもあるし、分かったとしても「なんとなく」の理解で終わってしまう。
非効率2.「Not at all」の意味に対する予備知識があったとしても、聞き流しているだけでは、「ナラロー」が、奇跡的に「ノット アット オール」に結び付くことは、ほぼない。
非効率3.したがって、応用もほぼ不可能。
ただし、「ナラロー」を「ナラロー」のまま受け入れる赤ちゃんの素直さは、ぜひ大人も真似してください!!
また、繰り返しになりますが、大人にとっても、音声によるインプット量の重要性は揺らぎません。
※さらなる詳細・裏付けは、CLAメソッドP35とP49へ。
ちなみに
■ 上述のように、赤ちゃん・子供には、敏感期(0歳から7~13歳まで)という言語の自然習得に適した時期があります。
※発音の敏感期・臨界期に関しては、7~8歳までという説もあります。詳細は、CLAメソッドP9へ。
この敏感期における、英語の聞き流しは、自然習得に対して効果があります。
もしお子さんがいらっしゃる場合は、英語音声を活用した絵本の読み聞かせや、YouTubeで海外の子供向け教育アニメを見つけてTVで流すなど、聞き流しを活用してみてください。
もちろん、周りの大人が、遊びを通して、英語を話してあげるのが1番です。
例えば、私は、先述しためいっ子たちと、以下のような100均(ダイソー)の「えあわせカード」を使って、英語を使いながら遊んでいます。
あとは、英語でお店屋さんごっこなどもします。
英語・発音に不安がある場合は、無料でも使える『ワオっち!イングリッシュスクール!』や『トド英語(有料)』などの子供向け英語学習アプリがオススメです。
英語のネイティブスピーカーに育てるには、圧倒的にインプット量が足りていませんが、これらを通じて、
英語の雑音処理を回避できます。
また、英語で遊びながら、たくさん褒めてあげることで、
「英語は話せるもの」という意識(マインド)と態度を育ててあげられます。
子供たちに、近い将来の英語学習における素地をプレゼントしてあげられます。
【追記】
以下の、AGO フォニックスというカードゲームでも遊んでいます。
- 発音の敏感期(7~8歳)、ならびに、ローマ字発音・書き方を覚える前までに、フォニックス(スペルと発音のルール)を、音と視覚情報だけで、ゲームを通して繰り返して自然に覚えられるから
- 無料の発音アプリと連動しており、発音もチェックしながら遊べるから
- 子供たち(とくに、うちのめいっ子たち)は、カードゲーム・トランプが大好きなので、純粋にウノは楽しんでくれそうだから
※一応、推奨年齢も6歳以上ですし、年中のめいっ子でも実際にルールを理解して熱中していました。
また、英語のインプット量を増やし、英語への「扉・きっかけ」になってくれればと思い、Caillou(カイユー)という子供向け英会話YouTubeも、できるだけ、聞き流しのように再生してあげるようにしています。
【おまけ】
ザックリ言えば、そうです。
ここからは、もう一歩ふみこんで、専門の領域に入るので、目でさーーーーーーーっとナメるだけでOKです!
ここで感じてもらいたいことは、、、
いや~、脳内で、文法、文脈、背景知識とかも色々コラボしまくってリスニングが成立しとるから、そりゃ~、真剣に集中して聞かんとリスニング力が伸びんワケや!
ということです。
第二言語習得研究!!
そもそも知覚とは、外界の情報入力(インプット)に対して脳内データベースから関連データを検索・適用する作業である。音声の文脈で言えば、音声の知覚段階は、耳から聴こえた音声を、脳の中の言語処理システムにインプットし、どんな音が含まれているか分かることを意味する。言い換えると、音声知覚とは、耳で聞いた音声がどのようなものか判定し、それを脳の中で操作可能な音声形式に変換することである。この変換された音声形式は、一般に音声表象や、音韻表象と呼ばれている。
こうして取り込んだ音声に対し、理解段階では、その意味を理解するために各種の処理を総合的に行う。つまり、理解段階では、この脳の中で形成した音声・音韻表象をもとに、1.語彙処理、2.統語(文法)処理、3.意味処理、4.文脈処理、5.スキーマ(一般的常識や背景知識)処理、といった様々な操作を実行する。これらの処理を総合的に行うことで、音声の理解を行う。
※CLAメソッドP34より引用。
また、他にも、、、
脳内の音韻ループにて、約2秒間で音声入力を復唱できるスパンの拡大(リテンション能力・量の向上)を促すことで、理解処理の精度が上がる。
この拡大を実現するためには、リラックスして音声を聞き流すのではなく、集中を伴うシャドーイングなどのリテンションへの負荷の高い学習方法が不可欠。
※詳細は、CLAメソッドP44へ。
以上をふまえて、先述した、よく言われる、
リスニング力が伸びるかどうかは、聞いた量ではなく、集中して真剣に聞いた量で決まる
に、もう一歩ふみ込むと、、、
リスニング力が伸びるかどうかは、聞いた量ではなく、集中して真剣に聞いた量から得られた9要素の記憶量と運用処理力で決まる
と言えます。
9要素 : 英語の雑音処理回避、音韻情報(音変化パターン含む)、語彙、リテンション量、文法、文脈、スキーマ(一般的常識や背景知識)、パラ言語(感情情報)、ボディランゲージ情報
ですので、、、
当然、英単語(語彙)は1つの要素なので、重要ではあるものの、英単語だけを大量に暗記しても、他8要素も向上させないとリスニング力は上がりません。
※かつ、日本語的発音のまま英単語を暗記しても、英語の正確な音韻情報が増えないので、非常にもったいない。
また、BGMのように英語を聞き流しているだけでは、この9要素の記憶量と運用処理力(高速化と自動化)を、大幅に向上させることは期待できません。
やはり、上記したように、集中が必要ということです。
※集中、、、脳全体が活発で言語の内在化を促進している状態(レディネス)。
※厳密には、集中を伴う「内語反復」が必要です。詳細は、CLAメソッドP42~44へ。
例外ではないケース 赤ちゃんも、先述のとおり、言語自体が生存戦略なので、集中どころか、命がけで音声を聞いているので、例外ではありません。
例外のケース 例外としては、この9要素の記憶量と運用処理力が高まった上級者であれば、英語の音声処理が自動化されているので、集中していないリラックス状態でも、自動的に新しい英単語や表現を収集することが可能になります。
くり返しになりますが、、、
この9要素の記憶量と運用処理力(高速化と自動化)が向上することで、リスニング力が向上します。
つまり、脳内における、音声の「知覚と理解」処理の高速化および自動化が向上するわけです。
実は、これが、リスニング力UPの仕組みであり、いわゆる「慣れ」の正体なんです。
ちなみに
■ ここでの上級者とは?
カンタンな目安としては、音変化が激しい映画などの音声であっても、英語のリスニング中に「分からない部分が分かる」レベルに到達した学習者のことです。
このレベルに到達できれば、いわゆる多聴(広く多く聞く)を通して、生の英語に触れれば触れた分だけ、ほぼ自動的に、どんどん雪だるま式に成長していくことが可能になります。
リラックス状態でも、分からない部分が自然と際立つので、そのフレーズ・英単語を調べることで、新しい英語データ収集を行うことができます。
例えば、分かりやすいように、日本語の例ですと、、、
とりま、行こう!
と声をかけられて、
私が、個人的に、生まれてはじめて「とりま」という新しい言葉を聞いたときに、一瞬で、
まず、「とりま」という分からない部分が分かった。
そして、前後の文脈から、おそらく「スグに」的な意味なんだろうと予測ができた。
その後、意味を調べることで、「とりあえず、まぁ」の略語ということを理解し、次回以降リスニング可能になったどころか、スピーキングでも自然に使えるようになっていた。
そうです。
我々は、日本語のネイティブ(超上級者)であり、上記の(日本語における)9要素の記憶量と運用処理力が、マッチョな最強レベルなので、こういう芸当が自然にできてしまうわけです。
ちなみに2
■ また、中級者であっても、少し英語音声の難易度を下げて「分からない部分が分かる」レベルの音声素材をリスニングすれば、リラックス時でも、ある程度の学習効果が期待できます。
なぜなら、リスニングの基礎がある上に、上記と同様の理由で、分からない部分が際立つので、そのフレーズ・英単語を調べたり、繰り返し聞いて新しい音変化のパターンのデータ収集ができるからです。
具体的なレベルとしては、認知負荷「 i - 1 」の音声素材がそれに当たります。
※「 i = 学習者の能力」を表しており、100語の音声(テキスト)であれば、未知語が2、3語程度。
カンタンに言えば、ちょっとラクに感じるレベルの音声素材のことです。
※詳細は、CLAメソッドP26へ。
逆に、初心者~初級者でリスニングの基礎(9要素の記憶量と運用処理力)が固まっていない場合や、「分からない部分が分からない」ようなハイレベルな音声素材を選んでしまった場合は、学習しようがなく、ざせつにつながるリスクがあるので注意が必要です。
特に、初心者さんの場合は、学習対象となる音声素材はカンタンに感じられるものを選び、(映画やアニメなど)モチベーション用・英語学習の習慣づくり用の楽しむ目的の英語音声は別に選ぶようにしてください。
後者の、学習効果を狙わず、楽しむための英語音声については、以下で深堀りしていきます。
「聞き流し」は結局、意味ないのか?
いえ、3つ意味はあります。
1つ目
マインドブロックを壊せる
聞き流しによって、英語に対する意識を、文字ベースの文法・リーディングから、音声重視に変えてくれる効果があります。
いわば、マインドブロック(心の壁)を壊してくれます。
2つ目
学習内容(英単語や音のデータ)の記憶を定着させてくれる
「繰り返し」は、記憶定着に必須の行為です。
なぜなら、
繰り返すことで、学習内容が、一時的な短期記憶から、長期記憶へと移行するからです。
また、繰り返される情報は「長期にわたり記憶するに値する」「重要である」と脳で処理されるので、上記のように、
英語を「雑音ではなく意味ある重要なメッセージである」と脳に認識させる初歩的な学習効果が得られます。
つまり、
一度、ちゃんと意味を理解した英文を、何度も聞き流すことで、この2つの学習効果が得られるワケです。
もう少し欲を言えば、聞き流し(広く多く聞く多聴)の真逆にある、精聴(集中して深く1フレーズも逃さないように聞く方法)を事前に行うことで効果倍増です。
その精聴で、とくに効果的な手法は、シャドーイング(影のように聞こえたモデル音声をマネして声に出す学習方法)です。
なぜなら、
シャドーイングを通して、英単語の音や、音変化の情報だけではなく、英語独特の抑揚・リズム、強弱・英語の語順を含む、総合的な音韻情報が得られるからです。
これが、いわゆる英語独特のリズムと語順に慣れて、リスニング力が上がる仕組みです。
※あくまで、先述した9要素ある中の、「音韻情報」という1要素内での記憶量が向上した限定的な成長ではありますが。
まとめると、、、
先に意味を理解して、シャドーイングを行った英文を聞き流せば、文句なしです!
3つ目
英語に毎日ふれる習慣をつくれる
聞き流しは、英語に毎日ふれる習慣づくりとしては有効です!
とくに、聞き流しは、ながら時間と相性が抜群に良いです。
「通勤・通学しながら」や「家事をしながら」など、ながら時間を活用して、どんどん聞き流してください!
また、今では、決まった会話(CDなど)を聞き流すよりも、もっと楽しく、モチベが続きやすい英語音声素材があふれています。しかも、無料で。
その紹介の前に、1つ注意点があります。
上記で、、、
◆ 英語の音声自体が「(雑音ではなく)すでに意味ある言語」であると認識できる中級レベル以上の学習者は、聞き流しても無意識に言語に習熟できる
このことを示しました。
つまり、以下の英語音声素材は、中上級者用の負荷レベルなので、初心者さんは、学習効果を狙わずに、あくまでも、習慣づくりとして楽しむ目的で活用してください。
とくに、映画に関しては、洋楽同様に英語の音変化が激しく、かつ、視覚情報によって理解できているだけなのにリスニングできたと勘違いしやすい。そのため、学習素材としては超高負荷(上級者向け)なので注意。
英語音声素材1 | (無料)ボイシー |
英語音声素材2 | (無料)ポッドキャスト |
英語音声素材3 | (基本無料)「Cake(ケーク)英会話」という映画を題材にしたアプリ |
※ただ、決まった会話音声(CDなど)の方が、パッケージ化されている分、繰り返して聞きやすい利点もあります。
ちなみに
ちなみに2
■ 例外としては、 幼児向け人気アニメ「Caillou」などならば、初心者さんでも、ある程度の学習効果は期待できます。
※とはいえ、ネイティブの幼児向けなので、使われるフレーズや英単語が多く、意外にムズかしく感じられるかもしれません。
■ そういう場合は、 NHKゴガク番組(ラジオ・TV)なら、レベルに合わせて番組を選べますし、ていねいな日本語の解説もあるので、ムリせず続けられます。
※疑似英会話トレーニング機能などがある無料のアプリも便利です。
■ オーディオブック(児童書~ビジネス書まで)や絵本朗読のリスニングについては、コチラの記事へどうぞ。
また、以下のTED動画でも、楽しむことの大切さが強調されています。
お急ぎ用!
動画の要点【ピックアップ】
とにかく自然に毎日続けてしまうような「楽しい!」と思える自分なりのハマる言語学習法を見つけること
その楽しさに加えて、「メソッド(やり方)」、「システム(仕組み・ルーティン化)」、「忍耐」が必要
このTED動画内でリディア・マコワ氏(スロバキアの言語メンター)が主張されている通り、負荷レベルうんぬんの前に、継続に一番重要なことは、楽しめることです。
ですので、注意点は頭に入れつつも、毎日見たいぐらい映画や洋楽が好きなら、むしろ、やらない手はないですね!
元を取りましょう!
その前に、、、
そもそも、教材は何であれ、「購入した」という事実は、あなたの「成長して、変わりたい!」という意思表示でもあり、その未来を信じた投資自体が、まず尊い。
そして、すでに一歩動き出していることも、実はスゴイことです。
なぜなら、動き出しの一歩目が1番重いですから。
ですので、このまま歩みを止めずに、2歩目、3歩目と進んでいきましょう!
具体的には、、、
繰り返しになりますが、聞き流すだけでも、
マインドブロック(英語音声への抵抗)を壊すことができる
英語に毎日ふれる習慣をつくれる
さらに、上記のように、(※教材の説明では推奨されてないと思いますが)あえて、先に英文の意味を理解してから、繰り返し聞き流すことで、、、
英語を「雑音ではなく意味ある重要なメッセージである」と脳に認識させる初歩的な学習効果が得られる
学習内容(英単語や音のデータ)の記憶を定着させてくれる
さらにさらに、負荷を増すことで、より多くの学習効果を得られます。
例えば、先述のように、、、
- リピーティングやシャドーイングで聞き流しながら音声を発話する
- 1.2倍速や1.5倍速にして聞き流す(Audipoというアプリで速度を変えられます)
- 聞き流しで気になったフレーズの一部を替えて発話してみる(パターン練習)
- 少し難しい英文を理解して、またそれを聞き流す
などです。
負荷3のパターン練習というのは、、、
くわしく
パターン練習(パターンプラクティス)とは、
フレーズなどのパターンの一部を変える反復練習のことだ。
例えば、「I want to ~」(~したい)というパターン・フレーズの「~」部分を、speak English や go abroad などと入れ替えながら発話することで、英会話のバリエーションを増やすことが可能だ。
実際には、コチラのボイシー記事での紹介フレーズが、
「 Can I ~ ? 」(~して良い?)
Ex.「 Can I have some ? 」(ちょっと食べて良い?)
なので、「~」部分に色々単語を入れ替えて遊びます。
例えば、、、ちょっとやってみました。
こんな感じで、どんどん手持ちのコマを増やすように、”使える”フレーズを増やしつつ、とっさに口から英語が出てくる瞬発力(英会話の筋肉)もきたえていきます。
また、英単語は、その都度、パターン練習中に言いたくても言えなかった英単語を調べて、発音も含めて覚えていきます。
冒頭で、ご説明差し上げましたように、英語が話せる本質(原理・仕組み)は、、、
☑ 英語が話せる本質(原理・仕組み) = 脳内の英語データを増やし、その使用を自動高速化すること
ですので、
このパターン練習をとおして、スグ口から出てきて”使える”フレーズ(脳内の英語データ)の量を増やし、その使用をドンドン自動高速化(瞬発力UP)することで、英語が話せるようになっていきます。
実は、これが、いわゆる「ペラペラになっていく」主な仕組みです。
がっつり、このパターン練習を行いたい場合は、、、
» 「チャンク会話法の6つのステップ」へ
※英会話の筋肉・瞬発力UP(フレーズ使用の自動化・高速化)の仕組みの解説アリ。
【お持ち帰り用】まとめ
ポイント3つ
- 意味を理解した英文を聞き流せば、初歩的な学習効果(1.雑音処理回避 2.学習内容の定着)は得られる
- 逆に、理解してない英文をいくら聞き流しても、負荷が軽すぎるために、雑音として処理されてしまい、効果はほぼない
- ただし、英語を音声重視の意識にシフトし、英語に毎日ふれる習慣づくりとしては有効
最後に
結局、三日坊主(ざせつ)リスクが高い初心者さんにとって、英語学習を「続けること」自体が最初の目標になります。
ですので、まずは、家事や移動中などの「ながら時間」で、聞き流し教材をうまく活用して、ムリのない範囲で英語習慣をつくってみてください!
とくに、アプリは、机もテキストも不要ですし、継続的な習慣づくりにピッタリです。
また、アプリだと、がっつり勉強している意識すらなく、場所を選ばずどこでも1タップですぐ開始できます。ですので、会社でのお昼休みなどの「スキマ時間」の活用にも最適です♪
ちなみに
■ CD教材やダウンロード音声でも、スマホに取り込んでおけばOKです!
■ また、ボイシーやポッドキャスト、YouTubeでも、専用アプリもしくは、URLのブックマークをスマホ画面の見やすい位置に作っておけば、1タップでスグ始められます。
まずは、ながら時間、もしくは、スキマ時間の1分だけでも、毎日継続してみてください。
0と1って、大きな違いなので。
それでは、よい英語の旅を!
» 上記の「初心者向けの聞き流しアプリ」(1語からの英会話 & 英会話リスニング)のダウンロード先に戻る
» 上記の「習慣づくりの英語音声素材」(映画のアプリなど)のダウンロード先に戻る
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