たしかに、不安ですよね。
よく、「大人になってから英会話なんて始めても意味ないよ(笑)」みたいな否定的な意見も聞きますし。
でも、大丈夫です。
大人になっても英語はうまくなれます!
そう、断言します。
その理由は、のちほど。
はい。
とっておきの方を紹介します。
その前に、まずはネタバレで…
1分で要点!
★手っ取り早く結論 = 厳格な臨界期は存在しない。0歳から7~13歳の「敏感期」はある。しかし、その期間を過ぎても(大人になっても)、高度な英語(言語)運用能力にまで高めることは可能。
※臨界期とは?いつまで? =「思春期のはじまり(12~13歳)の時期を過ぎると、ネイティブのような言語能力を身につけるのは不可能になる」という仮説。
そして、個人的に、帰国子女を除いても、これまで20人以上は、留学先・英会話の先生(元同僚)等で、大人になってから母国語並まではいかなくても、ペラペラになった日本人に実際に会っているので、実在しますよ。中でも一人の女性の方は、ほぼネイティブレベルでした。
がんばれば、大人になってからでも、高みに行けます!
1分解説は以上です。
お急ぎの場合、または、ここで納得できる場合は、以下を読まなくてもOKです。ありがとうございました。
迷ったり、伸び悩んだら、ヒントがあると思うので、いつでもまた戻って来てくださいね(^^)
先にヒントをひろっておきたい場合は、もう少しお付き合い、よろしくお願いしますm(_ _)m
☑ 本記事の内容(メリット)
- 「大人でも臨界期関係なく、英語はうまくなれる!」と納得し安心できる
- その理由(臨界期の要因)を、ざっと把握できる
- 大人になってから英語がうまくなった実際の日本人が分かりモチベが上がる
☑ 本記事の信頼性
- 元イーオン英会話講師
- TOEIC980点
- 慶応義塾大学SFCにおいて:
第二言語習得研究に関する優秀賞を受賞
【実際の英会話の実力】
以上の「理論・研究」 と 「実践・現場」の両面から記事を書いています。
ちなみに、元々、私は、20歳以前は…
- センター試験で偏差値40台
- カタコト英語
で、全く英語が話せませんでした。身振り手振りと、知っている英単語を単発で連呼するだけでした。
英会話力が本当にゼロだった私でも、20歳(成人)以降から本格的に英会話に独学で取り組み、上記の音声レベルまでには上達しました。
ですので、ラクな道ではありませんが、あなたも、今から英会話を始めても確実に上達できます。
一緒に頑張っていきましょう!!
【臨界期】大人になっても、英語はうまくなれる
繰り返しになりますが…
要点(結論)
「大丈夫です。大人になっても、英語はうまくなれます!」
ということです。
誤解を恐れず、超簡単に言えば、
臨界期仮説については、65年以上かけて第二言語習得研究者たちの ”すったもんだ”(論争)があって、「英語は大人でもしゃべれるよ♪」という結論に落ち着いています。
その ”すったもんだ” 部分が以下になるので、特に専門用語の意味を理解する必要はなく、
”へぇ~”と眺めてもらうだけでOKです。
ちょ、ちょっとだけ、第二言語習得研究の世界(ダンジョン)をのぞいてみましょう!
臨界期の要因について|第二言語習得研究の知見より【大人の英語学習者へ】
まずは、臨界期の要因を「年齢経過による音の判断能力低下(脳機能低下)」に説明を求める諸説ですと、
要因1 神経の髄鞘形成(Myelination)説
要因2 脳の代謝作用(Metabolism)説(fMRIによる支持研究あり。Ex. Kim, Relkin,Lee & Hirsch らの研究等)
あたりでしょうか。
要因3 言語機能の側頭化(Lateralization)説 は、Wuillemin & Richardsonの研究で反証データが出されておりますし。
他には、
要因4 小容量・多学習(Less Capacity, More Learning)説
要因5 根本的相違(Fundamental Difference Hypothesis)説(問題解決機構とUGへのAccessibilityに説明を求める説)
要因6 「言語環境」(環境要因)やインプットの量的・質的違いに説明(要因)を求める「インプット・インタラクション説」は、臨界期の要因において、認知・行動主義(学習による自動化モデル)とは真逆の社会・構成主義(インプット仮説)の論説
など、臨界期の要因を指摘する諸説があります。
くわしく
カンタンに言えば、
認知・行動主義 = インドア派(おうちで反復練習!練習重視)
VS
社会・構成主義 = アウトドア派(外でしゃべりまくる!試合重視)
ってことやわな。
まぁ結論「両方大事じゃね?」ってことだ。
※臨界期仮説を学術的に主張し始めたのは、1959年のペンフィールド & ロバーツの論文、1967年のエリック・レネバーグの論文。
しかし、結局のところ、反証事例も百出しています。
ですので、「厳格な臨界期仮説」(S-CPH)は放棄すべきであり、ラメンデラ(Lamendella)が1977年に提唱した、「敏感期」(Sensitive Period)を採用する方が、現実的な最適解と言えます。
つまり、敏感期とは…
とする考え方です。
もっと簡単に言えば「大人になっても、英語はうまくなれる!」ということです。
※ただし、英語(外国語)が公用語ではない日本の言語環境においては、インプット量(インプット仮説)だけに依拠できず、パターンプラクティスなどの行動主義的な「学習」手法は要です。
お疲れ様でしたm(_ _)m
さらに、具体的な反証事例・データなど、詳細を知りたい場合は…
この本の、第2章「12才では遅すぎるのか」(P9~32)を参照してみてください。数多くの研究論文や書籍を読んできましたが、その中でも群を抜いた本物の良書ですので。
また、「本を買うほどじゃないけど、もーーちょっとだけ、サクっと知りたい」場合は、、、
» 拙著『 CLAメソッド(英語上達レシピ)』(無料)
この研究論文のP9とP10に、臨界期の概要がまとめてあります。
※量が多く重いので、その2ページだけでOKです。
ちなみに、P14~20には、英語の達人たちの成功パターンがまとめてあります。
臨界期を過ぎた「大人」になってから英語をマスターした日本人(達人)
繰り返しになりますが、帰国子女を除き、大人になってからペラペラになった日本人を20人以上、実際に見てきました。
☑ 上記の研究でも示されていますし、リアルでも、臨界期を過ぎた多くの日本人(いわゆる【純ジャパ】)が、大人になってから高度な英語力を身につけています。
その中でも、スペシャルな【純ジャパの英語の達人】は…
★ 宇宙飛行士 若田光一さん ★
以下の動画は「日本で生まれ育った純ジャパでも、頑張ればここまで英語ができるようになるんだ!」という希望を与えてくれます。※地球帰還後のインタビュー動画です。
若田パイセン。
以下の著書にも、「無線の英語が聞き取れなかった」など英語で相当苦労されたエピソードも数多くあり、勇気づけられます。
この書籍によると、動画の自信あふれる英語と姿勢からは想像もつきませんが…
高校生(※浦和高校)の頃は、行き帰りの自転車通学中に、ラジオの英語講座を録音したテープを聞きながら復唱したり、英語弁論大会などには緊張で震えながら出場されていたそうです。
また、中2の時に1ヵ月ほどアメリカにホームステイはされていますが(「自分の英語が伝わらず、苦い思いをした」とのことです)、
九州大学まで出られているので、帰国子女ではなく(いわゆる純ジャパ)、臨界期・敏感期(0歳から7~13歳)を過ぎた後から、ご自身の努力で、あの動画のレベルまで英語力を高められたということです。
最後に、一部引用:
我々も、この高みを目指して、一緒にがんばっていきましょう!!
■ おまけ:
「正しい」頑張り方(正しい努力の方向性/正しい戦略)について、第二言語習得研究を論拠に、”日本人に効率的な” 学習方法を動画にまとめておきましたので、もしお時間があれば、どうぞm(_ _)m
※純ジャパのための「ペラペラまでのロードマップ」解説動画です。
【お持ち帰り用】まとめ
- 臨界期はないが、敏感期はある
- つまり「大人になっても英語はうまくなれる!」
- その実例が、若田光一さん
こちらもCHECK(タブで開く)
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【全151選】英会話の勉強法大全【初心者の独学用】
☑ 手っ取り早く結論 = 初心者さんの上達ロードマップ(勉強法)は、カンタンに言えば、、、
「発音マスター ⇒ フレーズを使いながら覚えて、とっさに口から英語が出る瞬発力(英会話の筋肉)を上げる」
以上です。
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