はい。
たしかに、このCLAメソッド全116ページを読むのは、きついですよね。
そもそも「CLAメソッドって何?」という説明すらも、まだですし。
しかし、あえて1分で、実際の教材を使って答えるなら、スグ下のイメージ2枚です。
以下の2枚のイメージは、CLAメソッドの早見表(1番濃厚なロードマップ)の【おおまかな流れ】と【教材を入れた実装例】です。
(ざっくり結論イメージ)
英会話ペラペラ(達人)までの完全ロードマップ【1番濃厚】
上記の流れの中に、実際の教材例を入れてみると、、、
※コレを、深ぼり⛏
一見、カンタンそうに見えますが、テキトーに教材を学んでも効果は半減します。
ですので、当記事の内容をザックリ理解することで、
- 各教材の学習効果(ゴール)
- その学習効果につながる学習のポイント(各教材の効果的な使い方)
この2点をおさえてください。
その2点さえおさえられれば、あとは、あなたの好みやレベルに合わせて、教材を自由に選ぶことが可能になります。
本質はその2点ですので。
つまり、その2点をゲットできれば、「あなたに最適な」教材が選べるようになるメリットがあります。
その2点をおさえる他のメリットとしては、
- やみくもに教材を学習しなくて済む
- ゴールが明確になるので、成長進度が分かり、成長も実感しやすくなる
- ゴール(得たい学習効果)に到達したら、その教材はもう卒業OKで、必要以上に学習しなくて済む
です。
逆に、各教材ごとのゴール(逆算する比較対象)がないと、自分がどこまで進んだか分からず、成長が実感できません。
教材を「クリアー(卒業)して次に進む」というゲーム感・達成感も失われますし。
ですので、まずゴールです。
くわえて、学習のポイントもあれば、「方向(やり方)が、ゴールに向かっているか?」について、より精度の高いチェックもできます。
間違っていれば、ご自身で修正も可能になります。
ですね。
イメージとしては、
地図(ゴール)とコンパス(学習ポイント)を持って、
1つの宝探し(1教材によるスキルゲット)しに行く
という感じです。
はい。
以下が、
実際の教材例を入れ込んだ、一番濃厚なロードマップ(CLAメソッドの早見表)の解説です。
それでは、さっそく、解説に…
☑ 本記事の内容(メリット)
- 一番濃厚な完全ロードマップがわかる
- 学習のポイントもわかるので、英語の上達が加速する
- 成長の目途(めど)もつくので、迷いや不安が消える
☑ 本記事の信頼性
- 元イーオン英会話講師
- TOEIC980点
- 慶応義塾大学SFCにおいて:
第二言語習得研究に関する優秀賞を受賞
【実際の英会話の実力】
以上の「理論・研究」 と 「実践・現場」の両面から記事を書いています。
ちなみに、元々、私は、20歳以前は…
- センター試験で偏差値40台
- カタコト英語
で、全く英語が話せませんでした。身振り手振りと、知っている英単語を単発で連呼するだけでした。
英会話力が本当にゼロだった私でも、20歳(成人)以降から本格的に英会話に独学で取り組み、上記の音声レベルまでには上達しました。
ですので、ラクな道ではありませんが、あなたも、今から英会話を始めても確実に上達できます。
一緒に頑張っていきましょう!!
ちなみに
☑ ロードマップの信頼性:
拙著CLAメソッドP22(正確にはP22~25)が裏づけです。
☑ CLAメソッド自体の信頼性:
CLAメソッドは、慶応大学の優秀賞を受賞した論文です。
※2013年(29歳)に受賞した理由 : 第二言語習得研究を目的に、25歳時に1年生として慶応大学に入学したため。
はじめに。
文字面だけの定義は、、、
☑ CLAメソッド・・・Classified(段階別に分けられた) Language(言語) Acquisition(習得) メソッド(方法論)
です。
分けたのは、
留学なしでペラペラになった英語成功者【187名】の成功学習パターン集( CLAメソッドの P15にある英語上達レシピ)です。
この成功パターン集を、使いやすいように、段階(レベル)別に分けて、ステップ化しました。
その通りです!
もう一度。こちらです。
英語上達レシピ【超ざっくり早見表】
さらに、このステップ化した成功パターン集を、脳科学で、ゴリゴリに裏付けして理論武装したものが、CLAメソッドです。
エビデンスの塊です。
※質的・量的アプローチの両方で論証済。つまり、インタビュー法やレポート法による質的分析データから得られた共通パターンの整合性・再現性を、量的アプローチ(データの数値化と統計処理を基調とする手法)も用いて、さらに補強済。
一言でいえば、、、
CLAメソッドとは、再現性の高い、英語成功パターン集をステップ化した方法論です。
しいて言えば、ロードマップですが、116ページに渡っているので、広大かつ詳細すぎるマップですよね。
はい。
116ページを、ぎゅーーーーーっと、4枚の早見表に凝縮したので、「1番濃厚なロードマップ」と表現しています。
当サイト内には、他にいくつかロードマップがありますが、
それらは、この1番濃厚なロードマップ(カルピスの原液)を良い感じにうすめて、より分かりやすくしたもの(スグおいしいカルピスウォーター)です。
そうですね。
あまり考えすぎずに、楽しみながら大量のインプットと実践(大量のアウトプット)をこなす「自然習得」に近いスタイルがお好みなら、不向きです。
逆に、「学習による自動化」タイプの場合なら、有用かと。
つまり、効率を重視して、”英語クエスト” を戦略的に攻略する思考タイプ向けのメソッドですね。
はい。
ただ、この1番濃厚なロードマップの「論拠 & 裏づけ」と、第二言語習得研究(SLA)の専門用語をすべて理解するには、CLAメソッド全116ページを読みこなす必要があります。
しかし、ここでの狙いは、ザックリ6割ほど理解できることです。
理解を促すために、以下で、実際の教材例を入れ込むことで、このロードマップを具体化しています。
それでは、よろしくお願いします🙇🏻
リスニング
以下が、CLAメソッドにおけるリスニング学習手順(段階)の早見表です。
※青字を使い、1つずつ順を追って、簡潔にコメント解説していきます。
CLAメソッド!
段階1. 生の音を言語として認識する準備段階(フィルター段階)
※英語を雑音ではなく言語として認識する段階です。
準備1:単音26音の体得(慣れ)
※単音・・・ABCアルファベット26個の音のこと。
※リスニングにおける「慣れ」・・・脳内における、音声の「知覚と理解」処理の自動化および高速化のこと。段階1における「慣れ」は、主に知覚処理の自動化が、それに当たる。
準備2:聞こえる周波数音域の拡大
※日本語に比べ、子音中心に構成されている英語は、音声的に高い周波数を有するので、そこへの慣れを習得します。
段階2. リスニングの”基盤”作りの段階
基盤1:音声知覚の自動化(下位:メモリ中の初期処理)
※メモリ・・・脳内で、言語のループを行うことで言語処理を行うワーキングメモリのこと。
基盤2:ループの効率化による、リテンション(記憶保持)力の向上と内在化の効率化(中位:メモリ中の中心処理)
※内在化・・・言語ループにより、短期記憶を長期記憶に移すこと。
段階3. 音変化への”慣れ”(下位:メモリ中の初期処理)
※4つの慣れ(単音レベル ⇒ 単語レベル ⇒ 単文レベル ⇒ 文章・会話レベル)の中の、4つ目の慣れのこと。
段階4. 理解段階(上位処理:メモリと長期記憶データベースがリンクする意味理解の処理)
理解1:「理解処理段階でアクセスされる長期記憶内の6つのデータベース」へのアクセスの高速化
※脳内にある6つのデータベース・・・音韻、語彙、文法(統語)、意味、文脈(語用論)、スキーマ(背景知識)の6種類の仮想データベース。それぞれのつながりを強くすることで、理解処理速度を速めることが可能。
理解2:長期記憶データベースの情報量の向上
ここでは、上記のリスニング習得段階ごとに対応した、有効な手法/教材の説明をしていきます。
段階1. 生の音を言語として認識する準備段階(フィルター段階)
準備1:発音(単音)に特化した教材
⇒ 教材Ex. 『発音が良くなる本(DVD付き)』中経出版 など
準備2:高周波数に特化した教材
⇒ 教材Ex. 『奇跡の音』きこ書房 など
段階2. リスニングの”基盤”作りの段階
⇒ 教材Ex. 『究極の英語学習法 K/Hシステム 基本編 - 音声DL付』アルク など
※ただし、シャドーイング自体が負荷の高い手法なので、シャドーイング初心者の場合は、100語のテキスト中に知らない単語(未知語)が2、3語程度の、優しいレベルの教材を選ぶことが好ましい。
※シャドーイング・・・モデル音声に影のように続いて、テキストなしで、その音声を真似して発話する手法。
⇒ 手法:精聴(深く細かく聴く)。以下の、学習手順内で提示
学習手順1.教材をリスニング
※音のみを聴く。全く分からない場合は、テキストをサポートとして使用する。この際、視覚情報が入ってしまう映画などの教材を選ばないこと。
学習手順2.マンブリング(小声で行う初期のシャドーイング)
学習手順3.パラレルリーディング(音にフォーカスしながら、モデル音声とともにテキストを音読する手法)
学習手順4.英文の意味チェック
学習手順5.K/Hシステム方式のシャドーイング(シャドーイング、スラッシュ・リーディング/スラッシュ・リスニング、自分の声の録音、目的の意識化)によるProsody(基本のリズム、語調、強弱、抑揚)の習熟
学習手順6.コンテンツ・シャドーイング(意味をつかみながらのシャドーイング)
学習手順7.やまと言葉落とし(「やっぱり、~だよネ」など、日常会話で気軽に使っている日本語を使用して、意味を音声とリンクさせる)
学習手順8.リピーティング(音韻ループを効率化し、リテンション能力を向上させる)
※リピーティング・・・テキストなしで、句・節や文単位でモデル音声を止めて、聞こえたモデル音声をそのまま真似して発話する手法。
※一度に頭の中で保持できる単語数を増やします。
学習手順9.delayed シャドーイング(1秒遅れで行う、さらに負荷が増す強化版のシャドーイング)
学習手順10.レシテーション(暗唱)
段階3. 音変化への”慣れ”(下位:メモリ中の初期処理)
⇒ 教材Ex. 『フレンズ』(ホームドラマ・映画) など
※ネットフリックスやAmazonプライムビデオなどの、ストリーミング配信によるVOD(動画配信サービス)でもOKです。こちらは、すぐ再生できる高速サクサク感と、 Chromeの拡張機能により日英字幕(同時表示・辞書機能付き)が見やすいメリットがあります。ただし、配給会社との契約満了などの理由で、学習していた映画・ドラマが途中で見られなくなったり、期限付きでしか見られないなどのデメリットがあります。
※一方、DVD・Blu-rayであれば、手元に現物があるので「これを学習して制覇した感」が明確に得られるメリットと、無期限でずっと所有できるメリットがあります。ただし、日英字幕の同時表示ができないので、意味を理解する際に、ご自身で調べる手間が多少かかるデメリットがあります。
⇒ 手法:以下の、学習手順内で提示
学習手順1.映画(ネイティブのナチュラルスピードの会話教材)のディクテーション
※聴こえた内容をそのままノートに書き写す手法。
学習手順2.映画(DVD)のシャドーイング(=アクティング/演技)
※アクティング・・・英語だけではなく、登場人物になりきって、しぐさや口調まで真似て、英語で演技をしてみる手法。
学習手順3.慣れてきたら耳だけで、もう一度ディクテーション(文字におこさず、聴こえた内容を口に出してみる手法・オーラルディクテーション)
学習手順4.最後にもう一度、アクティング
この4つの手順を「1セット」として、他の映画・ドラマでも繰り返す。
段階4. 理解段階(上位処理:メモリと長期記憶データベースがリンクする意味理解の処理)
⇒ 手法:多聴(広く多く聴く)
具体的には、、、
☑「映画を楽しむ+意味調べ」のセット
☑ ”生の英語”(ネイティブが話すナチュラルな英語)に、どんどん触れていく
※たとえば、英語のTV(ドラマ・アニメ・トークショー・ニュース番組など | VoiceTubeというアプリが便利)/ラジオ・ポッドキャスト・ボイシー/SNS(特にYouTube)/プレゼン・講義(TEDなど)/会話/洋楽(歌)など
⇒ 教材Ex. 『 Cake(ケーク)』という映画・動画を題材にした英会話学習アプリ(基本無料) など
たとえば、この Cake(ケーク)では、ハリーポッターなどの映画や、上記で紹介した『フレンズ』といったアメリカのホームドラマなども多聴できます。
この Cake(ケーク)は、ただただ多聴(広く多く聴く)するだけでも効果的です。
ただ、もっと脳への負荷を上げて、効果を上げたい場合は、以下の3ステップの使い方がオススメです。
この使い方は、Cake(ケーク)の特徴である、切り抜きショート動画である点と、字幕機能を生かしています。
具体的には、段階3(音変化への慣れ)で行った、精聴(じっくり聴く)テクニックと多聴をミックスした手法です。
個人的にも、この手法を使ってCake(ケーク)で多聴して、さらにリスニング力が向上しました。
3ステップ!Cake(ケーク)のオススメの使い方【中上級者向け】
step
1字幕を非表示にして、オーラルディクテーション
step
2字幕で答え合わせして、リピーティング
step
3字幕をまた隠して、シャドーイング
1つずつ、解説していきます!
step
1字幕を非表示にして、オーラルディクテーション
※くり返しになりますが、オーラルディクテーションとは、聴こえた音声を文字として書き写しせずに、そのまま口に出してみる手法。
上図の指し棒の先をタップして、字幕を「OFF」にします。もしくは、単純に、目を閉じます。
その理由です。字幕アリのまま初手で聞き取りを行うと、字幕で理解できただけで、本当は聞き取れていない部分まで「聞き取れた!」という勘違いが起こります。それを防ぐためです。
ちなみに、1セリフずつ聴き取りしたい場合は、上図内の右下にある Drill(ドリル)ボタンをオンにすると、自動的に字幕が隠されてリピート再生になります。
※もしくは、「設定」内にある、「自動演出モード」をオンにしても、次の動画再生時から、同じ仕様になります。
step
2字幕で答え合わせして、リピーティング
字幕を表示して、自分が発話した内容と合っているか確認します。
その後、そのまま、字幕を見ながらリピーティング(音声に続いて発話)を行います。
step
3字幕をまた隠して、シャドーイング
※くり返しになりますが、シャドーイングとは、モデル音声に影のように続いて、テキストなしで、その音声を真似して発話する手法。
最後に、また字幕を非表示、もしくは、目を閉じて、シャドーイングを行って終わりです。
お疲れ様でした😌
ちなみに
■ ラップのような超音速のセリフや長いセリフは、再生スピードを遅くするか、1セリフ(1シーン)ごとのリピート再生機能を活用して、シャドーイングを行えばOKです。それでも追いつけない場合は、1セリフずつ再生をストップしてシャドーイングして下さい。完ペキは手放します。メインの目的は、多聴で量をこなすことなので。
例外 ただし、気に入ったショート動画や英語フレーズがある場合は、字幕なしで完ペキにシャドーイングできるまで、徹底的にくり返し行うのもアリです。さらに、セリフを暗唱(レシテーション)して、アクティング(登場人物になりきって演技するように発話)までできたら、血肉レベルにまで英語フレーズが身につきますし。
というワケで、この両者は、使い分けてください!
■ また、Cake(ケーク)には、復習機能もあります。ですので、折を見て、お気に入り動画は復習可能です。
※もちろん、映画やTVなどを、英語学習を始めたばかりの初期に聴くのはOKです。しかし、あくまで学習効果を期待せずに、英語に慣れるためや、モチベーション維持を目的として、楽しみながら聴くことが大切。
映画やTVの教材選択について
■ 人間には、限られた注意資源(カンタンに言えば集中力)というものがあります。
例えば、よちよち歩きから成長して、歩くという行為に慣れて自動化すれば、歩きながら、話したり、食べたり、他事をすることが可能になります。
それは、自動化によって、注意資源の使用を最小限に抑えることができるからです。
同様に、段階3まで学習を終えられた場合は、すでにある程度リスニングが自動化し、注意資源に余裕ができるので、視覚情報にも対応できるというわけです。
それが、もし、リスニングを始めたてで、TVや映画を教材に選択しようものなら、視覚情報にも対応できず、聴くこと(音声)に集中できないという状況が生まれてしまいます。
また、実際はリスニングができていないのに、視覚情報によって、分かったつもりになってしまいます。
ここは誰もが一度は、はまってしまう落とし穴です。
どうかご注意を。
※あくまで、たたき台ですので、同系の教材であれば、あなた好みの教材に変更可能です。
各段階(ごとにゴールとなる学習効果)に対応した教材を、すでにお持ちの場合は、そのまま使ってください。
※特に、新しく買う必要はありません。
以上が、CLAメソッドにおけるリスニングの理解とリスニングの上達方法(学習手順)の説明でした。
リスニングに特化して学習したい場合は、ここを参考にして、あなたのレベル(段階)に合った、あなたの好きな教材を使って、コツコツと学習を進めてみてください😌
スピーキング
以下が、CLAメソッドにおけるスピーキング学習手順(段階)の早見表です。
※青字を使い、1つずつ順を追って、簡潔にコメント解説していきます。
CLAメソッド!
段階1. 舌作りの段階
※発音など、英語を発話するための基礎づくり段階です。
段階2. 行動主義的手法から構造主義的手法への移行段階(チャンク会話法の6つのステップ)
※この2つの「主義」については、カンタンに、すぐ下のポイントで解説。
※「チャンク会話法の6つのステップ」は後述。
運用段階2-1: 表現チャンクの集積
運用段階2-2: 正確さよりもある程度の流暢(りゅうちょう)さを意識
運用段階2-3: チャンクの運用の自動化と正確さの向上
段階3. さらなる流暢さと機転の利いた会話(構成主義的手法の段階)
ポイント : 行動主義と構成主義的手法を組み合わせる
【認知・行動主義的手法】
(※教室で行われているような手法)
たとえば、音読、パターンプラクティス、パラレルリーディング(CD等のモデル音声を聞きながら発音・音読すること)、文法、表現チャンク(フレーズ)の繰り返しによる暗記・暗唱など。
VS
【社会・構成主義的手法】
(※英会話のような実践的な手法)
たとえば、会話、独り言、会話シミュレーション、実況中継、会話の反芻(はんすう)など。
2つを組み合わせる
パターンプラクティスの繰り返し、音読、独り言などにより、チャンク(フレーズ)使用の自動化が促進され、注意資源が余ることで、さらに高次な会話が可能になる。その自動化されたチャンクを、実際の英会話のなかで利用し、それぞれのチャンクごとの習熟度を上げることで、より柔軟な会話が可能になる。
ここでは、上記のスピーキング習得段階ごとに対応した、有効な手法/教材の説明をしていきます。
段階1. 舌作りの段階
- 単音26音の発音(手法 : 発音本のパラレルリーディング)
- 基礎的な単語の発音を体得、舌作り(音、文字、脳、舌の連結)
- 「日本語的英語」の語彙(中間言語)から、「英語的英語」の語彙への変換作業 Ex. キャリア と career (/kəríər/) の違い
- 初歩的文法の体得と活用形の練習( 英語における”九九”)
- 過去、未来、受け身、現在完了などの基礎文法の理解と体得
⇒ 教材Ex. (リスニングセクションと同様の)『発音が良くなる本(DVD付き)』中経出版 など
⇒ 教材Ex. 『中学英語で言いたいことが24時間話せるパート1』南雲堂 など
※あくまでスピーキングに特化した、基礎文法を学ぶテキスト(基礎語彙もこのテキストで習得)。
※段階2にて、パターンプラクティスを行うチャンク集としても活用可能。
段階2. 行動主義的手法から構造主義的手法への移行段階(チャンク会話法の6つのステップ)
チャンク会話法の6つのステップ
step
1フレーズ表現集(チャンク集)の丸暗記
※運用段階2-1へ
step
2パターン練習(パターンプラクティス・英会話の筋トレ)
※運用段階2-1,2,3へ
step
3CDなどのモデル音声で、表現例文のパラレルリーディングを行いリズムを体得
※運用段階2-2へ
step
4さらにパターン練習を行い、その例文の後に、一文ずつ新たな内容を加えながら独り言
※運用段階2-2,3へ
step
5ボイスメモアプリなどで発話を録音して確認と修正
※運用段階2-2,3へ
step
6テーマ決めて、体得した表現チャンクを使って自由に独り言
※運用段階2-3へ
運用段階2-1: 表現チャンクの集積
⇒ 手法:表現集、パターンプラクティス、英語の”九九”の活用表、リスニングセクションにおけるシャドーイングや映画アクティングからの一部転移
⇒ 教材Ex. 『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100【CD・音声DL付】』アルク など
※基礎チャンク集(入門初級レベル)。
※パターンプラクティスを行うチャンク集として活用。
【パターンプラクティスの具体例】
上記で紹介した『英会話なるほどフレーズ100』の1つ目の紹介フレーズが、
「Go ahead and ~ .」(どうぞ ~ してください。)
Ex.「Go ahead and use mine.」(どうぞ私のを使ってください。)
この「~」部分に色々単語を入れ替えて遊びます。
例えば、、、ちょっとやってみました。
こんな感じで、どんどん手持ちのコマを増やすように、”使える”フレーズを増やしつつ、とっさに口から英語が出てくる瞬発力(英会話の筋肉)もきたえていきます。
※他にも、 英会話アプリを、チャンク(フレーズ)集として活用可能。
運用段階2-2: 正確さよりもある程度の流暢(りゅうちょう)さを意識
⇒ 手法:英会話、パターンプラクティス、パラレルリーディング
※パターンプラクティスや、CDなどのモデル音声でパラレルリーディングを行う際、この運用段階では、リズム・流暢さを意識して行う。
なぜならば、
始めは、正確さよりも、ある程度の流暢さを重視した方が、学習が進みやすいという英語学習成功者の共通パターンがあるため。(「通じた!」という喜びの感覚が始めは大切。)
※その共通パターンについての詳細は、 CLAメソッドのP18 と P61 へ。
「流暢さ」と「正確さ」のトレードオフについて・・・注意資源には限りがあるため、発話する際に、流暢さを意識すると、正確さが失われる。その逆もしかり。
⇒ 英会話Ex. 『イーオンのオンライン英会話・VR(メタバース)英会話』 など
※チャンク会話法で練習したチャンク(フレーズ)を、実際の英会話で試し、フィードバック・修正してもらう。
☑ 英語は勝手に湧いてこないので、英会話スクールなどの実践(本番・試合)前に、自宅でパターンプラクティスなどの反復練習を行い、インプットを充実させておくことが大切。
つまり、フレーズ(例文)をしっかり覚えて、活用練習を事前に行っておくことが大切。
その後に、その練習で鍛え抜いたフレーズ(インプット)を腕試しとして、英会話の本番で、発話(アウトプット)して使ってみる。
ココに注意
■ 日本における、週1~2時間ほどの英会話レッスン(試合)だけでは、インプット量が少なすぎるため、レッスンのみでインプットを充実させるのはムズかしい。
ですので、レッスンは、試合・実践の貴重な場ととらえて、練習したフレーズが通じるかどうかのチェックと、フィードバック・修正をしてもらうようにする。
その方が、英会話スクールを最大限に生かすことができ、英会話の上達もより早くなる。
例外 例外は、留学などで、マンツーマンレッスンを毎日5~6時間も受けられる環境があれば、レッスン内だけで、アウトプットだけではなくインプットも充実させられることが可能。
ただし、そのようなレアケースであっても、自宅でのパターンプラクティスを加えて行えば、さらに上達は加速する。
なぜなら、この大人の特権である「すでに発達した認知能力を使った学習」は、インプット頼りの子供の自然習得よりも、成長スピードを早めることが可能であるため(流暢さは負けてしまうが)。
※その論拠は、 CLAメソッドのP50 へ。
運用段階2-3: チャンクの運用の自動化と正確さの向上
⇒ 手法:独り言、パターンプラクティス
⇒ 教材Ex. 『英会話ペラペラビジネス100【音声DL付】』アルク(Kindle版/電子書籍もアリ) など
※チャンク集(中級レベル)。
※「正確さ」を意識しながら、パターンプラクティスを行うチャンク集として活用。
段階3. さらなる流暢さと機転の利いた会話(構成主義的手法の段階)
⇒ 手法:英会話
⇒ 手法:リスニングセクションにおける映画アクティングや歌(からの一部転移)、ボイスメモアプリを用いて テーマを決めた独り言(会話シミュレーション)
⇒ 教材Ex. (リスニング段階3と同様)『フレンズ』(ホームドラマ・映画) など
※フレンズなどのドラマ・映画から、”生きた英語”のチャンク(フレーズ)を収集し、パターンプラクティスでそれらのチャンクに習熟し、引き続き英会話で実践と修正を繰り返す。
くり返しになりますが、、、
※ネットフリックスやAmazonプライムビデオなどの、ストリーミング配信によるVOD(動画配信サービス)でもOKです。こちらは、すぐ再生できる高速サクサク感と、 Chromeの拡張機能により日英字幕(同時表示・辞書機能付き)が見やすいメリットがあります。ただし、配給会社との契約満了などの理由で、学習していた映画・ドラマが途中で見られなくなったり、期限付きでしか見られないなどのデメリットがあります。
※一方、DVD・Blu-rayであれば、手元に現物があるので「これを学習して制覇した感」が明確に得られるメリットと、無期限でずっと所有できるメリットがあります。ただし、日英字幕の同時表示ができないので、意味を理解する際に、ご自身で調べる手間が多少かかるデメリットがあります。
※あくまで、たたき台ですので、同系の教材であれば、あなた好みの教材に変更可能です。
各段階(ごとにゴールとなる学習効果)に対応した教材を、すでにお持ちの場合は、そのまま使ってください。
※特に、新しく買う必要はありません。
以上が、CLAメソッドにおけるスピーキングの理解とスピーキングの上達方法(学習手順)の説明でした。
スピーキングに特化して学習したい場合は、ここを参考にして、あなたのレベル(段階)に合った、あなたの好きな教材を使って、コツコツと学習を進めてみてください😌
リーディング
以下が、CLAメソッドにおけるリーディング学習手順(段階)の早見表です。
※青字を使い、1つずつ順を追って、簡潔にコメント解説していきます。
CLAメソッド!
段階1. 基礎単語と文法構文の習熟
※英語を読むための、根本的な基礎づくり段階です。
段階2. 文字と音(内語)のつながりの強化段階(音読段階/リーディングの基盤作りの段階)
※内語・・・頭の中で自分が発している音声。
※精読(細かく分析的に読む手法)を行う段階です。
段階3. 多読段階
※多読(広く多く読む手法)を行う段階です。
ここでは、上記のリーディング習得段階ごとに対応した、有効な手法/教材の説明をしていきます。
段階1. 基礎単語と文法構文の習熟
⇒ 教材Ex. 『中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。』学研プラス など
⇒ 教材Ex. 『英単語アプリ mikan (ゲーム感覚で単語暗記)』 など
☑ 日常英会話を目指す場合 : 1000単語暗記が目安(ゴール)
もしくは、
☑ それ以上を目指す場合 : 3000単語暗記が目安(ゴール)
この2つを目安(ゴール)にして、最初は暗記学習をおこなってください。
その論拠は、基礎1000語が、全体の英会話の85%(3000語でなんと98%!)を占めているという以下のデータです。
段階2. 文字と音(内語)のつながりの強化段階(音読段階/リーディングの基盤作りの段階)
⇒ 手法:音読(精読)
⇒ 教材Ex. 『速読英単語 必修編【音声無料・英単語アプリ mikan にも対応】』Z会 など
※上記の速読英単語など、ご自身が8割程度理解できるテキストを使うのが好ましい。DL音声・CD付きなどで、モデル音声とともに音読(パラレルリーディング)できるテキストなら、なお良い。
音読の効用
音読を通して、文字と音のつながりを強化し、それを繰り返すことで、ディコーディング(文字の音声化)の自動化・スピードが促進される。
※ディコーディング(音韻符号化)・・・「文字を見て ⇒ その語彙を脳内の長期記憶データベースから検索して ⇒ ワーキングメモリのループに内語として音声化する」という下位処理。
それにより、理解(上位処理)に、より多くの認知・注意資源を費やすことができるようになり、理解度も上がる。
また、音読によって、ループ中の復唱能力も向上するため、リテンション能力が上がり、インプットされた情報(学習内容)が短期記憶でとどまらず長期記憶になりやすくなる(長期記憶データベース量が増強される)。
さらに、音読によるリテンション能力向上は、リスニング能力の向上にまで効果が波及する。
音読の留意点
- 音読は負荷が小さいことが難点であるため、常に速いスピード(高負荷)で行うこと、そして、スピードの向上を意識して行うことが重要。
- 音読は集中型ではなく、長期継続型で繰り返すことで効果が増す。
- 音読は教材をまず理解してから行うこと(長期記憶データベースへのアクセスの高速化に伴う理解度の向上、音韻符号化・単語認知の自動化、内在化の高速化も同時に行えるため)。
- それに伴い、音読をする前に、理解のための精読(細かく分析的に読む手法)を行うことになる。
- 音読はモデル音声をしっかり聞いてから行う方が好ましい。中間言語(日本語式英語発音)の排除のため。
- そのため、教材に関しては『速読英単語』など、モデル音声を確認できる教材で行うこと。
- 手法自体に高い負荷がかかるシャドーイングと違い、音読は負荷がそれほど高くないため、学習者のレベル( i )よりも少し高め ( i + 1 ) 程度の、少し背伸びをするくらいの負荷を与える教材が好ましい。
- 多読ではなく、深くじっくり音読する意識で行う。
※ソースは、 CLAメソッドP70へ。
「母語を介さず理解する・英語語順で前から読めるようになる」仕組み
「慣れ」と言ってしまえば、そこまでですが、その「慣れ」の正体は、、、
音読などで読書量をこなすことによる精読能力UP、つまり、統語(文法)処理と理解処理の自動化と高速化です。
この精読能力UPによる具体的な効果が、その2つの仕組みです。
もう一歩だけ、踏み込みます。
精読能力UPによる効果1.母語を介さず理解できるようになる
例えば、、
私たち日本人は、「fire」という文字を見た瞬間に、一度「火」という日本語に訳してから、脳内から「火というイメージ」を検索し、理解に至ります。
ですが、
単語単位であっても、英語に”慣れ”親しめば、「fire」と見た瞬間に、日本語をバイパスして「火というイメージ」に直結する回路ができるようになります。
図解はこちら。
「Fire ⇒ 火 ⇒ 火のイメージ」だった理解の流れを、「Fire ⇒ 火のイメージ」のように直接ひもづけ直していく。
そして、英単語・フレーズの聞き取り/発話使用/音読などの反復により、そのひもづけたパイプをさらに太くしていく。
そうすることで、心的イメージへの英語との直接的なつながり(母語の日本語を介さない理解回路)をつくっていくことができます。
つまり、頭の中で、和訳せず、英語を英語のまま理解し、日本語を介さずに英語を発話できるようになるわけです。
※単語認知(メンタルレキシコンという心的辞書内への語彙情報アクセスに関係する心的操作)の自動化の一種でもあります。
精読能力UPによる効果2.英語語順で前から読めるようになる
「火」ではなく「Fire」が先に使われるようになるのと同様に、精読能力UPに伴い、日本式英語文法(語順)ではなく英語式文法(語順)が先に使われるようになります。
すなわち、
「精読能力(統語処理と理解処理の自動化と高速化)」を向上させることで、日本語式統語処理(後ろから理解の順番)よりも、日本語式をバイパスして、英語式統語処理(前から理解の順番)が優先的に使われるようになるわけです。
※もちろん、「基礎語彙力と文法構文の習熟」、「音韻符号化(ディコーディング・文字の音声化)の自動化」がされている事は前提です。
段階3. 多読段階
⇒ 手法:雪だるま方式の多読法
☑ 偏ったテーマの文章を大量に読みこなすことで、雪だるまのコアとなるような多読の基礎(主に語彙量/スキーマ情報量/大意をつかむ能力の向上)を醸成し、その多読の基礎をベースに様々な文章を多読していく手法
⇒ 手法:雪だるま方式の語彙習得法
☑ 偏ったテーマの単語集で集中的に語彙数を増やすことで、雪だるまのコアとなる語彙群を獲得し、その語彙群をベースに他のテーマの語彙も覚えていく手法
※やみくもに多読を行うのではなく、たとえば、経済なら経済に特化したテーマの英文を大量に読みこなす。それにより、雪だるまの核(経済での独特な言い回しや語彙の習得)ができるので、雪だるま式に語彙も言い回しも増えていき、多読スピードもさらに向上していく。
⇒ 教材Ex. 『レシピーという英語アプリ』(多読に最適) など
※このレシピー(元POLYGLOTS:ポリグロッツ)には、多読用の英語の記事(日本語訳付きの記事もあり)が数多く用意されており、1タップで日本語の意味(発音付き)も分かる。また、スラッシュリーディング用のスラッシュも入れることができたり、ペースメーカーや難易度表示などもあり、非常に便利。
もしくは、以下の【ランガク】という、マンガで楽しく英語多読できるアプリを活用する。1タップで日本語訳や辞書も呼び出せる、すぐれもの。
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☑ 手っ取り早く結論 = ランガクのオススメの使い方【初心者さん向け3ステップ】
Step1.『エンペラーといっしょ』というマンガでパターン練習
Step2.4周テクニック
Step3.パターン練習と4周テクニックのコンボ技をくり返す
以上です。この3ステップを、深ぼりしていきます!
続きを見る
※あくまで、たたき台ですので、同系の教材であれば、あなた好みの教材に変更可能です。
各段階(ごとにゴールとなる学習効果)に対応した教材を、すでにお持ちの場合は、そのまま使ってください。
※特に、新しく買う必要はありません。
以上が、CLAメソッドにおけるリーディングの理解とリーディングの上達方法(学習手順)の説明でした。
リーディングに特化して学習したい場合は、ここを参考にして、あなたのレベル(段階)に合った、あなたの好きな教材を使って、コツコツと学習を進めてみてください😌
ライティング
以下が、CLAメソッドにおけるライティング学習手順(段階)の早見表です。
※青字を使い、1つずつ順を追って、簡潔にコメント解説していきます。
CLAメソッド!
段階1. 基礎単語と文法構文の習熟(リーディングの段階1と同じ)
※英語を書くための、根本的な基礎づくり段階です。
段階2. 英借文の習熟と文章の添削
※英借文・・・スピーキングの段階2で紹介している「チャンク会話法」と同じく、論述用のチャンク・フレーズを使って(表現を借りてきて)、そのチャンクの一部を変えて、自分のアウトプットとする手法。
※この「英借文」によるパターンプラクティスを行い、アウトプットに習熟する段階です。
段階3. ライティングのアウトプット実践量を増やす・リーディングからの転移
※リーディング能力向上に伴う、自動的なライティング能力の向上。
※つまり、リーディングの段階3である多読レベルに入れば、多読から新しいチャンクを収集し、それを自分のチャンクとして、アウトプット時に使いこなせるようになります。
ポイント : 「閉ざされた文法」から「開かれた文法」への進化
上記の通り、リーディング力が多読可能なレベルにまで成長すれば、多読を通して、お気に入りのフレーズ(ライティング用チャンク)を、自動的に収集できるようになる。
このレベルにまで学習が進めば、学習初期段階では、インプットされた情報を処理するためだけに、受動的な形でしか活用されなかった文法(統語データベースとその処理)が、「開かれた文法」に進化を遂げる。
つまり、
パターンプラクティス(英借文)を通してアウトプットを重ねることで、文法の能動性が開発される。そして最終的に、チャンクを自動的に収集し、それを再利用できる形で文法処理関連データベースに記憶していくことが可能になる。
いわば、「閉ざされた文法」から、「開かれた文法」への進化とも呼べるべき現象が起こる。
ここでは、上記のライティング習得段階ごとに対応した、有効な手法/教材の説明をしていきます。
段階1. 基礎単語と文法構文の習熟(リーディングの段階1と同じ)
段階2. 英借文の習熟と文章の添削
⇒ 手法:英借文、英文添削
くり返しになりますが、
英借文とは、チャンク会話法と同じく、論述用のチャンク集を使って(表現を借りてきて)、そのチャンクの一部を変えて、自分のアウトプットとする手法です。
※チャンク・フレーズ集の補助があるため、英文が書きやすい利点があります。
【英借文の具体例】
例えば、
When it comes to ~ ,( ~ に関しては、)
という論述向きのチャンクを使い(表現を借りてきて)、以下のようにパターンプラクティスを行い、実際にアウトプットしていく。
When it comes to [ this issue ],(この問題に関しては、)
When it comes to [ decision making ],(意志決定に関しては、)
When it comes to [ the controversial hypothesis ],(その論争上の仮説に関しては、)
⇒ 教材Ex. 『英文ビジネスEメール 実例・表現1200』Z会 など
※ビジネス文書用のチャンク(フレーズ)集です。
⇒ 教材Ex. 『最新 英語論文によく使う表現 基本編』創元社 など
※学術論文用のチャンク(フレーズ)集です。
これらのライティング用のチャンク(フレーズ)集を使って書いた英借文を、添削サービスに提出し、フィードバックをもとに修正を繰り返します。
※添削サービスは、すぐ下の段階3で紹介します。
学習手順1.英借文(パターンプラクティス)
※チャンク表現をより柔軟に即座に使えるように何度も書く練習を重ね、すぐ柔軟に使えるチャンクの数も増やしていく。それにより、自由に英語を書くことができるようになります。
学習手順2.添削
※抵抗なく自分の考えを英文として表現できるレベルにまで、使えるチャンクを獲得したら、オンライン添削などで、ネイティブの方/日本人の英語専門家の方に直接修正してもらいます。
学習手順3.添削フィードバックをもとに改善を繰り返す
※添削してもらうことで、より表現の正確さに磨きをかけ、最終的には、正確かつ、自在にライティングを操れるレベルを目指します。
段階3. ライティングのアウトプット実践量を増やす・リーディングからの転移
⇒ 手法:英文添削、英語日記、SNS投稿・チャット、ビジネス文書・Eメール作成・プレゼン資料、ブログ、学術論文など + リーディングセクションにおける多読を通したチャンク・フレーズ収集
⇒ 教材Ex. 英文添削サービス『アイディー(IDIY)』 など
ちなみに
■ 校正者がネイティブ講師の場合: 細かいニュアンスまで正確に修正できるメリットがあります。
VS
■ 校正者が日本人の英語専門家の場合: 日本人の独特な心情や表現のクセも分かるので、意訳や表現の提案をしてくれるメリットがあります。
※『英文添削アイディー(IDIY)』などは、どちらか選択可能。
■ また、英借文とはいえ、何を書いたらいいか迷う時は、ワークブック形式のライティング添削講座があるサービスの利用もアリです。
※『英文添削のフルーツフルイングリッシュ』など。
■ ライティングの添削を行った上で、その内容をもとに英会話を行うサービスもあります。
※『オンライン英会話のベストティーチャー』など。
最後に、
リーディングからの転移について。
⇒ 手法:リーディングセクションにおける多読を通したチャンク・フレーズ収集
⇒ 教材Ex. (リーディング段階3と同様)『レシピーという英語アプリ』(多読に最適) など
※このレシピー(元POLYGLOTS:ポリグロッツ)には、多読用の英語の記事(日本語訳付きの記事もあり)が数多く用意されており、1タップで日本語の意味(発音付き)も分かる。また、スラッシュリーディング用のスラッシュも入れることができたり、ペースメーカーや難易度表示などもあり、非常に便利。
※あくまで、たたき台ですので、同系の教材であれば、あなた好みの教材に変更可能です。
各段階(ごとにゴールとなる学習効果)に対応した教材を、すでにお持ちの場合は、そのまま使ってください。
※特に、新しく買う必要はありません。
以上が、CLAメソッドにおけるライティングの理解とライティングの上達方法(学習手順)の説明でした。
ライティングに特化して学習したい場合は、ここを参考にして、あなたのレベル(段階)に合った、あなたの好きな教材を使って、コツコツと学習を進めてみてください😌
(完全ロードマップのおさらい。)
まとめ。 英語上達レシピ【超ざっくり早見表】
上記の流れの中に、実際の教材例を入れてみると、、、
4技能の教材ベースの学習フロー【超ざっくり早見表(教材の実装例)】
この2枚の【超ざっくり早見表】が、冒頭の、英会話ペラペラ(達人)までの完全ロードマップ【1番濃厚】です。
つまり、
上記1枚目イメージ内の4技能における各段階(成長レベル・学習効果の獲得)を、2枚目イメージ内の教材で1つずつ達成していきます。
それにより、パズルが組み上がるように、終局ゴールに到達できます。
その終局ゴールとは、、、
第二母国語・ネイティブ並みの言語(英語)運用レベルです。
いわゆる、「英語をペラペラ聴いて話せて、スラスラ読んで書ける」達人の領域です。
あいまいなまま「ペラペラ」の終局ゴールを目指していると、何となくムリゲー感がありませんか?
しかし、こうやって、「ペラペラ」の解像度を上げて、1つずつ終局ゴールへのステップが目に見えれば、行けそうな気がしてきます。
現実味が増します。
少なくとも、学習手順における、迷いや不安は大幅にカットできたはずです。
ですです。 結局、ゴール達成には、継続が必須なので。
その継続を支えるのは、「論理的にステップが明確で行けそうな感じ」という安心感からくる持続的モチベーションなので。
とくに、壁にぶちあたって伸び悩んだ時に、この根底の確信感がないと、心がブレます。
止めてしまいそうになります。
「本当にコレで、うまくなるの?」
「これ以上やっても、意味ないんじゃないか?」
といった不安に押し負けそうになります。
これまで何度もくじけそうになった経験をされてきた、英語に本気のあなたになら、この意味が身にしみて分かるはずです。
ですので、
今、あなたが、「英語うまくなれそうな安心感」をすこしでも感じてくださっているなら、本当に幸いです。
【おまけ】手法・教材を自分好みに入れ替えるコツ
ウラのネタバレで、、、
☑ Why(ゴールとなる学習効果・段階) ⇒ How(手法・勉強法) ⇒ What(教材)
実は、この流れで、当記事は構成されています。
要するに、1番本質のゴールとなる学習効果・段階(Why)につながるのであれば、手法(How)と教材(What)は何でもOKということです。
そして、ここの【おまけ】を読まれている時点で、あなたは、その1番本質のゴールとなる学習効果・段階(Why)を、当記事を通して、すでにザックリ理解されているはずです。
ですので、あとは、ご自身の好みに合わせて、手法(How)と教材(What)を自由にカスタマイズしてください。
例えば、
リーディング段階2. 文字と音(内語)のつながりの強化段階(音読段階/リーディングの基盤作りの段階)
であれば、この段階自体(文字と音のつながりの強化)が、1番本質のゴールとなる学習効果(Why)になります。
当記事では、『音読』という手法(How)、『速読英単語』という教材(What)を採用しましたが、、、
内語にフォーカスしたい場合であれば、『黙読(精読)』という手法(How)、『The Japan Times(英字新聞)』という教材(What)に換えてもOKです。
なぜなら、目指しているゴール(得られる学習効果・Why)は同じなので。
こちらをCHECK(タブで開く)
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【全151選】英会話の勉強法大全【初心者の独学用】
☑ 手っ取り早く結論 = 初心者さんの上達ロードマップ(勉強法)は、カンタンに言えば、、、
「発音マスター ⇒ フレーズを使いながら覚えて、とっさに口から英語が出る瞬発力(英会話の筋肉)を上げる」
以上です。
続きを見る
最後まで、お読みいただき、本当にありがとうございました。
それでは、よい英語の旅を!